こんにちは!久しぶりの更新となってしまいました釣りパラダイスのともぞうです(@tomozo_net)。
今回は、真冬のソルトで楽しめるセイゴのルアーフィッシングをご紹介したいと思います。
普段、トラウトばかりを狙っている筆者ですが、真冬の河口域でチーバス(セイゴ)釣りに挑戦してきました。
挑戦と言っても、筆者のようなライトソルト初心者でも十分楽しめる内容なので、ご安心ください。
それでは、早速実釣レポートスタートです!
※現在、一部都道府県に緊急事態宣言が発令中です。最新情報をご確認いただきマスクの着用はもちろん、3密を避けて行動しましょう。
目次
セイゴとは
セイゴは、日本ではスズキと呼ばれているお魚のこと。
分類的には、スズキ目スズキ亜目スズキ科に属するお魚になります。
北海道から九州までの日本列島沿岸に広く分布しているお魚で、江戸時代から高級魚として親しまれていたそう。
沿岸に分布と記載しましたが、スズキの行動範囲は広く、沖合から河口などの汽水域、堰堤など遮るものがなければ河川の上流部まで遡上して小魚を捕食します。
全長が30cmまでを「セイゴ」、60cmくらいまでを「フッコ」、60cm以上を「スズキ」と呼び、サイズによって名前が変わる出世魚。
シーバスの生態について
シーバスの生態についてまとめました。
【冬】
この時期はシーバスの産卵期にあたり、外洋水の影響を受ける岩礁帯等の水深50〜80mの深場で産卵すると言われています。
地域によって誤差があり、産卵に適した温度になりやすい西日本では、11月〜2月頃、関東以北や日本海側では1月頃が目安。
今回のターゲットである30cmクラスの若いシーバスは、繁殖能力が備わっていない個体も多く、真冬であってもバチ(ゴカイやイソメなど)やアミ、小魚(稚鮎、ボラの幼魚、イワシ)を血気盛んに捕食しています。
【春】
産卵を終えたシーバスは、体力を回復するためより多くのベイトフィッシュ(小魚)を求めて接岸します。
特に4月頃からシーバスの絶好のエサであるバチ(ゴカイやイソメ等)が海底から産卵のために抜け出す現象(バチ抜け)も発生するため、この時期のシーバスは活性が高いです。
【夏】
夏場になると、ベイトフィッシュが豊富なので、河口から狙うオカッパリだけでなく、沖合を攻めるボートシーバスもおすすめ。
ただし、湾奥などは潮の動きも悪く赤潮や青潮も発生しやすいため、水中の酸素濃度が低下し、ベイトフィッシュが寄り付かなくなってしまいます。
ベイトになる小魚が集まりやすい潮の流れが良い場所を中心に狙うと良いでしょう。
余談ですが、シーバスは、夏に旬を迎えるため脂が乗って食べるには最高の時期!
【秋】
秋は、シーバスにとって荒食いシーズン!
海水温が低下しベイトフィッシュの動きが活発で、冬場の産卵に備えて活性が高いです。
コノシロ、サッパ、イナッコなどさまざまなベイトフィッシュを求めて動き回り、河口域では落ち鮎を狙った大型シーバスが釣れることも。
シーバスの釣れる時間帯と潮まわり
時間帯
シーバスが釣れる時間帯は、主に夜間が中心です。
とはいえ、春に稚鮎を追って河川を遡上するシーバスなど、デイゲームでも頻繁に狙えます。
季節や地域、フィールドによっておすすめの時間帯も変動するため、ネットでの情報やフィールド近くの釣具屋さんの情報を参考にすると良いかもしれませんね。
潮まわり
シーバスが釣れる潮まわりですが、やはり潮が大きく動く大潮や中潮は、ベイトを捕食しやすいため最大のチャンスです。
ちなみに今回は、新月の大潮で下げ止まりの直前に実釣をスタート!
