栃木県南部に位置する足利市には素晴らしい見所がたくさんあります。
足利市は、室町幕府を起こした足利尊氏の故郷でもあります。
足利尊氏の遺構のある「鑁阿寺」、国内で最古と言われる学校「足利学校」や、日本でも数本の指の中に入るイルミネーションで有名な「あしかがフラワーパーク」などなど。
そんな中で、足利市内に鉱泉で有名な「地蔵の湯」があります。
「東葉館」と言いますが、館内には日帰り入浴の出来る素晴らしい冷鉱泉があります。
栃木県内でも温泉の少ない県南部にある足利市内で日帰り温泉浴場があります。
今回は、鉱泉で有名な東葉館の「地蔵の湯」を紹介したいと思います。
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目次
東葉館「地蔵の湯」の基本情報
住所 | 〒326-0143 栃木県足利市葉鹿町1981番地 |
営業時間 | 午前10時から午後10時まで |
営業時期 | 通年 |
電話番号 | Tel. 0284-62-0136 Fax. 0284-62-6883 |
定休日 | なし |
料金 | 大人720円 回数券6回3,600円 12回6,300円
日帰り休憩プラン一人1,700円(入浴料金・部屋代込) |
駐車場 | 有 乗用車40台 |
公式URL | http://www.toyokan-jizo.com/ |
泉質 | メタケイ酸を有する冷鉱泉(淡黄色) |
<東葉館 「地蔵の湯」 詳細地図>
東葉館「地蔵の湯」の特徴
「地蔵の湯」の素晴らしい特徴をご紹介します。
東葉館の「地蔵の湯」は、栃木県足利市内の葉鹿町にあります。
足利市街から西方、両毛線小俣駅から東へ1km行ったとりせん葉鹿店の裏手にあります。
東葉館は、純和風の客室10室ほどの温泉旅館です。
自宅の敷地から湧き出た鉱泉を地域の人たちに利用してもらおうと、隣地に祀られている「厄除け地蔵堂」の名を頂き「地蔵の湯」として明治末期に創業されました。
玄関を入るとロビーがあり、すぐ右手には受付があります。
受付で入浴料金720円を支払い、早速、浴場へ。
暖簾を潜り、脱衣所へ。
脱衣所は結構広く清掃も行き届き、洗面所も清潔な感じです。
地蔵の湯「内湯」の紹介
脱衣所からまずは、内湯へ。
広い浴室には浴槽が2面あり、蛇口からは湯が注がれてたっぷりと満たされていました。
左手には濁った温泉、右手には透明な温泉が満たされていました。
濁りのある温泉は、「地蔵の湯」と言われています。
「地蔵の湯」の泉質は、総鉄イオン・メタケイ酸を有する冷鉱泉です。
湯の色は茶褐色で、口に含むと鉱泉だけあって鉄分の味がしました。
効能は、神経痛、腰痛、関節痛、胃腸病、打ち身、冷え性などです。
メタケイ酸が含まれているため美肌効果もあるみたいです。
泉温は19.7℃で、加水・加温して約40℃前後にしてあります。
衛生上、消毒はしてあります。
湯口から、温泉が注ぎ込まれる「地蔵の湯」(手前)
内湯から外に出ると、無色透明な「仙人の湯」があります。(上写真右・下写真)
仙人の湯の云われは、多分、東葉館より北方にある仙人ヶ岳(663m)に由来するのでは?
「露天風呂」の紹介
日本式庭園の中に「露天風呂」があります。
植栽の緑に囲まれ、東屋の中に石で組まれた純和風の趣です。
竹樋から流れ落ちる湯の音を聞きながら、薄明りの中でのんびりと湯に浸かる最高の一時です。
温泉成分表
効能 | 神経痛、腰痛、股関節、五十肩、運動麻痺、胃腸病、疲労回復、健康増進、打ち身、くじき、冷え性、美肌等 |
泉温 | 19.7℃ |
泉質 | メタケイ酸を有する冷鉱泉:淡黄色 |
東葉館「地蔵の湯」へのアクセス
電車をご利用の場合
JR両毛線 足利駅 ~ (車) 約20分
JR両毛 線小俣駅 ~ (車)約5分
JR両毛 線桐生駅 ~ (車)約15分
東武伊勢崎線 足利市駅 ~ (車)約20分
東武伊勢崎線 太田駅 ~ (車)約25分
お車をご利用の場合
東京方面から
佐野藤岡IC ~(国道50・122号線)~ 東葉館まで 約40分
岩舟JCT ~ 北関東自動車道 ~ 太田桐生IC ~(国道50・122号線)~ 東葉館まで 約10分
福島・茨城方面から
岩舟JCT ~ 北関東自動車道 ~ 太田桐生IC ~(国道50・122号線)~ 東葉館まで 約10分
岩舟JCT ~ 北関東自動車道 ~ 足利IC ~(67号線・桐生岩舟線)~ 東葉館まで 約25分
足利地区の釣り情報
足利地区の釣り情報をお届け致します。
渓流解禁日
2019年度足利地区の渓流釣り解禁日は、3月3日(第1日曜日)日の出 からとなっています。
渓流釣り(全河川)… 3月3日(日) 日の出 から 9月19日(木) 日没まで
解禁前 (発眼卵・稚魚) 各河川合計 52,000尾
渡良瀬川(ヤマメ成魚) …100㎏
野上川 100㎏
秋山川 100㎏
解禁後追加放流予定(ヤマメ成魚)午前9時 放流開始予定
- 3月10日(日) 渡良瀬川 サクラマス 200㎏
- 3月17日(日) 秋山川 100㎏
- 3月24日(日) 野上川 100㎏
- 3月31日(日) 渡良瀬川(提供:アカサカ釣具様) 100㎏
- 4月 7 日(日) 秋山川 100㎏
- 4月14日(日) 野上川 100㎏
- 4月21日(日) 渡良瀬川 100㎏
- 4月28日(日) 秋山川 100㎏
- 5月4日(土) 野上川 100㎏
- 9月1日(日) 野上川 100㎏
- 9月8日(日) 秋山川 100㎏
▼渡良瀬漁業協同組合公式ページへ
▼渓流日釣り券は全国のコンビニから購入可能です!
