大分県の別府市に車で来られる方は、大分自動車道別府ICを利用される人が多いようです。
「さて、鉄輪方面にでも行きましょうか。」
「別府の市街地で別府タワーに登ったりして、温泉巡りもしたいわ。」
「知ってます?明礬温泉エリアという秘湯丸出しの場所知ってます?」
なんて何度か別府に来て温泉巡りをして、別府通を気取っているそこのあなた!
その程度ではまだ別府の入口をかすめた程度ですよ(笑)
なぜなら、別府ICを降りたその場所からすぐ近くに、別府八湯の1つでもある「堀田温泉エリア」があるのです。
堀田温泉エリアはその湧出量の多さから、別府市街地や浜脇温泉エリアにも引き湯しているというとんでもない温泉エリアです。
これから堀田温泉エリアをご紹介しますので、しっかり覚えて別府通を気取ってみましょう!
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目次
素通り厳禁!秘境の温泉地はすぐそこにあった
この写真をご覧になってわかるかと思いますが、大分自動車道の別府ICです。
この周辺は、見るからに大通りで時々観光バスなども見かけます。
ICを降りてこの方向へ進むと、明礬温泉エリアの入口や鉄輪温泉エリア方面へと続きます。
おや?何か看板がありますね。
「さわやか別府の里」と書かれています。
実はここはホテルなのですが、日帰り温泉も楽しめます。
さらに宿泊すると、明礬温泉エリアにある「さわやかハートピア明礬」というホテルに日帰り入浴できるサービスもあります。
もちろん、逆でも大丈夫ですよ。
話がそれましたが、このように別府ICを降りてすぐの場所に温泉施設がありますよね。
つまり、ここが既に堀田温泉のエリアになっているのです。
先ほどの「さわやか別府の里」に向かう際に通る道の入口に、「桜湯」という温泉施設があります。
こちらは内湯と露天風呂がある大浴場もありますが、家族湯も有名でなんと20個もあります。
小さなお子様がいるご家族には嬉しいですね。
お父さんの車の運転疲れを癒すのに、ちょうどいい場所にありますね。
と言うか、着いてすぐ温泉巡りできるなんて温泉大国ならではです。
「桜湯」の看板を右手に見ながら直進すると、鶴見岳ロープウェイや城島高原などがあります。
鶴見岳ロープウェイは、鶴見岳の頂上まで運んでくれます。
結構高い場所を移動しますので、見晴らしは最高ですよ。
城島高原は遊園地があり、木のジェットコースタージュピターが有名です。
どちらも家族づれで訪問したいスポットですね。
「桜湯」の看板から直進せずに、左手側に曲がると別府市街地方面や観海寺温泉エリア方面へと続く大通りになります。
写真の場所は、大通りから撮影しました。
えっ?家が火事になってるの?消防車!消防車!
いえいえ。よく見てください。
家の向こうに湯けむりが立ち昇っているだけです(笑)
この日は天気が良かったのでこの程度しか見えませんでしたが、少し肌寒い雨の日には、結構な量の湯けむりを見る事ができます。
大通りから鶴見岳がきれいに見えます。
ロープウェイの駅もかすかに確認できます。
はい。誰が何と言おうと堀田温泉でしょ?
実はこれ、別府市内にある市営温泉でもある堀田温泉の看板です。
この日は定休日でしたので、残念ながら入浴できませんでしたが、堀田温泉は内湯と露天風呂があって、軽い硫黄の香りがする共同浴場(公衆浴場)です。
私も堀田温泉エリアに来た際には、入浴させていただくことが多いです。
番台のおばちゃんが、気さくな方が多いので入浴しやすいです。
定休日でしたが、市営堀田温泉の横の道をブラブラと散歩してみました。
段々畑の向こう側に、湯けむりが見えます。
周囲のあちこちから、湯けむりが立ち昇っています。
さすがは湧出量の多い温泉エリアです。
どこかの物語で出てきそうな光景です。
細い煙突から出ているのは、湯けむりです。
この辺りでは、個人宅に温泉がある場合もありますので、細い煙突の湯けむりは個人所有のものだと思われます。
写真では静止画になりますが、石垣の変色している部分には、温泉がかけ流されています。
さらにこちらは、「白糸の滝温泉」という家族湯専門の温泉施設です。
石をくりぬいて作った湯船が魅力的です。
こちらが白糸の滝です。
実はこの滝は、農業用に作られた人工の滝なのだそうです。
しかし、近くに行ってみると、人口とは思えないくらい迫力があります。
周囲の緑にマッチしていますので、もう天然の滝でいいような気がします。
左手側にある大きめの建物が市営堀田温泉です。
