【完全版】メッキ釣り!(GTの子供)シーズン別ポイント・おすすめルアー・タックルを解説

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1997年生。和歌山県出身ドイツ在住のルアーマン。日本、欧州を主に、世界の釣りを発信します。釣り歴17年。元調理師です。
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メッキ釣りは楽しいと聞いたことがあるけれど、ポイントがわからない

メッキ釣りにおすすめのタックルやルアーは?

上記のようなお悩みを持たれている方も多いと思います。

手軽に狙えるルアーフィッシングの対象魚として人気のあるメッキですが、本来は南の暖かい地域に生息しているため、日本へは黒潮の影響でやってきます。

黒潮の影響を受ける関係で、釣れるときは釣れるのですが、シーズンやポイントを外してしまうと全く釣れないことも。

今回は、気軽で楽しいメッキ釣りのシーズンごとのポイントや、おすすめタックル・ルアーをご紹介します。

これからメッキ釣りに挑戦したい方も、シーズンごとのおおまかなポイントを把握することで、釣れるコツが掴めます!

記事後半では、筆者がメッキ釣りを通して実績のあるシーズンごとのおすすめルアーやタックルもご紹介します!

あなたも引きが強いメッキ釣りに挑戦してみませんか?

筆者の地元和歌山県紀ノ川での2019実釣記事はこちら!今年は3桁釣果も可能

【2019年当たり年!和歌山県紀ノ川のメッキ釣り】当たり年と外れ年の見分け方&おすすめタックル解説!

2019年10月11日

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メッキとは?黒潮に乗ってやってくる死滅回遊魚

気軽に楽しめるルアーフィッシングの対象魚「メッキ」。

その正式名称は、「ロウニンアジ」と言い、成魚ともなると全長180cm、重量80kgを超える世界中のアングアーをとりこにするターゲットです。

本来、関西地方や関東地方には生息していない魚ですが、幼魚の頃に生息地である沖縄などから黒潮に乗って、本州の太平洋側の沿岸部にたどり着く、いわゆる”死滅回遊魚”としても有名。

