釣りをしていると以下のようなシーンに遭遇することはありませんか?
- 素早く片手でプライヤーを取り出し、開閉したい
- 万一に備え、全てにロック機構を採用したマルチツールが欲しい
- 大型魚の針外しにも対応できるプライヤーが欲しい
- 値段は高価でも10年以上愛用できるプライヤーが欲しい
このような悩みを解決できる、ガーバー社「マルチツール」を厳選して3商品ご紹介します。
1939年創業のガーバー社は、ハンティング用ナイフや釣り用ナイフをリリースし、高い評価を得ているスポーツナイフの老舗メーカー。
中でもプライヤーを中心に構成されたマルチツールは、魚の針外しから、熱くなったクッカーの鍋つかみなど汎用性が高く、使い勝手も抜群!
筆者もガーバー社のマルチツールを愛用して10年が経過しますが、耐久性もあり、普段使いからアウトドアに大変重宝しています。
釣りやキャンプで使い勝手の良いマルチツールをお探しの方は、ぜひご覧ください。
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目次
GERBER(ガーバー)社って、どんなメーカー?
引用元:GERBER公式ページ
ガーバーは、1939年にアメリカ・オレゴン州ポートランドで創業したナイフメーカーです。
BUCK(バック社)とならぶアメリカを代表するナイフメーカーであり、アーサー王の物語に登場する刀剣”エクスキャリパー”のトレンドマークで有名。
創業当初はキッチンナイフやテーブルナイフのディーラーとして活動していましたが、第二次世界大戦後にナイフの自社製作を開始しました。
その中でも『プロガイドシリーズ』が、世界中のハンターやアウトドア愛好家らから高い評価を受け、現在はハンティングナイフを中心にしたラインナップをそろえています。
そんな中、近年はマルチツールの開発にも力を注いでいます。
マルチツール人気の火付け役は、1983年にLETHERMAN(レザーマン)から登場した『ポケットサバイバルツール』でしょう。
それ以降、ナイフメーカー各社が独自のマルチツールの開発をはじめ、たんなるコピー商品ではなく、個性や高品質を保ったツールが誕生しました。
ガーバーもその中の1社として、魅力的なオリジナルツールを開発しています。
また、ナイフの名作を世に送り出しただけではなく、アル・マー(1979年にガーバー社から独立)やカーショウ(元ガーバーの国際営業部長)など優れたナイフ関係者を輩出しました。
ガーバーはアメリカのみならず、世界のナイフ業界を牽引する存在と言っても過言ではないでしょう。
ガーバー社マルチツールの特徴と魅力!
アウトドアで使うツールナイフには、『スイス アーミーナイフ』のようなポケットナイフを発展させたモデルと、プライヤーをメインとした『マルチツール』の2種類が存在します。
名称に正確な定義はありませんが、マルチツールは物をはさむ・つかむといった機能に重点が置かれ、アーミーナイフとは区別されます。
ここでは、筆者が所有するガーバー「MP400コンパクトスポーツ(旧モデル)」を例に、マルチツールの魅力をご紹介しましょう。
専用工具と比べても遜色なく使えるプライヤー
ガーバー社のマルチツールには、専用工具と遜色なく使えるプライヤーが装備されています。
そして、プライヤーをハンドルに収納できるか否かで、大きく2種類に分類されます。
プライヤーを収納できるタイプは携帯性に優れ、現在はこのタイプが主流です。
プライヤーが露出したタイプは、携帯性が劣るものの、プライヤーを複雑な操作なしですぐに使える利点があります。
ガーバーのマルチツールは、携帯性と操作性、この相反する特性を見事に融合させました。
プライヤーを使わない時はハンドル内部に収納でき、使いたい時は片手で素早く振り出せるのです。
片手で簡単に操作・開閉できる
参考元:GERBER公式YouTubeより
上記動画は、GERBER(ガーバー)MP600シリーズの操作感を紹介しているもの。
ご覧いただくと理解できますが、ワンハンドでプライヤーを振り出すことができ、簡単に片手操作が可能です。
マルチツールの片手操作は、以下のような場面にオススメ。
- 片手にロッドを持った状態で、瞬時にプライヤーを開閉できる
- 釣り針をラインに結び、左手で釣り針を保持しながら右手のプライヤーで余ったラインをカット
- 大型魚のランディングの際に、スムーズにフックを外せる
汎用性の高いツールが様々な用途に使える
ガーバー社のマルチツールなら、プライヤーが高品質で耐久性があるため、道具の調整・針金の切断や細工・鍋つかみの代用品など様々な用途にお使い頂けます。
さらに、プライヤーの他にも「ドライバー」・「ハサミ」・「ヤスリ」・「ナイフ」など、汎用性の高いツールが収納されているため、以下のような用途にもオススメ。
- 釣り具の調整やメンテナンス
- テント・テーブル・バーナーなどの修理・調整
- 車やバイク、自転車の車載工具など
ナイフの性能も優秀
ガーバー社のマルチツールには、ナイフも装備されています。
現在のアウトドアではナイフの出番はそう多くはないかもしれません。
しかし、釣りやキャンプにおいては、まだまだナイフの必要な場面はあると考えています。
釣りあげた魚を絞める。
たき火のために木を削る・割く。
ロープや食材をカットするなど、これらの作業をひとつの道具でこなせるのが魅力的。
いざ必要な場面になって「持ってきていない!」とならないように、小型のものを1つは用意しておきたいですね。
ロック機構を完備し安全
マルチツールやアーミーナイフは、ナイフや工具にロック機構がないタイプも珍しくありません。
それでも慎重に使えば問題はないのですが、不意に刃が折りたたまれて怪我をすることも考えられます。
ガーバー社のマルチツールは安全に使用できるよう、全てのナイフと工具にロック機構が設けられているので、力のいる作業でも安心して使用できます。
優れた耐久性
ガーバー社のマルチツールは耐久性も優れています。
筆者のモデルは10年ほど前に購入し、アウトドアや仕事、家の工具箱として使ってきました。
その間メンテナンスはほとんどしておらず、使いっぱなしの状態。
さすがにオイルぐらいは差すべきでしょうが、いまだに壊れる気配がありません。
マルチツールの相場は、1本1万円~2万円ぐらいでしょうか。
それで10年以上の使用に耐えるわけですから、決して高い買い物ではありません。
【釣りキャンプ】ガーバー社のマルチツールおすすめ3選!
