こんにちは、はらのです!
もうすっかり寒くなってきましたが、今年は暖冬だそうですね。
私は岩手県の盛岡市出身なのですが、盛岡はまだ雪が積もっておらず先日降ったものが路肩に少し残っている程度のようです。
先日、そんな岩手県を通過して秋田県と青森県の県境にある「十和田湖」まで、釣りとキャンプの旅に出掛けてきました。
それまで雪はあまり降っていなかったようで、到着した日に積雪は見られなかったのですが、なんと我々が滞在している間にしっかり辺り一面が真っ白な雪景色になるほどの雪が降り…(笑)
序盤こそ久しぶりの雪を喜んでいましたが、だんだん吹雪になり、すぐに寒いよ〜辛いよ〜早く止んで〜と弱音を吐いていました。
そんな願いも虚しく終始雪は降り続け、釣りもそこそこに温泉に逃避したりして魚の顔は見れなかったのですが、それはそれで楽しい旅でした。
今年、私が十和田湖に遊びに行ったのはこれが3回目です。
実は今年の秋に初めて十和田湖を訪れたのですが、すっかりこの湖が気に入ってしまい、短時間で何度も再訪してしまいました。
今回は、私がこんなにもハマってしまった十和田湖の魅力をお伝えします♪
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目次
十和田湖ではどんな魚が釣れるの?
十和田湖の釣りで一番最初に思い浮かぶのはやっぱり「ヒメマス」ですよね。
私もヒメマス釣りをきっかけにこの湖に訪れる事になったひとりです。
十和田湖では以下のような魚種が漁協で管理され、釣りのターゲットになっています。
ヒメマス
国内で数少ないヒメマスの生息地として有名な十和田湖ですが、その昔は魚が生息しない湖だったそうです。
明治時代、和井内貞行さんという方が北海道の支笏湖からヒメマスを移植しました。
人工ふ化場を作り養殖事業へ取り組んだ結果、十和田湖にはヒメマスが定着。
その後、県の水産庁、現在の漁業協同組合へとバトンが渡り、今では「十和田湖ヒメマス」としてブランド化され産業の支えになっています。
過去5年の平均漁獲量は年間約15.7t*、平均遊漁者数は年間約4300人*とのこと。
*「令和元年度十和田市の農林水産業 」に記載されたデータを元に算出
サクラマス
十和田湖では冬季のサクラマス釣りを楽しむことができます。
60cm以上がコンスタントに狙えて、漁の網に入る魚は最大級で90cmを超えているとか。
秋にバックウォーターで撮影をした時、まさに私の目の前に70〜80cmほどの個体が悠然と泳いでいました。
まるで巨大な丸太ん棒の姿をしたサーモンでも見ているようでした。
コイ・フナ
実は十和田湖は鯉釣りでもすごく有名なんだそうで、各地から鯉釣りファンが十和田湖に集まるそうです。
鯉もまた、他の湖に比べて非常に大きくなるとのこと。
十和田湖の水質がそうさせるのか、気候なのか、やはり現在の十和田湖は魚が大きく育つのに適した環境のようです。
エビ
エビも漁業で管理しているようなのですが、漁師さん以外にエビ釣り(エビ取り?)をする人もいるのでしょうか。
他にもワカサギやイトヨ、ヨシノボリ系の小魚たちもいるし、バックウォーターには大イワナが沢山いるので本湖でも釣れないのかしら?と思うのですがどうなんだろう…気になります。
十和田湖でヒメマスを釣ってみよう
そもそもなぜ、私が十和田湖を訪れる事になったかというと、釣りパラでも記事を書いているショータ・ジェンキンス君に「十和田湖のヒメマス釣りめちゃくちゃ最高だから行こうぜ!」と誘って貰ったのがきっかけでした。
彼とはよく釣りやキャンプをテーマに各地へ撮影に出掛けるのですが、十和田湖もそんな流れでターゲットに。
そして私たちは10月の解禁直後、共通の友人を交えて十和田湖にヒメマス釣りキャンプに出掛けたのです。
私は初めてのヒメマス釣りなので、釣り方を聞いて手探りでやってみます。
初めて狙う魚種を釣る時は、相手がどんな魚であっても、ルアーの動かし方は合っているのか?水深は合っているのか?