”死滅”と名が付いているのには悲しい理由があり、南国原産のメッキは本州の冬の寒さに耐えられず、冬を越せずに死んでしまうことからそう呼ばれています。

春頃、幼魚の頃に黒潮に乗ってやってくるので、1才の誕生日を迎えられずに死んでしまう訳ですね。

1月頃の冷え込んだ日に、痩せたメッキがピクピクと痙攣しながら流されていくのを見ることがあります。

筆者も河川などで似たような光景を何度か見たことがあり、どうやら最後は水温低下で筋肉が収縮して動けずに、エサを追えず死んでいく個体が多いのかなと考えています。

残酷な最後ですね。。

本州で釣れる主なメッキの種類

メッキと一口に言っても、実は一種類だけのことを差す訳ではなく、実は複数種類がいるのをまとめてそう呼んでいます。

慣れないうちは全部同じに見えるかもしれませんが、ここでは本州で釣ることのできるメッキの主な種類を解説したいと思います。

ギンガメアジ

関西地方や関東地方でのメッキ釣りにおいて最も数が多く、よく釣れるのがこのギンガメアジです。

全体的に黄色っぽい体色をしているのが特徴で、次に紹介するロウニンアジに比べると少し細身のシルエットをしています。

大きな群れでいることも多く、群れに当たれば数釣りも可能です。

1匹ヒットさせると後ろから興奮した個体が何匹も付いてくる姿を見ることができます。

ロウニンアジ

ギンガメアジに比べ、体高があって白っぽい体色をしており、簡単に見分けることができます。

他の種類に比べてダントツで引きが強いのが特徴ですが、それもそのはず、彼らの親はルアーフィッシングのターゲットの最高峰”GT”です。

15㎝前後の小型でもかなりの引きですが、30㎝近い大型になると、シーバスタックルでかけてもロッドをバッドから曲げてドラグを引っ張り出すほど。

ギンガメアジに比べて少し数が少ないのですが、ギンガメアジとロウニンアジ、基本的にこの2種類が本州の太平洋側でのメインターゲットになります。

カスミアジ

ロウニンアジやギンガメアジに比べて少し細めのシルエットが特徴です。

30cm以下の個体は、背ビレの近くに角度によって薄いブルーやグリーンに見える美しい色素を持ち合わせています。

ちなみに30㎝を超えるとその薄い色素に変わって濃いブルーのそばかすが背中周りに出始めます。

上記の2種類に比べると珍しい個体で、エリアや年度によって異なるものの、筆者は30〜40匹に1匹釣れれば多い方かなと考えています。

釣れ方は他の種類のメッキと変わりませんが、少し引きが大人しい印象です。

【シーズン別】メッキ釣りおすすめポイント解説!

メッキ釣りのポイントですが、漁港や港湾部、河川の河口エリア、サーフや小磯など、沿岸部であればほとんどメッキ釣りのポイントといっても過言ではないほど、ありとあらゆるエリアで狙うことができます。

ただシーズンと狙うサイズによってポイントが少し異なりますので、簡単に知っておく必要があります。

シーズン初期7月〜9月中旬「浅場で小型が釣れ始める」

7月も後半になってくると、その年に生まれたメッキがようやくルアーのフックに針掛かりするサイズに成長してくる頃です。

成長のスピードにばらつきはありますが、特に8月後半までは小型が多く、およそ10〜13㎝ぐらいの個体を中心に、最大で15㎝程度までのメッキを狙うことになります。

小型は特にシャローエリアを好み、漁港にあるスロープ、河口部の干潟等が代表的なポイントになります。

できれば水深1m前後のポイントを探すのが望ましいです。

シーズン中期9月中旬〜11月初旬「複合ポイントが狙い目」

魚のサイズも上がってきて、水温的にも最盛期になるのがこの時期。

本当に活性が高い時期なので、どこでも釣れますよ!

というと大げさな気がしますが、沿岸部であれば本当にどこでも釣れちゃうイメージです。

ただそれだとあまりにもポイントの選定ができなくなるので、河川絡みの漁港やサーフ、河川絡みの港湾部など、とにかく+αで河川が絡むような、いわゆる複合ポイントは魚数が多くておすすめ

この時期、雨などで少し水温が落ちると、シャローエリアだけではなく若干深場で釣れることも多くなります。

具体的には、少し冷え込んだ日、小型がよく釣れていた岸際のシャローエリアで反応がなくなったので、若干沖目のカケアガリのボトム付近を探ってみたらよく釣れたなど、少し水温の影響を受けて魚のレンジが下がり始める時期でもあります。

この頃のアベレージサイズは17〜18㎝ぐらいに成長しており、20㎝オーバーもちらほら顔を出すようになってきます。

シーズン後期11月初旬〜1月中旬「活性は下がるが30cmクラスも狙える」

この頃になってくるとメッキは水温低下の影響を受け、深場に落ちるようになってきます。

主なポイントとしては、大型船舶が停泊する港湾部や、大河川の流心部などです。

12月も後半になってくるとエサを追えなくなってしまう個体も多く、可能な限り水温の安定したエリアを探す釣りになります。

また天気や潮回りの影響をもろに受ける時期でもあり、晴天や暖かい日が数日続くと、ルアーへの反応がよくなったり、また反対に冷え込む日が数日続くとパッタリとエサを追わなくなってしまったりと、水温に左右されやすい時期でもあります。

 【例外】温排水を探せば真冬も釣れます

例外ですが、発電所や大きな金属加工場など、温排水が出るエリアでは真冬になってもそのまま釣れ続くことがあります。

エリアによってはそのまま越冬してしまう場合もあり、翌春には40㎝を超えるメッキを狙うことができます。

ただもちろんサイズが大きくなると回遊範囲も広がりますので、周りの海域の水温が、温排水の効いているエリアの水温と同じかそれ以上になると他のエリアに行ってしまいます。

【シーズン別】メッキ釣りおすすめルアーご紹介!

