栃木県でも北部にある温泉で新緑や紅葉を愛でながらのんびりと湯に浸かりたい。
でも、入浴客の多い賑やかな温泉ではゆっくり出来ず、何故か物足りない。
そのような静かな温泉が好きという方にお勧めの温泉が栃木県日光市川治温泉にあります。
温泉街を流れる男鹿川の川筋にひっそりと佇む2か所の日帰り温泉施設です。
「川治温泉」は「鬼怒川温泉」の奥にあり、温泉の規模は小さいのですが泉質の良さでは「鬼怒川温泉」よりも有名です。
今回は、渓流釣りなども楽しめる日帰り温泉「薬師の湯」と露天風呂「薬師の湯」をご紹介いたします。
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「薬師の湯」の基本情報
住所 | 〒321-2611 栃木県日光市川治温泉川治278番地2 |
営業時間 | 午前10時~午後9時 |
営業時期 | 通年 |
電話番号 | 0288-78-0229 |
定休日 | 水曜日(祝祭日にあたるときは翌日) |
料金 | 男風呂・女風呂:一般510円(日光市民は300円)
小学生250円(日光市民は150円) 幼児(小学校就学前)無料 貸切風呂:3,080円(50分) |
駐車場 | 駐車可能30台くらい・駐車料金 無料 |
公式URL | 日光市公式ページ |
泉質 | 単純温泉(弱アルカリ性低張性温泉) |
<薬師の湯詳細地図>
「薬師の湯」の特徴をお届けします!
「薬師の湯」の素晴らしい特徴をご紹介します!
日帰り温泉「薬師の湯」の紹介!
温泉の裏手にある運動場の駐車場から歩いて1分の所に「薬師の湯」があります。
新緑のころは、優しい日差しが若葉を通して目にもまぶしいくらいです。
夏は、川沿いにあるので木陰のベンチで川風に吹かれながら湯上りを楽しむ事が出来ます。
秋は、浴場周辺の山々が真っ赤に染まり、素晴らしい風景に出会えます。
和風造りの入り口脇で入浴料金を支払い、早速、浴場へ。
浴場は、ちょっと狭い感じがしますが湯船にはたっぷりと湯が張られています。
透き通るような湯は、源泉掛け流しの単純温泉(弱アルカリ性低張性温泉)です。
湯温は42℃位でしょうか、のんびりと湯に浸かることが出来ます。
浴場内に洗い場が3か所あり、腰掛椅子や洗面器なども大変清潔でした。
川側の窓は広く、川向のホテルから覗くことが出来ないような木製のルーバーで仕切ってあり、女性でも安心してのんびりと湯に入ることが出来ます。
ルーバーの隙間から差し込む込む光が、何故か優しく感じました。
昭和60年ごろ、私はキャンプと山歩きに凝っていました。
確か、春のゴールデンウイークに家族4人で、川治温泉の南平山に登ったことがありました。
キャンプ道具を車に積んでいたので川治温泉でキャンプすることになり、キャンプする所を探していました。
なかなか見つからず「薬師の湯」の裏手にあった公園でテントを張った覚えがあります。
その時、家族で入った温泉が「薬師の湯」でした。
多分、露天風呂だったと思いますが、川向の温泉ホテルからは丸見え。
女湯にはヨシズで目隠しになっていましたが、ホテルのベランダから双眼鏡で覗かれていた光景を今でも思い出します。
日帰り温泉「薬師の湯」温泉成分表
泉質 | 単純温泉(弱アルカリ性低張性温泉) |
効能 | 神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩など(成分表参照) |
湯温 | 36.3℃(源泉)で40℃位に加温している |
お湯 | 無色透明、無味無臭の綺麗な |
加水・消毒 | なし |
循環処置 | なし |
利用時間 | AM10:00~PM21:00 |
定休日 | 水曜日 |
料金 | 大人510円、子供300円(薬師の湯が共用出来ます。) |
「薬師の湯」前の広場は、緑が一杯です。
森の深緑が日差しを遮り、湯上がりの火照った体を川風に受けながらベンチで休むことが出来ます。
突き当り右が温泉街へと続く吊橋です。
真っ直ぐ行くと「薬師の湯」の露天風呂です。
「薬師の湯」の前の広場にあった「道祖神」の石像です。
昔の人達も、夫婦円満・子孫繁栄を願いながら温泉に浸かって疲れた体と心を癒やし、健康を維持したのでしょうね。
露天風呂「薬師の湯」
日帰り温泉「薬師の湯」の手前、吊橋のたもとに露天風呂「薬師の湯」があります。
とても素晴らしい温泉なのですが、機械設備の故障により2019年2月現在休業中です。
再開は、まだ未定のことです
鬼怒川のせせらぎと、野鳥のさえずりを聞きながら浸かる野性味溢れる露天風呂。
春の新緑、秋の紅葉の中で浸かる温泉は最高です。
露天風呂の前を流れる清流、鬼怒川では釣りも楽しめます。
露天風呂「薬師の湯」へは、吊橋を渡らずに川沿いにある階段を降りると右側にあります。露天風呂の入浴料は、500円です。(日帰り温泉「薬師の湯」と共有です。)
露天風呂は、岩風呂の混浴で浴場が2か所あります。
脱衣所から入って最初の浴場は周りに目隠しがありますが、その奥にある浴場は目隠しがありません。
女性の方でしたら目隠しのある手前の浴場を利用されると安心ですね。
しかし、あくまでも混浴であることをお忘れなく?
