栃木県を縦断する一級河川の鬼怒川上流には、全国的に有名な鬼怒川温泉があります。
しかし、鬼怒川温泉とはまた違う自然の中に溶け込んだ静かな味わいのある温泉があります。
今回は、煌びやかな鬼怒川温泉とは別世界とも思われる鬼怒川の流れに寄り添う湧き出る天然温泉の「かご岩温泉」を紹介したいと思います。
小さな温泉ですが、鬼怒川の流れと虫の鳴き声を聞きながら静かな環境で肌にも良いとされる天然温泉を味わっては如何でしょうか。
鬼怒川の清流が長い時間をかけて作り出したといわれる奇岩「籠(かご)岩」などや、弘法大師一夜の作といわれる佐貫観音に伝わる大日如来磨崖仏も紹介したいと思います。
※現在「かご岩温泉」は次の期間で時短営業中です。
通常営業は、3/20(金)以降となる見通しだそうなので、日帰り入浴の際は予めご確認ください。(宿泊に関しては平常通り営業しています。)
時短営業期間:2020年3/16(月)~3/19(木)は、11:00~15:00
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目次
「かご岩温泉」の基本情報
住所 | 〒321-2523 栃木県日光市高徳51 |
営業時間 | 午前11:00〜午後7:00 (最終入場 午後6:30) |
営業時期 | 通年 |
電話番号 | TEL:0288-76-2020 (お問合せ時間 9:00〜20:00)
FAX:0288-77-2864 |
料金 | 大人 500円 子ども300円
バスタオル:貸出100円 タオル:販売200円 回数券:10回分 4,000円 ご休憩には大広間がご利用いただけます。 大広間ではお食事、お飲み物もご用意しております。 |
駐車場 | 有り |
公式URL | https://www.kagoiwaonsen.jp/ |
効能 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ慢性消化器病、痔瘻、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進 |
<かご岩温泉 詳細地図>
日帰り入浴の前に「かご岩温泉旅館」のご紹介
栃木県日光市高徳より県道77号線を矢板市方面に1.6kmほど行くと、右手に「かご岩温泉旅館」へ入る道があり、そこを100mほど入ると日帰り温泉の「かご岩温泉」があります。
右手には、「かご岩温泉」を経営する「かご岩温泉旅館」があります。「かご岩温泉旅館」は、3階建ての旅館で宿泊可能です。
鮎のはらわた(ウルカ)と味噌を和えたウルカ味噌でいただく絶品鮎料理や、栃木県の新名物「温泉トラフグ」を使用した懐石料理など「かご岩温泉旅館」でしか味わえない食材ばかり。
また、宿泊はしないけど地元の食材を堪能したい方向けに、『日帰り入浴パック』も人気です!
こちらも「那須三元豚のベーコンステーキ」などグルメなメニューがたくさん。
「かご岩温泉」のご紹介
栃木県日光市と栃木県塩谷町の豊かな大自然の中を流れる清流鬼怒川の左岸に位置し、眼前に開ける鬼怒の流れを聞きながら豊かに湧き出る天然温泉をのんびりと楽しめる日帰り温泉です。
「かご岩温泉旅館」の左手にある平屋の建物が日帰り温泉の受付になります。
ここで、入浴料金500円(大人)を支払い、階下にある浴場へと向かいます。
ここでは、休憩所も兼ねて食事をとることも出来ます。
鬼怒の流れを眺めながらとる食事も素晴らしいのではないでしょうか。
受付所脇の外階段を降りると、右手に脱衣場への入り口があります。
「かご岩温泉」日帰り入浴レポート!
脱衣所脇の棚には脱衣籠とコインロッカーが置かれています。
奥にある洗面所は、チョット狭いですが清掃は行き届いて清潔でした。
脱衣所から階段を降りると右手に広い内湯があります。
ここで、湯に浸かる前にシャワーなどで体や髪を洗って内湯に入ります。
広い窓に面した横長の浴槽には湯口から満々と天然温泉が張られ、窓下の露天風呂を通して鬼怒の流れを見ることが出来ます。
透明度の高いとても美しい温泉!
