栃木の秘境「湯西川」にある「薬師の湯」ですが、平成31年4月1日より諸事情により閉鎖されております。
再開は未定とのことですが、当ブログとしては貴重な共同浴場の再開を願いあえて記事を公開と致しますことをご了承下さい。
かつては、栃木県の秘境とも言われた栃木県日光市の湯西川。
湯西川は、その昔、源平の壇ノ浦合戦で敗れた平家の落人が隠れた里ともいわれています。
歴史の古い里には、平家に関する資料館や復元された観光施設などが多数あります。
渓流釣りでも、イワナやヤマメなどが多数放流され、渓流魚の宝庫でもあります。
大自然の中、隠れた沢などを見つけて天然イワナや天然ヤマメを狙うのも楽しみの一つです。
湯西川地区には、栃木県でも最も新しい湯西川ダムと三河沢ダムがあります。
観光遊覧ツアーに参加してダム施設やダム湖巡りを親子で楽しむのは如何でしょうか。
湯西川は温泉地としても有名で、良質の天然温泉を楽しむ事が出来ます。
今回は、知る人ぞ知る隠れた共同浴場「薬師の湯」と「薬研の湯」を紹介したいと思います。
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目次
湯西川「薬師の湯」の基本情報

住所 | 栃木県日光市湯西川822 |
営業時間 | 24時間(清掃時間以外) |
営業時期 | 通年 |
電話番号 | なし |
定休日 | なし |
料金 | 200円 |
駐車場 | なし |
公式URL | なし |
泉質 | アルカリ性低張性高泉 |
<薬師の湯 詳細地図>
湯西川「薬師の湯」の特徴
栃木の秘境「湯西川」にある「薬師の湯」ですが、平成31年4月1日より諸事情により閉鎖されております。
再開は未定とのことですが、当ブログとしては貴重な共同浴場の再開を願いあえて記事を公開と致しますことをご了承下さい。
「薬師の湯」は、栃木県日光市湯西川にあります。
湯西川は、栃木県でも福島県の県境に近い北西部の外れにあります。
「薬師の湯」は、湯西川温泉街にある小さな公衆浴場(共同風呂)です。

湯西川温泉の中心部にある柏屋物産店の角の路地を金井旅館を目当てに進んだ橋の手前左手にあります。
ここは、道幅が狭く行き止まりの為、車の進入は避けた方が賢明です。

「薬師の湯」の入り口付近には、源泉のポンプ小屋があります。(下左)

湯西川「薬師の湯」の紹介
公衆浴場は木造で、なんとなく風情のある落ち着いた雰囲気です。
入り口には入浴心得が書いてあり、如何にも共同浴場という感じがします。

「公衆浴場」の文字が風情があって良いですね。
入ってすぐに棚のある脱衣所があります。(とても綺麗です)
浴場の入り口には湯銭箱が置いてあり入浴料金200円を入れます。

共同浴場は、湯西川温泉組合で管理されております。
その為にも、是非、入浴心得を守って浸かりたいものですね。

地元温泉組合の有志の方たちの浴場などの清掃には頭が下がる思いがします。

浴場の浴槽は一つしかありませんが、とても清掃が行き届いて綺麗に管理されています。
石組の狭い浴槽ですが、見るからに昔からの共同風呂ですね。

石組みで味のある浴槽です。
下は、ポンプ小屋から源泉がホースで引かれています。

狭い浴場には、洗い場が一か所あります。
とてもシンプルで、水道は一か所しかありません。
湯は、無色透明でとても熱く、水道で調整しないと入れませんでした。
当然、源泉掛け流しです。

浴場には2か所窓があり、窓下に流れる清流湯西川を望むことが出来ます。
窓を開けると、湯西川を吹き抜ける。川風が火照った体を冷やしてくれます。

湯西川からの川風がなんともいえない。
温泉成分表

【効能】 | 神経痛、腰痛、股関節、五十肩、運動麻痺、胃腸病、筋肉痛等 |
【泉温】 | 51.6℃ |
【泉質】 | アルカリ性低張性高泉 |
「薬師の湯」から見た澄んだ湯西川の川面です。
川向うには、野天風呂「薬研の湯」が見えます。

湯西川の流れに沿って、左手に「薬師の湯」、右手に「薬研の湯」があります。

下は、「薬師の湯」から見た湯西川沿いの光景です。

湯西川「薬研の湯」の紹介
栃木の秘境「湯西川」にある「薬師の湯」ですが、平成31年4月1日より諸事情により閉鎖されております。
再開は未定とのことですが、当ブログとしては貴重な共同浴場の再開を願いあえて記事を公開と致しますことをご了承下さい。また、露天風呂「薬研の湯」についても温泉が出ていな状態が続いております。
丁度、橋の下奥にあるので見落としてしまう程の小さな露天風呂です。

