全国の温泉地を訪問して記事にしたいという思いがあり、今回JRの「青春18きっぷ」を使用し実家でもある山口県へ行き、滞在期間中に島根県の温泉津(ゆのつ)温泉まで行ってきました。
今回は島根県・温泉津温泉「薬師湯」の体験レポートをご紹介させていただきたいと思います。
もし島根県に旅行を検討されている方がいらっしゃいましたら、参考にしていただけたら幸いです。
※温泉レポートは2019年に取材をしたものです。現在は内容が異なる場合もありますのでご了承ください。
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目次
島根県・温泉津(ゆのつ)温泉にある「薬師湯」の魅力をご紹介!
島根県「温泉津温泉」にある「薬師湯」についてご紹介させていただきます。
実は、温泉津温泉には日帰りのできる温泉は3つのみで、旅館は宿泊のみになります。
また、その旅館も日帰りできる温泉から引き湯をしているそうで、2つの共同浴場と呼ばれる温泉に行けば、泉質そのものを体験できます。
もちろん、旅館それぞれの湯船の違いなどもあり、それぞれの個性がありますので一概には言えません。
それは宿泊した人の特権という事で、今回は温泉津温泉の源泉を体験する入浴となりました。
では、2つの共同浴場のうちの1つでもある「薬師湯」の魅力をご紹介します。
ちなみにこちらの「薬師湯」は、日本温泉協会の評価で山陰唯一のオール5を獲得した名湯です。
魅力その①しっかりとしたセキュリティ!
共同浴場と呼ばれる温泉は、一般的に脱衣棚のみや籠のみという場所も多いです。
しかし、「薬師湯」は鍵がかかるロッカーがありますし、番台さんも常駐しています。
シンプルながらもセキュリティがしっかりしているのは、安心して入浴できますね。
魅力その②迫力のある湯船と重厚な泉質!
湯船の写真を見て、普通の方ならなんじゃこりゃ!と思ってしまうのではないでしょうか。
実際、これだけの析出物でコーティングされている湯船は、一般的な温泉施設では見かける事がほぼありません。
温泉成分が濃い証拠です。
実際、かけ湯の段階から重さを感じ、入浴するとさらなる重さが加わり、湯上りに汗が引かないという体験をしてしまいました。
温泉の定義によれば温泉と呼ばれるものは25℃以上で、対象成分が規定量含まれている事が条件。
その中でも療養泉という10種類の泉質があり、温度が25℃以上か療養泉成分が規定値以上という条件があります。
療養泉の規定値は、温泉の対象成分より多くなっています。
その療養泉の中で3種類の塩類泉と呼ばれる泉質がありますが、こちらは温泉水1kg中の成分が1g以上という規定があります。
ちなみに塩類泉とは、塩化物泉・炭酸水素塩泉・硫酸塩泉です。
また、温泉の温度が25℃以上で成分が1g以下の場合単純温泉という泉質になります。
結構多い泉質なので、聞いた事がある方も多いかと思います。
つまり塩類泉は温泉水1kg中に1gで大丈夫なのですから、それが5gや6gとなるとどうでしょうか。
一般的な塩類泉の5倍または6倍ということになりますよね。
つまり、成分の濃い温泉とは、そういう事です。
魅力その③ところどころに見える心配り!
ついつい源泉が出ている場所に手を入れてしまうのは温泉マニアにはよくあることですが、一般の方やよい子はマネをしないでください。
薬師湯の場合、「温泉成分で滑りやすいので足元に注意してください」という内容や「源泉部分が熱くなっています」等の注意書きがされています。
また、手すりもついており浴槽での転倒を防いでくれます。
番台さんも「お湯が熱いかも」などの声掛けや、入浴方法などを教えてくださるので、初めて訪問してもわかりやすいです。
このような気配りがあるだけでも、温泉の満足度が変わってきますよね。
魅力その④入浴後に休憩できる!
いや、確かに脱衣所に長椅子があれば休憩できますけど、そうではありません。(笑)
写真の長いすで休憩するのも味がありますが、実は「薬師湯」には2階休憩場もあります。
のんびりとできる休憩所ですので、お風呂上りにクールダウンしながら余韻を楽しんでみませんか。
また薬師湯の隣には、大正8年に建造された木造洋館である薬師湯の旧館があります。
現在は、「震湯(しんゆ)カフェ内蔵丞」として生まれ変わっており、「特製氷アイスコーヒー」や「江戸時代の奉行飯」など名物に舌鼓を打つことができます。
薬師湯からすぐそこ「元湯」のご紹介!