何かしら反応があるまでは疑心暗鬼になりますよね。
ヒメマスも例外なく、こんな感じで本当に釣れるのかな〜?と疑いながらキャストを繰り返していました。
ところがなんと!
あまり苦戦する事なく早々にヒメマスからの反応が返ってきてくれたんです!
沖までキャストし、ボトム付近をリフト&フォールさせながら引いてきて、岸から一番近い手前のブレイクに差し掛かったあたりでゴゴッと引ったくられ、ほんのりピンク色で控えめなセッパリ姿の綺麗なヒメマスが釣れました。
思いがけず早々に出会えて感激!私にしては珍しい成果でした(笑)
産卵期のヒメマスの特徴
これはショータ君が釣ったすっかり産卵準備モードになったヒメマスです。
全身が深く濃ゆい婚姻色に染まり、背中は流線型にセッパっています。
小さなベニザケであるんだなということがよく分かる見た目をしていますね。
一方、シノビー君が釣った子はまだ平常モードな見た目をしています。
まだキョロキョロと目が大きくて可愛いですね。
ヒメマスって他の鱒に比べて目が異様に大きくて、何というか…すごーく「ロリ顔」ですよね。
初めて見た時は、なんだか風変わりな顔をしている鱒だなぁ〜と思いました。
普段のヒメマスと産卵期のヒメマスを比較するとまるで同じ魚とは思えません。
つくづく、鱒ってすごく神秘的で不思議な魚だなぁと感じます。
ちなみにシノビー君が釣ったヒメマスは産卵場所を求めて手前を回遊していた群れの中に混じっていた子です。
これから産卵モードに急変化するのでしょうか?興味深いです。
ヒメマス釣りのタックル
遠征にはやっぱりHuerco(フエルコ)のパックロッド
目の前のシャローに入ってきているヒメマスをサイトで釣る時は、軽いルアーを操作しやすいXT511-5SやMG600-5Sを使用します。
リールはシマノのツインパワー2000Sを使用しています。
重たいスプーンで沖を狙うならXT711-5Sがベストです。
その場合リールはシマノのツインパワー3000を使用しています。
車での移動とはいえ、長距離移動の場合は出来るだけ車内空間を広く保ちたいです。
現地では1台にまとまってポイント移動をする事もよくあるので、パックロッドで良かった!というシーンもしばしば。
タックルはコンパクトに越したことはないですよね。
ヒメマス釣りのルアー
手前のシャローに入っているヒメマスを狙うなら、5cm前後の渓流ミノーや、マイクロスプーンを使います。
沖を狙う時は20gくらいまでの重めのスプーンを使いました。
ボトムをリフト&フォールをさせるなら使い慣れているスライドスプーンを…と思い、ロデオクラフトのMTレイクスを使ったら、思い描いたように釣る事ができました。
ショータ君もMTレイクスで釣っていましたね。
シノビー君は、目の前に回遊してきた群れをハンドメイドの渓流ミノーをトゥイッチさせて釣っていました。
群れが回ってくると度々チェイスしてくるようで、その葛藤がとても楽しそうでした。
本来はそうやってサイトで釣るのがこのヒメマスのルアーフィッシングの楽しさらしいのですが、今年はシャローを回遊している個体が極端に少ないようで、その姿はまばらでした。
漁協の職員さんに聞いても、常連さんに聞いても口を揃えて「今年は少ないね〜」と訝しげなご様子でした。
例年は水中に立ち込んで釣りをしていると、自分の後ろを群れが通過していくほど沢山の魚が見られるそうな。
十和田湖は釣りをしながらキャンプができる
私が思う十和田湖の魅力は、釣りをしながらキャンプができることです!
湖畔のキャンプ場は国内にいくつもあるかと思いますが、岸際まで車で乗り付けられて、自由に釣りをしながらキャンプを楽しめる場所はそう多くありません。
私のように「ゆるゆるゆったり釣りするのも好き!」という人にはぴったりの楽しみ方だと思います。
ダッチオーブンで仕込んだカレーは、釣りで冷えた体がじんわり温まって最高に美味しい!