もちろん大潮だからと言って釣れるわけではなく、魚の活性が高くても時合いが極端に短く、タイミングでは釣れないことも多いため、そのときによりけりといったところ。
上げ3分、下げ7分などと言われるように、上げ始めと下げ始め、上げ止まりと下げ止まりの直前は、潮がよく動くのでチャンス。
ライトタックルで楽しむセイゴのルアーフィッシング!実釣編
それでは、早速ポイントやタックルも含めて実釣レポートスタートです。
ポイントは常夜灯下の明暗部
釣りスタートは、PM10時。外気温は4℃前後でした。
ときおり風が吹いており、体感的には4℃以下といったところ。
今回狙うポイントは、画像の通り、常夜灯によってできた明暗部。
ヘッドライトを消すと周囲は真っ暗で何も見えないのですが、常夜灯下だけがわずかに照らし出され、その波立ちを狙います。
筆者にとっては初めてのセイゴ釣りであったため、久しぶりにワクワクしました。
やはり初めての釣りは、童心に帰ったかのように、興奮しますね。
使用するタックルは、Major Craft(メジャークラフト)の「CROSTAGE CRK-T692 AJI」です。
今回対象としているセイゴの平均サイズが30cm前後なので、アジング用の
ライトタックルを持ち込みました。
リールは、SHIMANO(シマノ)「17アルテグラ C2000HGS」です。
使用するルアーですが、1.8インチの小型ワーム。
今回は、34(サーティフォー)というメーカーの定番ワーム「オクトパス 1.8 こうはく」を使用しました。
ジグヘッドは、1g前後を持ち込みましたが、テクニカルな釣りではないためそこまで神経質にならなくても大丈夫です。
キャストし底をとったらアタリが連発
明暗部に向かって第1投をキャスト!
友人からいつもは表層付近で釣れることが多いと聞いていたので、着水と同時に軽く糸フケをとったらリーリング。
手前までジグヘッドを引いてきてもアタリがでません。
次に、キャストしてからカウントダウンをし、しっかり底をとってからリーリングをスタートしました。
ハンドル1秒1回転くらいだったと思います。
手前のカケアガリ付近に差しかかったそのとき、「ゴンゴン」。
小気味良い引きがティップから伝わってきます。
やっぱりライトタックル楽しいですね〜!
1キャスト1バイトまでとはいきませんが、しっかり底をとってから、リーリングするとアジングワームを盛んに捕食してくれます。
底をとってきちんとリーリングすれば、ちゃんと魚が応えてくれるので、久しぶりの連発に楽しませてもらいました。
隣で釣りをしていた友人は、メタルジグを遠方にキャストし、1キャスト1バイト状態。
徐々に潮目が変わり、手前ではセイゴ のアタリがとれなくなってきたので、僕もメタルジグに切り替えて遠方へキャスト!
底をしっかりとってから、チョンチョンチョンとまるで中禅寺湖の釣りのように3回ほどリフト&フォール→着底→リフト&フォールを繰り返します。
この釣り方でも期待通り、セイゴ が釣れました。
友人も、さまざまな釣り方を試していて、BlueBlue(ブルーブルー)の「JOLTY(ジョルティ)22g」ではセイゴのサイズアップに成功してました。
次はヒラメ狙いにスイッチ
小気味良いセイゴ の引きをライトタックルで堪能できたので、休憩明けはシーバスロッドに25gのジグヘッドを装着しヒラメ狙いにスイッチ!
遠方の明暗部を狙ってキャストし、メタルジグと同じように、しっかり底をとってからリフト&フォールを繰り返します。
すると、第1投目で、セイゴの引きがティップに伝わってきます!
やっぱりセイゴ の活性が高いな〜!
なんて思っていたら、どうしたことか!
ヒラメやないかーい!
ヒラメが釣れたらラッキーだな〜なんて思っていたら、運良くキャッチしてしまいました。
ビギナーズラックとはこのことでしょう!
というわけで今回の釣行は、終わってみれば友人と共にセイゴ を爆釣し、ヒラメまで釣れるというとんでもなく大満足の1日でした。
実は、朝方に良い感じの魚がヒットしましたが、残念ながらバラしてしまった。。
今回使用したタックルはこちら
ライトタックルで楽しむセイゴのルアーフィッシング、そしてヒラメ狙いに使用したタックルをご紹介したいと思います。
ロッド
セイゴ狙いのライトタックルには、Major Craft(メジャークラフト)の「CROSTAGE CRK-T692 AJI」を使用しました。
使用したロッドは過去モデルなので、これから購入される方は、以下の最新版がおすすめ!
使い勝手の良いアジングロッドなので、ライトソルト全般に使えます。
遠投するシチュエーションには向きませんが、常夜灯下のアジング、メバリングに最適!