「薬研の湯」は純然たる露天風呂、いや野天風呂と言うべきでしょうか。
囲いもなければ脱衣所もありません。川沿いの遊歩道や上を通る橋からも丸見えです。
野天の為か、浸かる勇気もなく、只、手を入れて湯加減を見るだけでした。
早朝や薄暗い夕暮れ時などがお勧めでしょうか。
「薬研の湯」とは、昔、漢方薬を作る時に細かくすりおろす機械を薬研と言いこの薬研から名付けられたのではないでしょうか。
下の写真に見られるように、底に薬研の様な溝がありますよね。(あくまでも推測ですが)
泉質は、アルカリ性単純泉。無色透明。当然、源泉掛け流しです。
効能は、アルカリ性単純泉の効能に準じるのではないでしょうか。

「薬師の湯」から見た「薬研の湯」です。
手前の、淵には大型のイワナやヤマメが潜んでいそうですね。

湯西川「薬師の湯」へのアクセス
電車でお越しの場合
浅草・新宿~会津鬼怒川線~湯西川温泉駅(バスで30分)~湯西川温泉
お車でお越しの場合
東北自動車道宇都宮IC~日光有料道路~今市IC~国道121号(湯西川温泉駅40分)~県道249号(湯西川温泉25分)~湯西川温泉

湯西川地区の釣り情報
湯西川地区の渓流釣りと湯西川ダム湖の釣り情報です。

【渓流解禁日】
平成31年4月14日(日)午前5時開始
【遊漁期間】
毎年4月第二日曜日から9月19日まで
【対象魚種】
ヤマメ・イワナ・サクラマス・ニジマス・ハヤ・ワカサギ
【解禁区域】
湯西川ダム湖及び湯西川本・支流全域。但し、危険箇所立ち入り禁止区域を除く。
【禁漁区(立入禁止区域)】
- A 湯西川ダムサイト上・下流400m区域
- B 温泉街600m区間(露天風呂多数のため)
- C 三河ダム湖全水域
※湯西川地区の解禁区域や禁漁区につきましては、以下のPDFよりご確認ください!

【遊漁料金】
河川期間券 | 大人3000円 中学生1500円 |
河川日釣券 | 大人1000円 中学生500円 |
湖岸釣期間券 | 大人3000円 中学生1500円 |
湖船舶日釣券 | 大人2000円 中学生1000円 |
※但し、船舶での釣りは事前に『船舶登録(3000円)』が必須です。
※船舶登録は毎年更新となります。
※船舶運航規程を遵守する事(自己責任)
※水陸バスの運行を妨げない事。
【ヤマメ特別解禁】
5月4日〜5月5日(2日間)
【遊漁料金】
5月4日 大人3,000円 小・中学生1,500円
5月4日 大人1,000円 小・中学生500円
※詳しくは、湯西川漁業協同組合にお問い合わせください。
TEL:0288-98-0055
前沢での渓流釣りの想い出
湯西川地区での渓流釣りの想い出は沢山あります。
その中で、一番印象に残るのは前沢での釣りです。
今から20数年前、私は足繁く湯西川の前沢に通っていました。
湯西川おそぼそと温泉の手前を左折すると前沢に入ります。
前沢は奥が深く、林道の終点近くに遮断機が設置されていました。
そこに車を置き、V字谷に細々と流れる沢に降りてそこから釣り上りました。
仕掛けは脈釣りで、餌は天然のブドウ虫でこれが最高でした。
2m程の川幅の中に点在するポイントに投げ入れると、確かな手応えがあります。
水深は膝ほどですが、根掛かりしたような強い引き。
寄せると胸ヒレと尾ヒレが黄色味かかった8寸弱の天然岩魚。
噂によると、20数年前に堰堤が出来てしまい岩魚の影が薄いとのことでした。
あの頃は、行く度に天然岩魚が十数匹釣れました。
今は、遠い昔の想い出話となってしまいました。
湯西川地区のお勧め観光スポット
湯西川界隈
湯西川日光支所に車を置いて、湯西川の町を散策してみました。
平家落人民族資料館を過ぎ、「薬師の湯」への路地を横目に見ながら湯西川の町奥へと進みます。
湯西川の橋を渡り、川沿いに建ち並ぶ商店の前を「薬研の湯」方面へと歩いて行きます。
ここの家並みは、湯西川温泉でも一番人気のある観光スポットです。