トゥイッチングやジャーク、早巻きなど、動きが早くてトリッキーな動きに反応のいいメッキですが、こちらも時期やサイズによって微妙に異なります。

【小型が多いシーズン初期】おすすめルアー

シーズンを通してよく用いる5㎝前後のメバル用ミノープラグ、渓流用ミノーなどでも十分狙えるのですが、メッキがまだ特に小さい時期、1.5inch前後のソフトルアーを1.5グラム前後のジグヘッドに組み合わせて使うのが効果的。

また3gほどの小型メタルジグなどもシルエットが小さく、小型メッキを狙う際におすすめのルアーですよ。

硬くてフックに刺しにくいという難点がありますが、一度刺すとなかなかズレないので、メッキが何度もミスバイトしてきてもアクションを続けられます。

より少ない力で簡単にダートさせることができるジグヘッドです。

フックも太軸のものが使われており、引きの強いメッキが相手でも伸びることがありません。

シルエットが小さく、小型のメッキもしっかりとバイトさせることができるおすすめのメタルジグです。

【最盛期であるシーズン中期】おすすめルアー

魚のサイズもそこそこ大きくなってくるこの時期、本当にどんなルアーでも釣れてしまうほどの勢いがあります。

ただこの最盛期は意外と短く、せっかくなのでトップウォーターゲームを楽しむのがおすすめです。

GT狙いではポッパーを使用しているイメージが強いですが、その幼魚であるメッキはポッパーよりもペンシルの方が反応がよく、使用するルアーは5〜7㎝前後のペンシルがおすすめ。

↓早く、イレギュラーにアクションを入れても崩れることなくアクションする優秀ペンシルベイトです。

基本性能が高く、メッキ釣りのみならずどんな釣りにも使えます。

↓シーバス狙いで定番のTDペンシルはメッキ狙いにも有効です。

メッキには素早く飛沫をあげるようにアクションを入れると効果的!

トップウォーターを使用していると、ルアーの後ろでモワンと水面が盛り上がったりするだけで、なかなかルアーを食い切らないことが多いです。

そういった場合は無理にトップで釣ろうとせず、ミノーに変えて少しレンジを下げてやると簡単に釣れます。

こちらのルアーは激しいアクションにも強く、飛距離も出るのでおすすめ!

【大型も狙えるシーズン後期】おすすめルアー

シーズンの後期は、水深のあるエリアでボトムを狙うことが多いため、メタルジグや重めのジグヘッドリグなどをメインで使用することが多くなります。

また水温が低下してくると最盛期に比べて若干スローなアクションに反応がよくなる傾向があり、アクションスピードをワンテンポ遅らせると良いでしょう。

ちなみにシーズン後期でも、水温が高い日が続いて魚がシャローにさしていれば無理にボトムは狙わずにシャローにいる魚を狙いましょう!

そちらの方が活性の高い個体が多く効率的です。

このジグはフォールがひらひらとキレイに、少しゆっくりと落ちていくので、水温が下がって少し動きが鈍くなったこの時期のメッキに非常に効果的です。

↓上記でも紹介したジグヘッドのウエイト違いです。より深場を探りたいときには有効!

【シーズン別】メッキ釣りにおすすめタックルご紹介!

使用するルアーウェイトが若干変わるのに合わせて、最適なタックルバランスも若干異なります。

ここでは、シーズン別のメッキ釣りにおすすめタックルをご紹介します。

【小型が多いシーズン初期】おすすめタックル

10cmクラスの小型が多い時期に使用するタックルは、ソリッドティップを搭載したアジングロッドやメバルロッドなどがバイトを乗せやすくおすすめです。

ライトゲームを楽しみつくしたい方ならライトタックルがおすすめ!