ヒラメ狙いには、同じくMajor Craft(メジャークラフト)の「FIRSTCAST(ファーストキャスト)FCS-1002M」を使用しました。
最大42gのルアーを背負え、10ftもあるため遠投性能が抜群によかったです!
今回25gのジグヘッドを軽くキャストするだけでも、50m先に到達するので初心者でもキャストしやすくおすすめ。
飛距離が欲しいフィールドで活躍しますし、ライトショアジギングにも最適です。
コスパも最強なので、入門用にもいい感じです。
リール
ライトロッドとの組み合わせは、SHIMANO(シマノ)「17アルテグラ C2000HGS」です。
リトリーブは滑らか、かつ少々重めで安定感があり、ソルトウォーターにも対応したシーリングが完備されています。
HAGANEギア搭載ということもあり、滑らかな回転でした。
ハイパフォーマンスモデルではないものの、上位機種の機能が搭載されており、価格とのバランスがとてもしっくりくる入門用にもおすすめのリールです。
続いて、ファーストキャストに使用したヒラメ用のリールには、同じくアルテグラのC3000HGです。
確か2012モデルのため、リーリングの滑らかさや使い勝手は17モデルにはかないません。
これから購入される際は、迷わず17アルテグラがおすすめ!
ルアー
セイゴ用のルアーには、34(サーティフォー)というメーカーの定番ワーム「オクトパス 1.8 こうはく」を選択。
非常に伸びが良いワームなので、耐久性も優れており、水中ではテールが小さく振動します。
アジング・メバリングワームですが、今回セイゴに使用したらとても面白かったです。
ジグヘッドは、1g前後なら特になんでも良いのですが、さきほどご紹介した34のオクトパスと相性が良いものなら、同じく34の「ダイヤモンドヘッド」でしょう。
ダイヤモンドヘッドのシャンクの長さに合わせてオクトパスが設計されているため、相性は抜群!
次にヒラメ用に使用したジグヘッドは、Major Craft(メジャークラフト)の「ぶん太スイム 25g」です。
重さが重さなので、飛距離も出ますし、広範囲を探れます。
Amazonで購入する場合、アシストフック付きの画像が挿入されていますが、実際にはアシストフックは付いていませんのでお間違いないように。
ワームは、Ecogear(エコギア)の「パワーシャッド」を使用しました。
予めワームの頭部分をカッターで切り取り、ジグヘッドに装着します。
友人いわくこのポイントは、オレンジ色が鉄板のようなので、「常磐プレシャスオレンジ」を選択!
釣行するフィールドによって鉄板カラーが決まっているので、事前に確認してくださいね。
ライン
今回使用したラインですが、セイゴ釣りを楽しんだライトタックルには「ナイロン3lb」を100m。
管釣り用に巻いたラインなので、ナイロン仕様ですがライトソルト中心ならPEラインなどが良いでしょう。
ヒラメ用のタックルには、PEライン1号に、リーダーがフロロラインの20lbでした。
セイゴのルアーフィッシングは魚料理も楽しみの1つ!
ルアーフィッシングとしての楽しみのほかに、セイゴ釣りは魚料理も楽しみの1つ。
高級魚で知られるスズキは、身は淡白で、さまざまな料理との組み合わせも抜群です。
今回は釣り上げたセイゴを唐揚げ用に何匹か持ち帰り、家族でいただくことにしました。
また、46cmのヒラメも持ち帰りお刺身として堪能。
自宅に帰ってからお魚を捌く。
釣りの後だと少々大変ですが、家族にも楽しみを持ち帰るという意味でも魅力的な釣りではないでしょうか。
資源保護の観点からも、家族で晩ご飯にいただく分だけなど必要最小限に、そして小さなお魚はリリースするなどの配慮をしながら、ご自宅に魚を持ち帰りましょう!
まとめ
今回は、ライトタックルで楽しめるセイゴのルアーフィッシングをお届けしました。
真冬でも潮回りやタイミングがぴったり合えば、小気味良い引きで楽しませてくれるセイゴ 。
アジングタックルで気軽に挑戦できるからソルト初心者にもおすすめです!
セイゴだけでなく、ヒラメ・アジ・メバルとさまざまな魚種と出会えるフィールドですから、ぜひチャレンジしてみてください。
真冬、夜間の釣りは言うまでもなく極寒ですので、暖かい服装でお出かけください。