身近な漁港で楽しもう!大型カサゴをルアー(ガシリング)で釣るコツとは?状況別おすすめルアーも

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1997年生。和歌山県出身ドイツ在住のルアーマン。日本、欧州を主に、世界の釣りを発信します。釣り歴17年。元調理師です。
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漁港や小磯、港湾部など身近なポイントで簡単に釣ることができる、癒し系代表のカサゴ。

昼夜問わず身近なポイントで釣れる上、カサゴには明確なシーズンオフがなく、1年を通して釣ることができる釣り人にとっては大変貴重な対象魚。

しかし、そんなカサゴも

最近数が少なくなった

昔はよく釣れたのに〜!」という言葉を耳にします。

私たちを楽しませてくれるカサゴですが、実は釣り人によって、とても場荒れしやすい魚だとご存知ですか?

ここでは、身近な漁港でルアーでカサゴを狙う場合のポイントや注意点、おすすめルアーと共にカサゴ釣りに大切な釣り人のマナーについてもご紹介します。

カサゴは、身近で釣れる貴重なお魚だからこそ、マナーと愛情を持って接してあげたいところです。

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カサゴは最も場荒れしやすい魚です

「昔は良く釣れたのに〜」

釣り人なら1度は聞いたことのある名ゼリフですよね。

ターゲットによっては、「いやいや今もそんなに変わらないでしょ。」と思うこともありますが、カサゴにおいては間違いなくこのセリフが当てはまります。

カサゴは普段、岩礁帯に上手く隠れて生活しており、ある程度の大きさになれば、天敵が非常に少ない魚

つまり「青物の多い年はイカが少ない」や「イカが多い年はメッキが少ない」などのように、ベイトフィッシュとして狙われる可能性が低いということ。

その一方で、人間からの場荒れには滅法弱く去年までパラダイスだったのに、今年はもう全然だった。

なんてこともよくあります。

ここでは、カサゴがどうして場荒れしやすいかという理由をいくつかご紹介します。

カサゴが場荒れしやすい理由を解説

成長がとても遅い

場荒れしやすい大きな要因として「カサゴの成長の遅さ」があげられます。

カサゴの成長は本当に遅く、個体差もありますが「20㎝になるまでに5年」「30㎝になるまでに10年」かかるとされています。

近年、釣り人の多い漁港や堤防では小型ばかりで、20㎝を超えるような大型がほとんど釣れないという現象が。

これは、ほとんどの個体が大型になる前に釣られてしまっているということです。

小型のカサゴも調理法によってはとても美味しくいただけるので、キープする釣り人も多いです。

しかし、大型個体を増やすためにも、最低限以上のキープは避け積極的にリリースするようにしましょう。

あまり移動する魚ではない

次に、カサゴはあまり移動する魚ではないという点があげられます。

回遊魚などとは違い、昨日は爆釣だったのに、今日はゼロ・・・なんてことにはなりませんが、1度場荒れしてしまうと同じだけの魚が戻るのに時間がかかるということです。

もちろん、多少の動きはあるのですが、1度完全に場荒れしてしまったポイントにある程度魚が戻るのには、およそワンシーズン、3〜4ヶ月は必要になります。

大型こそ簡単に釣られてしまう

カサゴは、いくつか捨て石の隙間があれば1番条件のいいポイントに1番強い大型が隠れています

つまり「この捨て石の隙間はいかにもカサゴが好きそうだな」と人が見ていいと思うポイントには、大きな魚が隠れている可能性が高いです。

同じ隙間に複数匹のカサゴが隠れている場合、落ちてきたエサに1番最初に食ってくるのは、力が強く、1番いい場所に陣取っている大型です。

実際、ポイントで何匹も釣れ続く際、1番最初に1番大きなカサゴが食ってきて、その後はどんどんサイズが小さくなっていくということがよく起こります。

産卵期は特に簡単に釣れる

12〜2月頃の産卵期では、カサゴは普段にも増して貪欲にエサを追うようになります。

大型個体の多くは抱卵し、かなり簡単に大型が釣れるハイシーズンとなります。

持って帰って食べることもカサゴ釣りの大きな楽しみですが、この時期ばかりは大型であっても、お腹の膨らんだ、明らかに抱卵とわかる個体はリリースしてあげましょう

身近にいる魚だからこそ、魚の今後を考えて、いつまでも釣りを楽しめる状態に配慮したいですよね。

大型カサゴ釣りにおすすめのポイントとは

上記でも説明した通り、カサゴはとても場荒れしやすい魚です。

近所の漁港や堤防など、アクセスが良くて釣り人が多いポイントほど場荒れしてしまいます。

大型カサゴを釣るには、釣り方やルアーなどを工夫するより、場荒れしにくい要素が揃うポイントを選定しましょう。

たとえば、アクセスが悪くて釣り人が少ないポイントが有力!

ここでは、釣り人が少なく、大型カサゴを狙いやすいポイントについてご紹介したいと思います。

車を止めてから歩かなくてはいけない磯

車を止めてからたくさん歩かなくてはいけないような磯は、釣り人が入りづらく、大型のカサゴが残っていることが多いです。

ここで大切なのは、どれだけ田舎にあるかではなく車を止めてからどれだけ歩くかというところ。

たとえば、いくら首都圏から離れていても車が横付けできるようなポイントだと場荒れしやすいですよね。

反対に、首都圏に近い小磯でも、車を止めてから山道を登ってエントリーするようなポイントなら、竿抜けになっていることが多々あります。

渡船を使って沖堤に渡る

渡船を使って沖堤に渡るのも1つの手です。

沖堤に渡る際も、出来るだけ人が少なそうな沖堤を選んで渡るようにしましょう。

というのも、特に人気の沖堤では、週末ともなると人でごった返すようなところもあり、そういった沖堤では、車が横付けできる人気の漁港と同等か、それ以上に場荒れしていることもあるからです。