奥にある浴場も混浴で、屋根はありますが周りの目隠しはありません。
吊橋からも川向の歩道からも、前にあるホテルからも丸見えですのでお気を付け下さい。
脱衣所は、思ったよりも広くコインロッカーも設置されています。
整理整頓も行き届き、外観からみる脱衣所とはまるで違いました。
脱衣所から入った最初の浴場です。
透き通るような温泉がたっぷりと張られていました。
浴場は岩風呂
窓側には目隠しがあって川面を見ることは出来ません。
源泉掛け流しではありますが、加温はされているそうです。
奥の露天岩風呂への入り口付近です。
奥の露天風呂も思ったよりも広く、10人ほどは楽に入れる広さです。
浴場は岩風呂で、透き通った温泉がたっぷりと張られていました。
ここは、屋根はありますが周りの目隠しはまったくありません。
向かい側のホテルからも遊歩道からも吊橋からも丸見えです。
しかし、ここから見る男鹿川の川面の風景は最高ですよ。
露天風呂「薬師の湯」温泉成分表
「薬師の湯」へのアクセス
東京方面から電車で
東北・北海道新幹線(約50分) ~ 宇都宮駅 ~ JR日光線(約35分) ~ 今市駅 ~ 徒歩(約10分)下今市駅 ~ 東武鬼怒川線(約40分) ~ 川治温泉駅
※ 「薬師の湯」へ行くには、川治湯元駅で下車して歩いた方が早いかも知れません。
東京方面から車で
東北自動車道 ~ 日光宇都宮自動車道 今市IC ~ 国道121号線を川治温泉方面へ約35分です。
仙台方面から車で
東北自動車道 ~ 日光宇都宮自動車道 今市IC ~ 国道121号線を川治温泉方面へ約35分です。
「薬師の湯」へは、国道121号線の川治温泉街を通り抜け、途中から左折して川治湯元駅方面に向かい直進してゆくと駐車場に出ます。(下写真)
川治温泉地区(男鹿川)の釣り情報
川治温泉地内を流れる男鹿川は、鬼怒川の支流です。
「薬師の湯」は、五十里ダムから流れる川と川治ダムから流れる川の合流地点にあります。
水量も多く、エサ釣り、ルアー・フライフィシングなどの渓流釣りを楽しむには絶好のポイントが点在しています。
渓流釣りのご案内
2019年度の渓流釣りの解禁日は、3月21日(木・祝日)の午前5時から9月19日まで。
但し、ニジマスは10月31日までです。
遊漁券について
- 渓流魚(年券)6,000円
- 渓流魚(1日券)1,500円(現場売りは2019年より倍額の3,000円)
- 中学生までの子供は無料
- 女性の方は、それぞれ半額
- 高校生、70歳以上の方、身障者の方はそれぞれ半額
- 遊漁券は本人に限り有効です
渓流魚の資源保護や、放流事業のためにも渓流釣りをする際は、遊漁券を必ず購入してください。また、遊漁券は釣りベストなど見やすい場所に提示しましょう。
▼おじか・きぬ漁業協同組合ホームページ
http://ojikakinu.web.fc2.com/index.html
▼2019年度おじか・きぬ漁業協同組合管轄解禁情報はこちら!
http://ojikakinu.web.fc2.com/2019map.pdf
キャッチ&リリース区域
全魚種(鮎を除く)
小網ダム上流100mから川治ダムまでの鬼怒川の区間と五十里ダムまでの男鹿川にある第4床止までの区間
3月21日から10月31日まで
※ 漁法はルアー・フライ・テンカラに限ります。
※ カエシのないシングルフックを使うこと。
※ ビクやクーラーボックスを持ち込まないこと。
▼おじか・きぬ漁業協同組合ホームページ
http://ojikakinu.web.fc2.com/index.html
▼2019年度おじか・きぬ漁業協同組合管轄解禁情報はこちら!
http://ojikakinu.web.fc2.com/2019map.pdf
男鹿川・鬼怒川の釣り案内
2019年度の釣り案内です。
詳しくは、「おじか・きぬ漁業協同組合」のホームページで!