十和田湖の釣りルール
十和田湖の漁業協同組合が定める釣りのルールは以下のとおりです。
遊漁エリア
引用:十和田湖増殖漁業協同組合 公式ページ
御前ヶ浜から宇樽部キャンプ場は禁漁区域なので注意して下さい。
沖合いは岸から300mまでだそうです。
遊漁期間
魚種 | 期間 |
ヒメマス | 4/1〜6/20 7/11〜7/20 10/1〜12/31 |
サクラマス | 6/1〜6/20 7/11〜7/20 12/1〜2/28または2/29 |
コイ・フナ | 7/21〜9/30 |
遊漁料
魚種 | 遊漁料 |
ヒメマス・サクラマス | 船釣り 1日2,000円 岸釣り 1日1,000円 |
コイ・フナ | 1日200円 1年2,000円 |
エビ | せん 1日1,000円 |
遊漁券の購入場所
施設名 | 所在地 |
十和田湖増殖漁業協同組合事務所 | 青森県十和田市奥瀬十和田湖畔休屋486 |
十和田湖ふ化場 | 秋田県鹿角郡小坂町十和田湖生出 |
うたるべ荘 | 青森県十和田市奥瀬十和田湖畔宇樽部76-1 |
レークサイド山の家 | 秋田県鹿角郡小坂町十和田湖字銀山1-7 |
招仙閣 | 秋田県鹿角郡小坂町十和田湖字銀山12-3 |
東北つばめ石油(株)十和田湖畔給油所 | 秋田県鹿角郡小坂町十和田湖休平64-6 |
漁具・漁法
魚種 | 漁具・漁法 |
ヒメマス・サクラマス・コイ・フナ | 手釣り・竿釣り 1人あたり2本まで |
エビ | せん 1人あたり10個 |
持ち帰りの制限
・1日1人あたりの採捕尾数はヒメマスとサクラマス合わせて20尾まで
・全長15cm以下の採捕は禁止
上記の遊漁規則は十和田湖増殖漁業協同組合 公式ページの情報を元に記載しました。
規則は変更になる場合もあるので詳細は公式ページで確認をしてから釣りをして下さいね!
十和田湖は禁止事項が少ない?
十和田湖の遊漁規則は、他の湖と比べると比較的緩いほうだと思います。
釣れた魚を持ち帰る人が多いからなのか、針も特にシングルやバーブレスといった指定は無いですね。
実際ポイントに並ぶ人の殆どがスカリに魚をキープしていました。
産卵期の魚の身は美味しくないそうですがそれでも殆どの人が持ち帰るのであれば、確かにわざわざ針の指定をする必要も無いのかもしれません。
でもどうでしょう、サイズが小さい個体が釣れてしまう時もあるだろうし、狙い以外の魚種が釣れる時もありますよね。
そういう時はおのずとリリースする事になると思います。
硬いところに刺さった針を無理に抜こうとすると口切れしたりするし、エラや目の近くに刺さるとこれまた厄介で、傷による 魚へのダメージが大きくなってしまいます。
思いがけず魚を傷つけてしまうのは、できるだけ避けたいですよね。
もしルールとして定められていなくても、リリースする魚のためにバーブレスフックを使ってあげれたらいいな と思います。
その他、ワーム禁止などマテリアルの制限も無いですし、撒き餌や仕掛け等の制限も特に無いようです。
切れたラインやルアーは回収しない限りゴミとして湖底に残り続けるので、そういう汚染がいずれ資源を脅かすんじゃないかと心配になってしまいます。
十和田湖は数少ない日本の特別名勝に指定された場所です。
この自然がいつまでも豊かで、いつまでもヒメマス釣りが今と同じように楽しめるといいですよね。
まとめ
いかがでしたか?
秋田県と青森県の県境にある十和田湖のヒメマス釣りをご紹介しました。
私も今年始めたばかりなので、まだまだこのヒメマス釣りのことは分からないことだらけですが、少しでも「面白そう」「十和田湖に行ってみたい」と思っていただけたら嬉しいです。
十和田湖は国内では数少ない、キャンプサイトでヒメマス釣りができる湖です。
近隣には八幡平や奥入瀬渓流など、東北の自然がたっぷり詰まったスポットがたくさんあります。
それはまた次の機会にご紹介しますね。
皆さんもぜひぜひ、まとまったお休みが取れた時には十和田湖で“釣りキャン”を楽しんでみてください♪
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