足利地区のお勧め観光スポット
鑁阿寺
鑁阿寺は足利市中央部の足利市役所の南方にあり、隣には日本最古の学校として有名な足利学校があります。
室町幕府を興した足利氏の居館跡で足利一門の氏寺として三代目の足利義氏が堂塔伽藍を建立しました。
堀に掛かった太鼓橋を渡ると仁王像が控える楼門(山門)があります。(下左写真)
楼門は、永禄7年(1564年)に足利13代将軍義輝が再建しました。
元禄5年(1692年)徳川五代将軍の母、桂昌院尼公により多宝塔が再建されました。
中には、金剛界大日如来と勢至菩薩をお祀りしています。(下右写真)
本堂(御影堂)は、足利尊氏の父貞氏が正安元年(1299年)に再建されました。
平成25年には国宝に指定されました。(下写真)
周囲には土塁と堀を廻らし鎌倉時代の武家屋敷の面影を残しています。
宗派は真言宗大日派で、本尊大日如来の脇本尊として聖観世音菩薩像が祀られています。
境内には、足利義兼公の創建された一切経堂があります。
現存の経堂は1407年に関東管領足利満兼により再建されたものです。(下写真)
足利学校
足利学校は足利市街の中心部、鑁阿寺の隣にあります。
下野国足利荘(現在の栃木県足利市)にありました。日本で最も古い学校として知られております。
その遺跡は大正10年に国の史跡に指定されました。
平安時代初期もしくは鎌倉時代に創設されたと伝えられる中世の高等教育機関で、室町時代から戦国時代にかけて関東における事実上の最高学府でした。
足利学校は日本最古の学校史跡で、室町時代から既に存在し戦国時代の末期(16世紀頃)には学生数は3000人ほどいたと言われています。
下は、足利学校のシンボルともいえる「学校門」です。
学校門から入り、正面の杏壇門の奥に建っているのが孔子廟(聖廟)です。
寛文8年(1668)に徳川家綱によって再建された古建築で国内に現存する聖廟では最古の建物です。
下の写真は、校舎の中庭(玄関の奥)の縁側から見た庭園です。
参観時間
午前9時~午後5時(受付は4時30分まで)(4月~9月)
午前9時~午後4時30分(受付は4時まで)(10月~3月)
休館日
第3月曜日(祝日、振替休日のときは翌日)
年末(12月29日~31日)
参観料
個人:420円 団体:340円(一般)
個人:210円 団体:170円(高校生)
※中学生以下・障害者は無料
※団体は20名様以上
駐車場
平成3年NHK大河ドラマ「太平記」放映を記念して建てられた施設の無料駐車場があります。
▼詳細は足利市観光協会へお問い合わせ下さい!
あしかがフラワーパーク
栃木県足利市堀込町(現:朝倉町)に 「早川農園」 として1968年に開園しました。
都市開発の為 1997年に現在の足利市迫間町に移設し「あしかがフラワーパーク」としてオープン。
フラワーパークのシンボルの大藤は、日本の女性樹木医第一号の塚本こなみ氏によって移植され、大藤(当時樹齢130年)の移植としては前例がなく、日本で初めての成功例となりました。
10月下旬より開催されるイルミネーション 「光の花の庭」 は夜景コンベンションビューローが認定する日本三大イルミネーションに選定。
2016年から2018年まで3年連続で全国の夜景鑑賞士が選ぶ全国イルミネーションランキングにおいて、イルミネーション部門で全国1位を獲得しています。
敷地面積94,000㎡を誇る巨大な園内には、四季折々の草花が競って咲き誇っています。
足利フラワーパークの開演期間と料金につきましては、フラワーパークの公式ページをご覧ください。
▼足利フラワーパークの公式ページへ!