深緑が眩しいくらいの日差しの中、そば粉や凍み豆腐を製造販売している斉藤商店を通り過ぎると、今にも朽ち果てそうな藁葺き屋根の民家がありました。

この川沿いには、作りたての豆腐を食べる事が出来る「会津屋」。

宿泊の出来る清水屋旅館などが湯西川沿いに建ち並んでいます。

下は、「薬師の湯」付近から見た家並みです。
湯西川の瀬音を聞き、川風に吹かれながらのんびりと散策するのも素晴らしいですよ。

平家そば「志おや」
私お勧めのお蕎麦屋さんの紹介です。
川沿いを「薬研の湯」まで行くと、右手に山手に登る階段があります。
その階段を登った先の慈光寺の向き合いに「志おや」があります。
静かな民家造りの中で食べる手打ちそばは、とても美味しいです。
お勧めは、極太めの田舎そばかな?

極太めの田舎そばが堪らなく美味しい。
店名 | 平家そば 志おや(へいけそば しおや) |
電話番号 | 0288-98-0434 |
営業時間 | 11:00~15:00 |
定休日 | 不定休 |
料金 | もりそば 600円
きのこそば 800円 平家そば 1,000円 |
参考URL | 日光市観光協会公式サイト |
<平家そば 志おや 詳細地図>
平家の里
湯西川は、平家落人伝説の地として知られています。
落人たちに古くから伝承された秘話や伝説を基に復元された施設が「平家の里」です。


門を入ると左手に萱葺き屋根の受付があり、入館料は大人510円・子供250円です。
中には、郷土文化伝習館や民芸品加工所・展示館などがあり、800年ほど前にタイムスリップした感じです。

平家とは、平安末期に政権を握った平清盛の一族で、平氏と源氏は激しい権力争いの戦いを繰り広げ元暦2年(1185年)「壇ノ浦の合戦」で源頼朝や源義経らが率いる源氏と争って平家は滅亡しました。
「平家の落人伝説」とは、平家の落人が特定の地域に逃れた伝承であり、湯西川も落人伝説の一つと言えます。
赤地に黒で染め抜かれた蝶は平氏の家紋です。

「平家の里」の駐車場脇の森の中には、平清盛公と平重盛公のご神木があります。
樹齢は800年と言われ、平家落人が湯西川に落ちた時に植えられたと伝えられています。

ご神木の奥には湯西川に掛かる天楽堂吊橋があり、ここから見る景色も素晴らしいですよ。


吊橋から見た初夏の光景と秋の光景です。
堰堤下には、尺ヤマメや尺イワナが潜んでいそうです。

▼平家の里を詳しく知りたい方は下記からどうぞ!
※2019年6月1日〜6月2日は、『湯西川温泉 平家大祭』も開催されますので、ぜひお越しください!
湯西川水の郷
湯西川温泉街手前の湯西川下地区には、日光市湯西川観光センター「水の郷」があります。
湯西川ダム建設に伴い水没する地域振興のために建設された観光施設で売店・レストランなどがあります。
また、日帰り温泉施設や足湯(無料)もあり、食事の後はのんびりと湯に浸かることが出来ます。
温泉はアルカリ性単純泉で、入浴料金500円で入ることが出来ます。
温泉の営業時間は午前9時~午後5時(冬期は異なる、定休日:毎週水曜日)

<水の郷 詳細地図>

敷地内にある足湯です。
露天風呂がある日帰り温泉施設も館内にあるのですが、足湯に浸かるのも好いですよね。

足湯でのんびり旅の疲れを癒すのも良いですね。
秋の紅葉は、全山が真っ赤に染まります。
特に、湯西川沿いの紅葉は素晴らしく綺麗です。

下は、湯西川に掛かる大吊橋と川沿いを錦繍に染める素晴らしい紅葉です。


▼水の郷の詳細は公式ページより
湯西川ダム
湯西川ダムは、栃木県内に建設されたダムの中では最も新しく、2008年に着工され2012年10月に完成したダムです。栃木県日光市湯西川に建設された利根川水系湯西川を堰き止めた重力式コンクリートダムです。
堤頂長320m、堤高119mの重力式コンクリートダム、自然越流ゲート4門、オリフィスローラーゲート1門、ジェットフローゲート2門、国土交通省で管理されています。