▼おじか・きぬ漁業協同組合ホームページ
http://ojikakinu.web.fc2.com/index.html
▼2019年度おじか・きぬ漁業協同組合管轄解禁情報はこちら!
http://ojikakinu.web.fc2.com/2019map.pdf
川治温泉地区 私のおすすめ観光地
川治温泉周辺のお勧め観光地をご紹介します。
川治温泉観光センターの前には駐車場やトイレなどがあります。
まず、目に付くのは駐車場に立つ「かわじい」像です。
私たちを満面の笑顔で迎えてくれました。
川治温泉観光センター
観光センターの受付事務所で川治周辺の観光案内のパンフレットを頂くことが出来ます。
センター内は、木の無垢材を使った内装でアンチックな物が置いてあります。
足湯
「かわじい」像の脇から下に降りていくと、和風造りの足湯「かわじいの湯」があります。
温泉に入る予定がなければ、のんびりと足湯を楽しむ事ができます。
足湯の壁には、川治温泉の紹介が書かれています。
また、興味深かったのは昔の川治温泉の写真などが展示されていました。
純和風の足湯の他に、小さな足湯「むすびの湯」がありました。
「むすびの湯」と言われるのは、カップルで一緒に入ると将来結ばれるという事なのかも知れませんね。
<かわじいの湯・むすびの湯詳細地図>
かわじいの湯とむすびの湯は、非常に近いため訪れた際は、自然の中で3つの足湯を満喫するのも良いですね!上記の地図を拡大していただくと、むすびも湯も表示されます。
「足湯」からさらに下に降りると、男鹿川の川岸に出ます。
川岸には遊歩道が整備されていて、対岸の渓谷美を堪能することが出来ますよ。
対岸の吊橋の手前には、今は利用出来なくなってしまった古い温泉施設を見ることが出来ます。ここの、紅葉もまた素晴らしい!
そして、いよいよ目的の温泉である「薬師の湯」に到着です。
吊橋を渡った右手には、古い露天風呂「薬師の湯」が川岸にあります。
そして、左に進むと日光市直営の新しい日帰り温泉「薬師の湯」があります。
この周辺の、秋の真っ赤な紅葉もまた、素晴らしいですよ。
川治温泉の案内図
川治ダム
川治ダムは、鬼怒川上流の川治地区に建設されたダムです。
堤高140m・堤長320m・総貯水量8300万㎥のアーチ式コンクリートダムで1971年着工1983年に完成したダムで国土交通省で管理しています。
機能は、洪水調整、灌漑用水の補給、それと発電が主目的です。
アーチ式では日本で4番目の高さで、近くには五十里ダム・川俣ダムがあります。
鬼怒川上流には、ダムが4つあります。
川治ダム・川俣ダム・五十里ダム・湯西川ダムです。
これらのダムでは、毎年7月下旬にダム本体の中などが見学出来る一般公開が開催されます。
下は、その時撮った写真でダムを点検する為の狭い通路のキャットウオークやダム本体の内部も見学することが出来ます。
キャットウオークを歩いた時のスリルは最高でしたよ。
下は、川治ダムの管理事務所で頂いたダムカードです。
裏面には、ダムの諸元などが説明されています。
ダムカードは、管理事務所とダムサイトにある資料館でも頂けます。
但し、現地に行かなければダムカードを頂くことは出来ません。
小網ダム
川治温泉駅から数分の所には、小網ダムがあります。
川治ダムの様な大規模なダムではありませんが洪水調整機能が主で見る価値はあるかも知れません。
五十里ダム
五十里ダムは、川治温泉から国道121号線を田島方面に向かって右手にあるダム施設です。
栃木県内でも発電用の重力コンクリート式では最も古いダムです。
五十里ダムは、1950年(私が生まれた年)に本体着工し1956年に完成したダムで鹿島建設が施工し、国土交通省で管理されています。
堤高は112.0m、堤頂長は261.8m、総貯水量は5500万㎥で当時のダムとしては日本一の高さを誇っていました。
五十里ダムでも、7月下旬には誰でもが見学できる一般公開があります。
ダムの天端通路から眺める光景は、スリルがありますよ。
今、何故か空前のダムブーム!
休日ともなれば、親子連れでダムを見学に訪れる方が年々増えているそうです。
栃木県の鬼怒川上流には、川治ダムをはじめ4か所の素晴らしいダムがあります。
休日や、夏休みなどを利用して親子でキャンプを楽しみながらダム巡りをするのも素晴らしいのではないでしょうか。
下は、五十里ダムの管理事務所で頂いたダムカードです。
私は、栃木県内のダムはすべて制覇しました。
※ 進入禁止に指定されているダムを除く。
まとめ
今回は、栃木県北部にある川治温泉を紹介してみました。
川治温泉は、手前にある宇都宮の奥座敷「鬼怒川温泉」のような煌びやかさはありません。
しかし、煌びやかさから離れて、静かな自然の中での温泉を楽しまれる方にはお勧めの温泉地です。
湧き出る温泉の質や効能などに於いても、他の温泉に比べても負け時劣らずの優しい温泉です。
自然の中に溶け込んで親子連れで楽しめる渓流釣りやキャンプなどアウトドアには素晴らしい地域ではないでしょうか。
また、休日を利用して親子連れで楽しめる鬼怒川上流のダム巡りなどを体験されては如何でしょうか。
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