織姫神社
足利市役所の西、山の中腹に織姫神社があります。
古から足利は織物の町として栄え、1200年余の織場としての歴史があります。
宝永2年(1705年)足利藩主であった戸田忠利が勢神宮の直轄であり天照大神の絹の衣を織っていたという神服織機神社の織師、天御鉾命と織女、天八千々姫命の二柱を祀ったのが始まりとされています。
2014年には、産業振興と縁結びの神様として【恋人の聖地】 に認定されました。
お二人で鐘を鳴らすと幸せになれると云われる『愛の鐘』が境内に設置されています。
また、織姫神社は2014年第10回『日本夜景遺産』(自然夜景遺産)にも認定されました。
ぜひ恋人との素晴らしいひとときに織姫神社の夜景を訪れてみてはいかがでしょうか?
▼織姫神社の公式ページへ!
松田川ダム
栃木県足利市松田町にある松田川ダムを紹介します。
足利市街の北方、赤雪山と仙人ヶ岳の麓にあります。
桜の名所で、春4月にはダム全体が満開の桜に包まれます。
ダム直下にあるダムふれあい広場から見る桜に包まれた松田川ダムの素晴らしさには感激もの。
形式は重力式コンクリートダムで堤高56.0m堤頂長2280m総貯水容量は190万㎥、栃木県で管理しています。
洪水調節、農地防災・不特定用水、河川維持用水・上水道用水などで1985年に着工し1996年に完成しました。
上は、松田川ダム湖です。
下は、ダム上流側から見たダムサイトです。
6月頃には、松田川ダムふれあい広場で開催される松田川ダムふれあいフェスティバルがあります
コンサートやマスのつかみ取りなどのイベントもあるのでお子さん連れでも楽しめるのではないでしょうか。
また、この日はダムの一般公開もありダム堤体の内部などを見学することが出来ます。
家族で参加されると良い思い出になるのではないでしょうか。
下は、松田川ダムの一般公開の様子です。
下左は、ダム直下の施設からダム堤体に入る様子です。
下右は、ダム堤体の内部通路の様子です。
松田川ダムふれあい広場には、バーベキューが出来る施設もあり家族連れなどで楽しむ事もできます。
ダム直下の芝生広場では、お弁当を広げたり、川で遊んだりといろいろと楽しめます。
松田川ダム湖の最奥には、トイレもあり、キャンプの出来る広場も整備されています。
▼松田川ダム湖でキャンプやBBQを楽しみたい方はこちら!
渡良瀬遊水地
関東四県(栃木県・群馬県・埼玉県・茨城県)にまたがるわが国最大の遊水地 渡良瀬遊水地を紹介します。
遊水地の総面積は、3300ha、総貯水容量は17680万㎥で洪水調整や利水など重要な役目を果たしています。
遊水地を上空から見るとハート型なのも特徴。
第一調節池、第二調節池、第三調節池に分かれ、親水多目的ゾーンや谷中村史跡保存ゾーンなどがあります。
また、ここは2012年7月3日にラムサール湿地条約に登録されました。
上の写真は、栃木県栃木市藤岡町石川地区にある第三排水門です。
下は、遊水地の葦原に建つ水位計の塔です。
渡良瀬遊水地のダムカードは、利根川上流河川事務所か北川辺道の駅内の展示室でも頂けます。
利根川上流河川事務所
〒349-1198 埼玉県久喜市栗橋北2-19-1 電話:0480(52)3952
渡良瀬遊水地にあった旧谷中村には悲しい歴史があります。
谷中村は、巴波川・思川・渡良瀬川に囲まれた栃木県最南端の村でした。
明治29年(1896)以来、足尾銅山鉱毒問題が国家的社会問題となり、明治35年(1902)政府は鉱毒水を沈殿させるため貯水池建設を決め、谷中村がその候補となりました。
谷中村民は、貯水池建設と廃村に反対しましたが、政府は谷中村を3年間水漬けにするなど手段を選ばず買収を進め、明治38年(1905)に第一回谷中村民の移転を行いました。
そして、明治40年(1907)6月29日から7月5日まで7日間に渡って、最後まで抵抗していた谷中村残留民の16戸を強制的にことごとく破壊しました。
強制破壊後も谷中村残留民は仮小屋を作り悲惨な生活を続けましたが、田中正造の死などもあって大正6年(1917)2月強制破壊から10年に及ぶ反対運動を断念しました。
城山三郎著「辛酸」にその時の様子が克明に記述されています。
▼渡良瀬遊水池の詳しい情報はこちらから!
まとめ
今回は、栃木県南部の足利市にある日帰り温泉「地蔵の湯」を紹介してみました。
栃木県内でも冷鉱泉は北部に多いのですが、美肌に効果のあるメタケイ酸が含まれる「地蔵の湯」は希少です。
足利尊氏の遺構の残る鑁阿寺や、再現された日本最古の学校といわれる「足利学校」、「恋人の聖地」に認定された織物の聖地「織姫神社」など、休日を利用して家族で歴史散策するのも素晴らしいと思います。
足利市の北部の松田川ダムでは、週末や夏休みを利用してダム直下の「ふれあい広場」で川遊びやバーベキューをしたり、大自然の中でキャンプを親子で楽しむのも素晴らしいのではないでしょうか。
また、日本でも広大な「渡良瀬遊水地」では、双眼鏡を持って野鳥を観察したり、自転車に乗って水門施設などを散策するのもおすすめです!
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