上は、湯西川ダム上流(ダム湖)より見たダムサイトです。
下は、ダム直下より見上げたダムサイトです。

毎年7月下旬に行われるダムの一般公開では、普段立ち入りの出来ないダム堤体内やダム直下に降りて見学することが出来ます。

上は、高所作業車に乗って別の角度から見る湯西川ダムの素晴らしさを堪能できます。
下は、排水口付近とダム堤体内部の点検通路です。

三河沢ダム
栃木県日光市湯西川三河沢にある三河沢ダムです。
三河沢ダムは栃木県日光市湯西川、利根川水系三河沢川にあります。
形式は重力式コンクリートダム、堤高48.5m、堤頂長97.5m、総貯水容量は89.9万㎥
栃木県で管理しています。
利用目的は、流水の正常な機能の維持・水道用水・洪水調節などです。
鹿島建設・三井住友建設により1984年に着工し2003年に完成しました。
三河沢ダムは進入禁止になっています。
ダムカードは日光市湯西川温泉にある日光市役所栗山総合支所湯西川支所で頂くことが出来ます。

日光市役所栗山総合支所湯西川支所
8:30~17:15(年末年始、土日祝祭日を除く)
お問い合わせ・日光土木事務所保全部(0288-53-0174)(土・日・祝日を除く)
日光市自然体験交流センター「安らぎの森四季」
湯西川には、家族で楽しめるキャンプ場が1か所あります。
湯西川観光センター「水の郷」のトンネルの先から福島県に抜ける安が森林道の途中にあります。
日光市自然体験交流センター「安らぎの森四季」で、平成20年7月17日に湯西川の安ケ森にオープンしました。
木造2階建ての宿泊施設です。

宿泊施設には、体験施設として囲炉裏焼き小屋、炭焼き窯があります。
周辺にはキャンプ場も整備されていて、家族で森を散策したりして楽しむ事が出来ます。
また、宿泊施設には共同浴場もあり入浴することが出来ます。
入浴については予約制で、利用時間は原則午後5時から午後8時まで利用できます。
キャンプの場合は、入浴料は500円で利用できます。
キャンプをする場合は、規則をよく守って楽しんで下さい。

施設名 | 安らぎの森四季 |
住所 | 日光市湯西川1878-3 |
営業期間 | 4月〜11月 |
営業時間 | 午前9時〜午後5時 |
電話番号 | 0288-98-0145 |
参考URL | 日光市公式サイト |
※宿泊料金や使用料については、上記表の『日光市公式サイト』を参考にしてください。
道の駅 湯西川
道の駅 湯西川は鬼怒川から会津方面に向かう国道121号線のトンネルの信号から湯西川温泉方面に300m入った左手にあります。
施設内には野岩鉄道会津・鬼怒川線の湯西川温泉駅があり、ここから湯西川温泉までバスで行く事も出来ます。
食事や売店でのお買い物や、湯西川周辺の観光情報などもゲット出来ます。
日帰りの天然温泉や湯西川ダム湖・川治ダム湖巡りが出来る湯西川ダックツアーの発信基地でもあります。
ダム巡りでは、普段では見学の出来ないダム施設内を見学することが出来ます。

<道の駅 湯西川詳細地図>
温泉施設の湯の郷では、天然温泉の露天風呂などを楽しむ事が出来ます。
【温泉・岩盤浴】 9:30 ~ 21:00 (最終受付 20:00、岩盤浴の最終受付19:00)
【足湯】9:00 ~ 17:00
【入浴料金】大人510円・小学生250円・幼児無料、 回数券4,100円(10枚つづり)
足湯 : 無料
▼ダムカレーも人気な道の駅 湯西川!
まとめ
今回は、栃木県日光市湯西川にある公衆浴場(共同浴場)「薬師の湯」を紹介してみました。
平成31年4月1日以降は、残念ながら閉鎖となっておりますが、それでも素晴らしい温泉のある「薬師の湯」の再開を願いたいと思います。
昔から風情のある公衆浴場(共同浴場)は栃木県内にも沢山ありますが、その1つが閉鎖とは非常に残念でなりません。
湯西川地区は、かつて栃木県でも秘境の地と言われたことがあります。
今では開発も進み、秘境と言われた面影もなくなってしまいました。
薬師の湯は閉鎖となりますが、湯西川には素晴らしい日帰り温泉もたくさんあります。
また、家族で楽しめる魅力たっぷりの「水陸両用バス」や歴史に思いをはせる「平家の里」など数々の観光スポットもおすすめ!
道の駅 湯西川には日帰り温泉や、名物「ダムカレー」もありますから、話題づくりにぜひ栃木の秘境へお越しくださいね。
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