ボートから釣る

ボートに乗って少し沖に出ると、やはり信じられないほど釣れます

具体的には、沖のテトラ・小磯・渡船も出ていないような沖堤などの周りを打つのですが、やはり人の入りようがないポイントなのでとにかく釣れます。

ただ、カサゴ狙いで出ているところはほとんどないので、船の持っている知り合いに頼んでみるか、カヤックやゴムボートで行くのがベストでしょう。

また、メバリング便に乗り、1人こっそりカサゴを狙うというのも手です。

いつもの漁港で大型カサゴを釣りたい方へ!おすすめのポイント

上記で紹介したようなポイントは、比較的大型のカサゴに出会える確率が高いです。

ただ、どれも割とアクセスが悪くそこまでするのはちょっと・・・という方も多いのではないでしょうか?

確かに、車を止めてから30分も山歩きをしてカサゴを釣るというのは、カサゴ釣りの大きな魅力である、手軽さという観点からは外れている気も。

だからこそ場が荒れずに残っているのですが、とはいえ、もう少し手軽なポイントで釣りたいというのが筆者の本音でもあります。

ここからは、身近な漁港で記録級の大型を狙うためにできるポイントの工夫をご紹介したいと思います。

沖の岩礁帯

身近な漁港であっても、沖にある岩礁地帯は竿抜けであることが多いです。

具体的には、シーバスタックルやエギングタックルでメタルジグを投げなければいけないような、50m以上離れたポイントが理想

ただ、遠いだけに地形がわかりにくいことも多く、多少はロスト覚悟で探っていく必要があります。

フックをアシストフックに変更すると、フッキング率は若干落ちる気がしますが、かなりの根掛りを減らせます。

捨て石の隙間

誰も探れないような遠くのポイントはもちろんですが、意外と誰でも探れるような近場が竿抜けになっていることも。

具体的には、捨て石が敷き詰められているような、水深50㎝以下のポイントがベストです

「水深50㎝なんて、そんな場所で釣れるの?」

と言われてしまいそうですが、それぐらいあれば、十分大型カサゴが潜んでいる可能性があります。

ちなみに、カサゴと同じようなポイントで釣れるムラソイは水深15〜30㎝のスーパーシャローエリアが狙い目ですが、カサゴはもう少し深めの、水深30〜50㎝ほどが狙い目。

カサゴと釣れるエリアがかぶることの多いムラソイ。カサゴよりもシャローエリアを好む。

スロープ際の隙間

ほとんどの漁港には、船の下ろし上げをするためのスロープがあるのですが、その周辺をよくみると、ンクリートの継ぎ目があり、その間に大型のカサゴが潜んでいる場合があります。

干潮になると水がなくなってしまいそうな水深のところにも、大型のカサゴが潜んでいる場合があり、ルアーを落とせるような隙間はくまなく探っていくようにしましょう!

狙いやすいポイントや目立つポイントは望み薄です

上記で紹介したポイントは、どれも人が狙わない場所ばかりです。

反対に、人がよく狙いそうな目立つポイントは、大型はおろか小型のカサゴですら釣り尽くされている場合も多く、出来るだけ狙わないようにするのが良いでしょう。

案外とても身近な港湾部などの方が、釣り人が少なく、ポイントも荒れていなかったりします♫

大型カサゴを狙う時におすすめのルアー!

大型のカサゴを狙う際も、基本的には普段のカサゴ釣りに使用しているタックルやルアーをそのまま使用すればOKです。

筆者はメバル用に使っている1〜2gほどのジグヘッドリグを使っています。

ただ、大型が潜んでいる狙いにくいポイントは、ジグヘッドリグでは対応できないことも多々。

ここでは状況別のおすすめルアーを紹介したいと思います。

奥まったゴロタ=テキサスリグ

たとえば、ゴロタの上にテトラが乗っている場合や、ゴロタの間にびっしり海藻が生えている場合など、普通のゴロタよりも狙いにくい状況です。

こういったポイントで、一般的に根魚釣りによく使うジグヘッドリグを使うと、一瞬で根掛りしてしっかりと探ることができません。

そういったポイントは、バスフィッシングでよく用いられる『テキサスリグ』でしっかり探ってやると、奥までしっかりと探れます。

シンカーは、少し高価ですが、サイズが小さく、根掛りしにくいタングステンのシンカーを使うのがベストです。

奥深いポイントはテキサスリグで根掛かり回避!

50m以上先の岩礁帯=メタルジグ

50m以上も先のポイントともなると、やはりメタルジグが最も効率的!

また、ソフトルアーの釣りよりも全体的にテンポが早いので、広範囲を短時間で探ることが可能です。

筆者はカサゴなどの根魚を狙う際、こちらのルアーをよく使用しています。

フォールのアクションがよく効くので、しゃくり上げ&フォールで探っていきましょう!

広範囲を効率良く攻めたいならメタルジグで!

【番外編】必要以上のキープは厳禁です

先ほども少し触れましたが、カサゴは成長が非常に遅く、必要以上のキープをしてしまうと、すぐに釣り場が荒れてしまいます。末長くカサゴとの出会いを楽しむためにも、必要以上のキープはしないように注意しましょう!

まとめ

場荒れしやすい魚なので、必要以上に、特に産卵期のキープはやめましょうと触れましたが、生命力が強い魚なのでリリース前提のゲームフィッシュとして釣るには問題ありません。

実際、カサゴがハイシーズンとなる厳寒期は、他のターゲットがあまり釣れない時期なので、ぜひカサゴ釣りに行ってはいかがでしょうか?

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