それでは、釣りやキャンプなど多方面に活躍するガーバー社のマルチツールおすすめを3商品ご紹介します。
コンパクトスポーツ マルチプライヤー 400
商品名 | コンパクトスポーツ マルチプライヤー 400 |
サイズ | 全長:145mm
収納時:長さ112×幅40×厚み18mm |
重量 | 約173g |
素材 | ステンレススチール |
付属品 | ナイロンケース |
搭載ツール | ニードルノーズプライヤー・ワイヤーカッター・ワイヤークリンパー・ハーフセレーションナイフ・プラスドライバー・マイナスドライバー3種(大/中/小)・栓抜き・缶切り・ハサミ |
価格 | Amazon目安価格:7,800円(税込) |
特徴 | MP600シリーズよりコンパクト |
筆者の所有モデルの後継機種です。
フルサイズのMP600シリーズの機能はそのままに、小型化して携帯性が向上しました。
強度や耐久性においても、MP600シリーズに決して劣りません。
手の小さい人や女性、または携帯性を重視する人におすすめのモデルです。
マルチプライヤー 600 ニードルノーズ 黒
商品名 | マルチプライヤー600 ニードルノーズ |
サイズ | 全長:約160mm
収納時:約120mm |
重量 | 約255g |
素材 | ステンレススチール |
付属品 | 記載なし |
搭載ツール | クローズプライヤー・ワイヤーカッター・クリンパー・メトリック/標準スケール・ストラップ・タブ・プラスドライバー・栓抜き・缶切り・鋸歯sheepsfootブレード・マイナスドライバー(大/中/小) |
価格 | Amazon目安価格:9,500円(税込) |
特徴 | 片手オープンできるマルチツール |
ガーバー社・マルチツールシリーズの主力モデルです。
特許を取得済みのワンハンドオープニングプライヤーには、ハードな使用にも耐えうるワイヤーカッターが装備されています。
マルチツールをアウトドアで本格的に使いこなしたいなら、このモデルがおすすめと言えるでしょう。
DIME BK
商品名 | DIME BK |
サイズ | 全長:約108mm
収納時:約70mm |
重量 | 約62.4g |
素材 | 3Cr13ステンレス |
付属品 | 記載なし |
搭載ツール | プライヤー・ワイヤーカッター・ナイフ・パッケージオープナー・ハサミ・マイナスドライバー・プラスドライバー・ボトルオープナー・ピンセット・爪やすり |
価格 | Aamazon目安価格:3,980円(税込) |
特徴 | 収納サイズ7cmのコンパクトモデル |
持ち運びを考慮した超コンパクト設計のマルチツールになります。
また、搭載ツールも必要最小限に抑えているため、価格もリーズナブルです。
最小限のツールで持ち運びを意識した方にオススメ!
ガーバー社のマルチツールを購入するなら気をつけたいポイント
ガーバー社のマルチツールを購入する前に、確認しておきたいポイントをご紹介します。
ナイフとしては使いにくい
マルチツールにはナイフも装備されていますが、あくまでプライヤーがメインであって、ナイフ本来の使い方に適しているとは言えません。
例えば、食材をカットするとハンドルの中まで汚れてメンテナンスが大変です。
魚を捌くと血液や匂いがこびりつき、洗ってもなかなか落ちません。
また、工具として使用した後に食材に使用するのは、衛生面で気になる人もいるでしょう。
マルチツールのナイフもナイフとして使えますが、本格的にナイフとして使うのであれば、別に小型のシースナイフを用意するのが得策です。
銃刀法や軽犯罪法には注意!
マルチツールの携帯には十分に注意しましょう。
キャンプや釣りなどナイフを使用する正当な理由があっても処罰の対象になる可能性があります。
詳しくは警視庁のページを確認してください。
飛行機の機内荷物には持ち込めない
飛行機の機内にマルチツールは持ち込めませんので、国内の遠方や海外に遠征する場合は注意しましょう。
詳しくはJALのページを確認してください。
まとめ
マルチツールは、プライヤーをメインとした小さな工具箱としてさまざまな場面で活躍します。
数あるマルチツールの中でも、片手で操作できるガーバー社の製品は、利便性において他社製品から群を抜いています。
工具本来の使い方としてはもちろん、汎用性が高く1本用意しておけば緊急時にも役立つことでしょう。
この記事を参考に、ぜひマルチツールを手にしてみてください。
▼ビクトリノックスのアーミーナイフもオススメ