リールはロッドに合う大きさの1500〜2000番クラスがベストでしょう

▼ラインはPEでもOKですが、フッキング重視であればナイロンやフロロカーボンの3lb前後がおすすめです。

ロッドはウルトラライトクラスのトラウトロッドやバスロッドなども代用は可能ですが、フレッシュウォーター用のロッドは海で使うには短いものが多く、あまりおすすめはできません。

【最盛期であるシーズン中期】おすすめタックル

最盛期になると20cm前後の大型も混じるようになり、またプラグの使用頻度も増えるため、ソリッドティップを搭載したメバルロッドやアジングロッドでは少し釣りがしにくくなる場合が多いです。

それらに比べてパワーがあってルアーにもアクションがつけやすいチューブラーのメバルロッドやアジングロッドがおすすめです。

30cmオーバーのメッキも実績あり!

使用するリールは1500〜2000番と同サイズでOKですが、ラインはよりルアーにアクションを加えやすいPEラインがおすすめです。

太さは0.3〜0.6号ぐらいの範囲から選びましょう!

PEラインは0.3〜0.6号で選ぼう!

【大型も狙えるシーズン後期】おすすめタックル

遠投、深場の攻略が必要になってくる時期でもあり、また釣れる魚も大型な点から、普通のメバルタックルなどでは完全に力不足になってきます。

シーバスタックルやエギングタックルでもOKですが、少しオーバーなので、もし手持ちに尺メバルタックルやチヌルアー専用のタックルがあれば、そちらの方が扱うルアーのウエイトとマッチしています。

遠投が必要なシチュエーションも多いので、できれば少し長めのロッドが理想です。

使用するリールは2000〜2500番程度がおすすめ!

ラインはPEの0.4〜0.8号ぐらいがおすすめです。ちなみに遠投した際にルアーにアクションが入りにくいので、ナイロンやフロロカーボンラインの使用は避けましょう。

メッキ釣りにおすすめの便利グッズ

バス持ちは可能なレベルですが、歯が意外とある魚なので、ランディング時にはフィッシュグリップがあると便利です。

またジグヘッドなど針が一本しかないルアーなら素手でも簡単に外すことができますが、ミノーなどトリプルフックが複数あるようなルアーだと魚が暴れた際にフックが手に刺さる恐れがあります。

案の定メッキは釣り上げてからよく暴れる魚なので、プライヤーは必須アイテムとなります。

安全にメッキ釣りを楽しむならフィッシュグリップは必須!

プライヤーがあるとなお良い!

番外編 メッキは食べても美味しい魚です。

水が綺麗ではないエリアで釣れることも多く、なんとなく”食べる魚”としてのイメージが薄いメッキですが、意外と美味しく食べることのできる魚でもあります。

もちろん、食べる目的で釣る場合は水の綺麗なエリアで釣れるメッキを推奨します。

身質上、煮物等はあまり合いませんが、アジ科の魚だけあって、干物やたたき、なめろうなどには非常によく合います。

なんだかお酒が進みそうな料理ばかりですね。

こちらも機会があれば紹介したいと思います。

まとめ

簡単に釣ることのできるターゲットですが、時期によって若干狙いかたの変わる魚でもあります。

特にシーズン終盤は自然条件に左右されることが多く、しっかりと見極めて釣りに行かないと坊主といった可能性も考えられます。

またここまで触れていませんでしたが、黒潮の蛇行具合によっては、いわゆる”アタリ年”、”ハズレ年”がある魚です。

全く釣れないということは経験したことがありませんが、「今年はちょっと少ないかな?」といった年はよくあります。

どうしても自然条件に左右されてしまう釣りなんですが、本当に簡単に釣ることができるターゲットなので、家族やカップルで、夕日を見に行きがてら竿を出してみてはいかがでしょうか。

筆者の地元和歌山県紀ノ川での2019実釣記事はこちら!今年は3桁釣果も可能

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