内湯から階段を下りると、同じ屋棟にある観音露天風呂があります。
ここにも、湯口からほとばしるように天然温泉が満々と注ぎ込まれています。
内湯と観音露天風呂に張られた天然温泉は、無色透明無臭の透き通るようなアルカリ性単純温泉で、嫌みのないサラッとした感じの天然温泉が優しく肌を包んでくれます。
pH9を超えるアルカリ性単純温泉ですので、お肌を気にされる女性にもおすすめ。
かご岩温泉の泉質は、アルカリ性単純泉で無色透明無味無臭です。
効能は、神経痛 筋肉痛 関節痛 五十肩などに良いそうです。
温泉の温度は、40度位でちょっとぬるめ。でも、のんびりと景色を眺めて長湯するには最高ですよ。
源泉をろ過して循環式にしてあります。また、泉温が28.3度と低いため加温されているようです。
外に横長に面した観音露天風呂からは、広く開けた鬼怒川の流れを飽きなく望むことが出来ます。
冬には、雪を被った日光連山を遠く望むことが出来ます。
夕闇が迫ると、観音露天風呂の外に明りが灯り、幻想的な景色を楽しむことも出来ます。
季節によっては、虫たちが奏でる声を聴きながらのんびり浸かる露天風呂で心も癒されるのではないでしょうか。
かご岩温泉「温泉分析表」
泉質 | アルカリ性単純泉 |
効能 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、慢性消化器病、痔瘻、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進 |
泉温 | 28.0℃ |
加水・加温 | 有り |
循環 | 衛生管理のため循環ろ過装置を使用 |
消毒 | 塩素系薬剤を使用 |
↓館内で見つけた朝日新聞で紹介された「かご岩温泉」の記事です。
「かご岩温泉」へのアクセス
お車の場合
日光宇都宮道路 今市インターより車で約20分。
日光宇都宮道路 今市ICを下りて国道121号線を鬼怒川方面へ
栗原の交差点を右折
橋を渡って3個目の信号「高徳」(三叉路)を右折
県道77号線を矢板方面へ約2km走行
右側に当館入り口。
電車の場合
東武鬼怒川線~新高徳駅~2.2km
徒歩の場合、新高徳駅から25~30分
「かご岩温泉」近辺のお勧め観光スポット
栃木県日光市高徳の鬼怒川左岸にある奇岩「籠岩」と栃木県塩谷町佐貫地区の鬼怒川沿いにある「佐貫観音」を紹介したいと思います。
籠(かご)岩
籠(かご)岩は、旧今市市と旧藤原町を結ぶ中岩橋から2kmほど下った鬼怒川の中にあります。
かつては、巨岩が籠をいくつも並べたような様子であったことから、この名がつけられたといわれています。
江戸時代には日光地方随一の名称とうたわれ、徳川三卿をはじめ、老中水野忠邦や日光参詣の多くの諸大名が観光に立ち寄りました。明治維新のころには、三条実美(さねとみ)もこの地を訪れています。
その後、大洪水などで岩は大きく浸食され、昔の面影はなくなってしまったといわれていますが、今でも川岸に巨岩が連なる風景は目を見張る光景です。
「かご岩温泉」の名前の由来ともなっています。
籠(かご)岩の下流から見た雪を頂いた日光連山です。
写真の右手上に「かご岩温泉旅館」が望めます。
「かご岩温泉」の由来となった地ですので、ぜひ一度お立ち寄りください。
日光連山とのロケーションは、本当に美しいですよ。
<籠岩 詳細地図>
※籠岩は、観光用に駐車場や看板等が整備されておりませんので、お立ち寄りの際は十分にご確認の上ご訪問ください。
佐貫観音(塩谷町)
栃木県塩谷郡塩谷町佐貫地区にある国の史跡に指定されている佐貫観音です。
鬼怒川沿岸にそびえ立つ大岩山(観音岩)は、高さが64mもある一大岩塊です。
岩山の下は広場となっており、広場の左手には下野三十三観音第五番札所の岩戸山観音院があります。
岩戸山観音院では、御朱印を頂くことも出来ます。
観音院脇の岩山の下には白龍洞という岩屋があります。
下は、白龍洞という岩屋で左手から洞窟の中に入ることが出来ます。
洞窟の中は薄暗く、社殿で家内安全などを祈念して手を合わせました。
薄暗い社殿の奥には十数体の石仏がひっそりと祀られていました。
高さ64mの岩山(観音岩)の岩面には大日如来磨崖仏があり、弘法大師一夜の作とも伝えられています。
岩の上部には奥の院大悲窟があり、中には貴重な宝物が納められています。
2015年3月には「佐貫観音」の奥の院が136年ぶりに開帳されました。
また、2016年10月には遺跡の発掘調査も行われました。
下は、佐貫石仏についての案内板です。
下は、県道71号線に掛けられた新しい観音橋から見た佐貫観音付近です。
鬼怒川のある佐貫地区は、昔から鮎釣りの名所で川沿いには数件の川魚料理店があります。
古い観音橋の奥からは日光連山を望むことが出来ます。
※鬼怒川の鮎釣り情報は、栃木県鬼怒川漁業協同組合のサイトでご確認ください。
- 〒321-0905 栃木県宇都宮市平出工業団地6-7 栃木県畜産会館2階
- TEL:028-662-6211
- FAX:028-662-2966
- 公式ページ:http://www.kinugawa-gyokyou.com/index.html
<佐貫観音 詳細地図>
まとめ
今回は、栃木県日光市と塩谷町を流れる清流鬼怒川の畔に湧き出る天然温泉「かご岩温泉」を紹介してみました。
静かな環境で、鬼怒川の瀬音を聞きながらのんびりと浸かる天然温泉は素晴らしいの一言に尽きます。
鬼怒川・日光方面にお越しの際は、是非立ち寄って鬼怒川温泉では味わうことの出来ない「かご岩温泉」の素晴らしさを満喫してみてください。
また、「かご岩温泉」の名前の由来となった鬼怒の清流がつくり出した奇岩「籠(かご)岩」周辺を湯上りに散策するのも素晴らしいのではないでしょうか。
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