「元湯」は「薬師湯」のすぐ近くですので、わからないという人はまずいないと思います。
他に道はありませんので、来た道になかったら先に進めば必ずあります。
あとは風景にマッチしていますので、ただの建物だと思って通り過ぎなければ大丈夫です。
迫力のある湯船は、大きく分けて2つあり、どちらも結構な熱さでした。
また、脱衣棚のみで番台さんがいるスタイルということもあり、「薬師湯」よりも安い300円で入浴できます。
「薬師湯」が観光客向けで「元湯」は地元の方向けといった感じです。
温泉マニアが喜びそうな温泉です。
もちろん私も「うわ~っ」と言いたくなるくらいテンションが上がりました。(笑)
泉質も「薬師湯」とやや違いますが、濃いめの温泉であることに間違いありませんので、はしご湯をすると汗だくになってしまいました。
入浴の際には、水分補給を多めにした方が良さそうです。
※温泉津(ゆのつ)温泉 ・元湯についても2020年5月25日現在、営業を再開しています。
詳しくは、島根県大田市観光サイトをご覧ください。
温泉津(ゆのつ)温泉「薬師湯」基本情報
住所 | 〒669-2501 島根県大田市温泉津町温泉津 |
営業時間 | <入浴>
土・日・祝:6時〜21時 月〜金:8時〜21時 <貸切湯(40分間)> 土・日・祝:6時半〜21時 月〜金:8時半〜21時 (年末年始要問合せ) ※2020年5月現在、営業時間を以下の通り変更中。 月〜日:9時〜20時 |
営業時期 | 通年 |
電話番号 | 0855-65-4894 FAX0855-65-3728 |
定休日 | なし |
料金 | 大人500円 子ども200円 貸切湯:800円 子ども300円 |
駐車場 | 20台(アスファルトの無料駐車場) |
公式URL | https://www.yunotsu.com/ |
泉質 | ナトリウム・カルシウムー塩化物泉 |
<温泉津温泉・薬師湯 詳細地図>
温泉津(ゆのつ)温泉「薬師湯」へのアクセス
車
仁摩温泉津道路温泉津ICより県道202号
236号線を経由し、海沿いの観光案内所の手前の道路を右折し直進すると左手側にあります。
電車
JR山陰本線「温泉津駅」より徒歩約15分
海沿いに行く道と駅の近くから行ける道があります。
町内バスもありますので、時間が合えば利用するのも良いです。
また、海沿いの道は温泉街中心へ入る道の近くに観光案内所があります。
情報収集に利用できます。
山口県から「温泉津(ゆのつ)温泉」に行ってみよう!
実家でもある下関に帰って来ていましたので、出発はJR下関駅です。
始発なので周辺はまだ真っ暗でした。
ちなみに下関は、山口県と福岡県を結ぶ関門海峡がある場所で、関門大橋や関門トンネルがあります。
要するに山口県の中でも端っこになります。
山口県を越えて島根県にいくのですから、電車でもかなりの時間がかかります。
「青春18きっぷ」ですので、普通電車か快速電車しか乗車できません。
時間はたっぷりありましたので、山陰の景色を眺めながらの移動となりました。
山の中を走る電車ですので、料金箱があるという路線バスのようなスタイルです。
駅も無人駅や草が生い茂っている駅などもありました。
こちらの益田駅では、朝ごはんを食べる予定にしていましたが、朝早かったのでコンビニしかありませんでした。
実は帰りがけに温泉施設を見つけましたが、それはまた別の機会にご紹介します。
どこか懐かしい電車です。
1両編成のローカル電車です。
鉄道マニアが喜びそうですね。
実際、電車の写真を撮影している人もいました。
電車が島根県に入ると、土砂降りにあってしまいました。(笑)
降ったり止んだりでしたので、止んだ時を狙って外の景色を写してみました。
自然にできた岩場みたいですが、大きな力が働いたかのような自然の美しさがありました。
しかし、海岸沿いにはゴミが散乱している場所もありました。
せっかく迫力のある光景なのですから、釣りをする際などは、海にゴミを捨てないでくださいね。
浜田駅です。
青春18きっぷは乗り降りが自由です。
30分以上待ち時間があるため、駅の外に出て体を伸ばしてみました。
出雲大社があり10月は神在月になる島根県です。
神様の国といっても過言ではありません。
やっぱり、こういうモニュメントも神様の社を意識しているのでしょうか。
乗り継ぎを繰り返し、「温泉津(ゆのつ)温泉」に到着です。
温泉マークと船の絵の共通点は何なのでしょうか。
温泉に津と書いて「ゆのつ」と読むのですね。
知らないと読めないですよね。(笑)
温泉に来たと思わせてくれる駅です。
ワクワク感が高まります。
こういう看板も良いですね。
ところで温泉街はどこでしょうか。
なるほど。
すでに温泉街みたいですが、事前に調べた温泉街と雰囲気が違うようです。
どうやら駅から少し歩かないと中心部には行けないようです。
Googleナビを頼りに温泉街の中心部へ向かいます。
途中に神社がありました。
やっぱり島根県は神の国なのですね。
しばらく歩くと海岸線に出ました。
港町があるようです。
海沿いに「ゆのつ温泉」の看板がありました。
漁船もちらほらと見えてきました。
この辺りはどんな魚が釣れるのでしょうか。
最近では温泉記事がメインですが、釣りスポットがあるとついついそちらにも目が行ってしまいます。
この辺りは釣りの許可が出てるかもなんて思いながら歩きました。
意外と漁港近くの釣りスポットは、一般の方が入ってはいけないという場所も多いです。
到着したようです。
周辺を見まわしてみましたが、温泉街らしい場所がいまいちわかりませんでした。
道路の工事をしていたせいですが、そうでなければすぐ分かります。
歴史がありそうな建物がちらほらと見えてきます。
現代の建物とのコラボがまた良いですね。
結構細い道ですが、どことなく情緒を感じます。
この日、平日だったこともあり定休日のお店が多かったです。
神社がありました。
本当に島根県は神社が多いです。
この辺りが中心街のようです。
夜はにぎわうのでしょうか。
世界遺産も近くにあるのだと思っていたら、結構な距離があるようで断念しました。
またの機会に訪問したいと思います。
道路沿いに「薬師湯」がありました。
駐車場もありますので車でも行けますが、ぶらぶらと歩いて行くと情緒があって良いですよ。
まとめ
いかがでしたか。
島根県の温泉津(ゆのつ)温泉にある「薬師湯」と「元湯」の体験レポートをご紹介させていただきました。
島根県には、知らない人はいないと言うくらい有名な「出雲大社」もあります。
なかなか来る機会がない場所ですので、「出雲大社」も訪問いたしました。
また別記事で温泉と一緒にご紹介させていただけたらと思います。
今回の記事が、島根県の温泉地を知るキッカケになれば嬉しいです。
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