前回は延べ竿で渓流釣りをスタートしたい方に向けて「目印の付け方」をご紹介しました。
今回は「渓流針の結び方」についてお届けしたいと思います。
「延べ竿で渓流釣りをスタートしたいけど、針の結び方がわからない」
「大型の渓流魚に対応した結び方が知りたい」
「細いハリスでも簡単に結べる方法が知りたい」
など、上記の悩みが解決される記事なので、ぜひ参考にしてください!
本記事でお届けする結び方は「フィンガーノット」と呼ばれるもので、初心者でも結びやすく、渓流釣りで使用する細ハリスにも対応します。
また、現場で「サッ」と結べるため効率の良い針交換も可能。
筆者自身、約20年ほど延べ竿の釣りをしてきて、この結び方が原因で針のチモト(ラインを結ぶ部分)から切れたなどのトラブルはほとんどありません。
もちろん、ヒットする魚のサイズやロッドの調子に合わせたライン選定が前提ではありますが……。
ぜひ、参考にしてください。
▼目印の付け方がわからない方は以下より
SPONSORED LINK
目次
フィンガーノットとは?
渓流針の結び方には、代表的なものだけで4種類ほどあり、初心者だとどれが良いかわかりません。
- 内掛け結び
- 漁師結び
- 外掛け結び
- フィンガーノット
その中で、最終的にたどりついた結び方が、今回ご紹介する「フィンガーノット」です。
フィンガーノットはとても簡単に結べる上、渓流釣りやへら釣りなど細ハリスを使用した釣りに向いており、チヂレ(ラインのヨレ)も少ないです。
また、初心者でも覚えやすく、不意の大物がヒットしても「ラインが切られた」という経験がほぼありません。
過去の事例だと、フィンガーノットで62cmサクラマスや46cmのヤマメをキャッチしているため、比較的信用できる結び方だと思います。
渓流針の結び方はフィンガーノット一択!7ステップで解説
それでは早速、フィンガーノットの結び方についてみていきましょう。
※使用する針ですが、分かりやすくお届けするため大きめの針を使用しています。
実際に渓流釣りに使用するものではありませんので、ご了承ください。
ステップ①:輪っかを作る
画像の左手「水中糸方向」と記載されているラインが、水中糸側(目印側)となります。
手元を分かりやすくするためラインをカットしていますが、本来水中糸側なのでラインは切れていません。
ご了承ください。
まず、画像の通りラインで輪っかを作ります。このとき、結び目を作る必要はありません。
ステップ②:輪っか部分を針のチモトに重ねる
次に輪っか部分を針のチモト(結び目を作る部分)に重ねます。
ステップ③:輪っかの中に人差し指と中指を入れる
さきほどチモトに重ねたラインを左手でおさえながら、右手の人差し指と中指を輪っかに入れます。
ステップ④:輪っかをねじりながらチモトに巻き付ける
右手の人差し指と中指を利用して、画像矢印方向へ、輪っかをねじりながらチモトに巻き付けていきます。
輪っかをねじる際に、余ったライン(画像右手側)を輪っかの中へ巻き込みながら、巻き付けましょう。
余ったラインを巻き込まないと、正しいフィンガーノットになりませんのでご注意ください。
あとは、この調子でグルグルと7〜8回ほど巻き付けます。
輪っかをチモトに巻き付ける際に、1回ごと巻き付ける位置をずらしましょう。同じ場所に巻き付けてしまうと締め込みがあまくなり、強度が低下します。
ステップ⑤:水中糸を締め込む
7〜8回ほど巻き付けたら、チモトに巻き付けたラインが緩まないよう、針の軸と結び目を、右手の親指でしっかりおさえます。
次に、左で持ったハリスをゆっくりと締め込みましょう。
このとき、一気に締め込むとチヂレの原因になるためご注意ください。
ステップ⑥:余分なラインも締め込む
続いて、画像右手の余分なラインも矢印方向へ締め込みましょう。
こちらも、ゆっくり締め込むと失敗が少ないです。
ステップ⑦:余分なラインをカットし完成
最後に、余分なラインを2〜3mm残しつつカットします。
これで画像の通り、フィンガーノットの完成です!
チモトにグルグルと巻き付けたラインが、同じ場所に重なることなく、順に巻かれていれば強度に問題はありません。
渓流針を正しく結ぶための注意点!
渓流針には、画像の通り「適合ハリス」が記載された商品があります。
適合ハリスを守ることで問題なくフィンガーノットを結べますが、適合ハリスを大幅に超過した太めのラインを使用した場合、チモト部分からラインがすっぽ抜けてしまいます。
少し太めのラインなら問題ありませんが、基本的には適合ハリスをきちんと守りましょう!
渓流針の結び方はフィンガーノットで決まり!
今回は、渓流釣り初心者でも簡単に結べて、強度も抜群、チヂレにくい「フィンガーノット」と呼ばれる結び方をご紹介しました。
筆者もさまざまな結び方を試しましたが、現在ではフィンガーノット一択です。
もちろんロッドの調子や使用するラインとのバランス、対象魚のサイズや引きによっては、ラインブレイクすることもあります。
とはいえ、タックルのバランスが保たれていればトラブルが少ない結び方なのでおすすめ!
渓流針の結び方で困っている方は、ぜひお試しください。
▼天井糸の結び方・付け方がわからない方はこちら
▼目印の付け方がわからない方はこちら
▼最大自重約90gと軽量・コンパクトでお子様からベテランまで楽しいNOBEZAO
▼徐々に渓流釣りグッズも揃えましょう!