正面には源泉塔があります。
目的とする「夢幻の里 春夏秋冬」はこちらではありませんので、大通りまで引き返します。
大通りから少し海側に下った場所にこの道があります。
手前にやや小さめの池がありますのでわかりやすいです。
池の中には、魚が泳いでいました。
人の気配を感じると、寄って来るようです。
誰かが餌をあげているのでしょうか。
なんて思っていたら、いつの間にかこんなに集まっていました。
ごめんなさい。私は餌を持ってませんよ(笑)
坂道に戻ります。
実はこの坂道は断層の一部で、地層を見ながら登ることができます。
地層マニアにはたまりませんよね。
坂を登りきると見晴らしの良い場所に出ます。
石の不動明王様が祀られています。
かつてこの地で石垣原合戦が行われた際の司令部だったそうです。
別府の市街地と別府湾が一望できます。
実は大分自動車道も下を走っていますので、高速道路を上から見ることができます。
「夢幻の里 春夏秋冬」は、秘湯感満載の温泉施設です。
看板がありますのでわかりやすいです。
車でもいけますので、坂道や歩くのがが苦手な方はご安心ください。
こういうマンホールは、別府ならではですね。
思わず撮影してしまいました。
この道を進むと、いよいよ「夢幻の里 春夏秋冬」に到着です。
道幅が狭いですので、車の方は運転に注意してくださいね。
四季を通じて訪問したい!森の中の秘湯「夢幻の里 春夏秋冬」の魅力をご紹介
先ほどの道を進むと、森の中に湯けむりが立ち昇っているような光景があり、写真の建物が現れます。
見るからに秘湯感漂う温泉施設「夢幻の里 春夏秋冬」の魅力をご紹介します。
家族水入らずで楽しみたい!「夢幻の里 春夏秋冬」の家族湯
「夢幻の里 春夏秋冬」の家族湯は3種類です。
シーズンには周囲を飛び交う蛍を見ながら入浴できる「蛍の湯」や月見湯が楽しめる「月の湯」があります。
一番人気は、この写真の場所でもある「滝の湯」です。
残念ながら滝には近づけませんが、勢いのある滝を眺めながらの入浴は気分がスカッとします。
もちろん、白濁した硫黄泉も温泉感があっていいですよ。
秘湯の野湯感満載の大浴場!まさかのシャンプーと石鹸指定
大浴場では野湯を思わせる秘湯感があります。
写真は脱衣所ですが、これだけでも普通ではない温泉施設に来た雰囲気がありますよね。
大浴場は岩風呂で、満ちているのは白濁した硫黄泉です。
実は環境保全や温泉成分の影響で、使用できるシャンプーと石鹸は浴室に設置されているもののみになります。
ガツンと来る硫黄の重さがたまりません。
「夢幻の里 春夏秋冬」の基本情報
住所 | 〒874-0831 大分県別府市堀田6組 |
営業時間 | 10:00~18:00(最終受付17:00) |
営業時期 | 通年 |
電話番号 | 0977-25-1126 |
定休日 | 不定休 |
料金 | 大人700円 子供300円 家族風呂:蛍の湯2,500円 月の湯2,800円 滝の湯3,000円 |
駐車場 | あり 土の駐車場です |
公式URL | 夢幻の里 春夏秋冬の公式ページへ |
泉質 | 単純硫黄泉 |
<夢幻の里 春夏秋冬の詳細地図>
「夢幻の里 春夏秋冬」アクセス
お車でお越しの場合
大分自動車道別府ICより堀田温泉前を経由し高速道路の橋げたをくぐる
くぐり終えたらすぐに右折し、最初の角を左折
道なりに進むと高速道路の上を渡る道があり、渡り終えたら左折
あとは道なりに進む
バスでお越しの場合
日豊本線JR別府駅より、堀田方面へ向かうバスに乗車
堀田のバス停で下車後、池のある細い坂道を登り登り切ったら右折
看板を確認しながら道なりに進む
別府市内にある硫黄泉には、いくつかの種類があります。
明礬温泉エリアにある硫黄泉は酸性のものが多く、堀田温泉エリアのものは中性から弱アルカリ性です。
酸性はピリピリし、弱アルカリ性はトロトロ感があります。
同じ白濁した硫黄泉なのに不思議ですね。
実はその原因は地下水にあるとかないとか。
また、別の豆知識でご紹介させていただきます。
まとめ
いかがでしたか?
別府八湯の温泉エリアの1つである堀田温泉と「夢幻の里 春夏秋冬」についてご紹介させていただきました。
白濁した硫黄泉は、硫黄の香りとズシンとくる重さがあり温泉気分が満喫できます。
なによりも、知らなければ素通りしてしまうような場所に、このような温泉地があること自体が別府の魅力ではないかと私は思います。
この記事を読んで、別府の魅力についてもっと知りたいという人が増えてくだされば幸いです。