調理は包丁や中型のナイフに任せるとして、こまごまとした作業にポケットナイフがあったらいいな、という場面は多いもの。
また、栓抜きにハサミ、釣り道具やキャンプ道具の調整にドライバーなど、必要な道具をバラバラで持ち運ぶと荷物が増えて面倒ですよね。
そんな時は、ビクトリノックスのマルチツールを使ってみましょう!
マルチツールはナイフに加えてさまざまな工具をまとめた小さな道具箱で、ワインを開け、おつまみをカットし、ドライバーで道具のメンテナンスも可能です。
ここでは、ビクトリノックスのマルチツールを10年以上愛用する筆者が、その魅力やお手入れ方法などを詳しくご紹介します。
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目次
VICTORINOX(ビクトリノックス)ってどんなメーカー?
ビクトリノックスの歴史は1884年から始まりました。
刃物職人のカール・エルズナーは、当時まだ貧しかったスイスに雇用を生み出すべく、刃物のワークショップを開催します。
1891年には同業者組合を組織し、スイス陸軍に「ソルジャーナイフ」の大規模納入をスタートしました。
ビクトリノックスのマルチツールが「スイスアーミーナイフ」と呼ばれるゆえんです。
1921年、革新的な素材「ステンレススチール」が開発されると、カール・エルズナーの母、ビクトリア(Victoria)とステンレススチール(inox)を組み合わせた「VICTORINOX(ビクトリノックス)」が社名およびブランド名になりました。
2013年にはスイスアーミーナイフのもう一つのブランド「Wenger(ウェンガー)」のナイフ事業をビクトリノックス傘下に統合。
現在ではマルチツールをはじめ、時計やトラベルギアなども開発するグローバル企業に成長しています。
今回ご紹介するビクトリノックスのアーミーナイフがこちら!
ビクトリノックスのマルチツールから「トラベラー」と「ランブラー」をみなさんにおすすめします♫
どちらもビクトリノックスを代表するベーシックモデルです!
ビクトリノックス トラベラー
商品名 | トラベラー |
サイズ | 長さ91mm 厚さ18mm |
重量 | 82g |
材質 | ブレード/ステンレススチール、ハンドル/セリドール樹脂 |
価格 | メーカー公式:4,000円(税抜) |
特徴 | 基本機能にハサミを搭載 |
ビクトリノックスのトラベラーは、使い安い14機能を搭載したマルチツールになります。
以下が機能一覧です!
- ラージブレード
- スモールブレード
- カン切り
- マイナスドライバー 3mm
- せん抜き
- マイナスドライバー 6mm
- ワイヤーストリッパー
- リーマー(穴あけ)、千枚通し
- コルクせん抜き
- はさみ
- マルチフック
- つまようじ
- ピンセット
- キーリング
トラベラーは、キャンプや釣りにも役立つ機能が満載です。
たとえば、釣りでラインカッターとして使用したり、フックを取り外すときのプライヤーとして活用するなど使い方を問いません。
そのほか、ダイヤモンドシャープナーが付属されているモデルは、フックを研ぐこともできて便利!
ビクトリノックス ランブラー
商品名 | ランブラー |
サイズ | 長さ58 mm 厚さ10.5 mm |
重量 | 30g |
材質 | ブレード/ステンレススチール、ハンドル/セリドール樹脂 |
価格 | メーカー公式:2,800円(税抜) |
特徴 | マグネットプラスドライバーとハサミを搭載 |
ビクトリノックスのランブラーは、機能こそ10種類とそう多くはありませんが、日常生活に適した「ドライバー」・「ハサミ」・「ピンセット」・「つめやすり」などの基本性能を磨きあげた商品です。
- キーリング
- つまようじ
- ピンセット
- スモールブレード
- せん抜き
- プラスドライバー(フィリップス型0/1)
- ワイヤーストリッパー
- つめやすり
- マイナスドライバー 2.5mm
- はさみ
基本性能だけでも十分日常で活躍してくれるでしょう!
ビクトリノックスのマルチツールの特徴と魅力5選!
少し高価なポケットナイフを使ったこともありますが、最終的にはビクトリノックスのマルチツールに落ち着きました。
なぜビクトリノックスを使うのか、その理由をご説明しましょう!
ナイフよりも、豊富なツールが便利!
現在のアウトドアシーンでは、魚を締める、調理をする、などを除くとナイフの出番はほとんどなくなりました。
にもかかわらずマルチツールを愛用するのは、ナイフ以外の機能がフィールドで重宝するからです。
たとえば、釣りに使用するバッグやベストにビクトリノックスのアーミーナイフを吊り下げておけば
ラインカッターとして使用したり、フックシャープナーでフックを磨いたり、さらにプライヤーでフック交換をしたりと1つで複数の使い方が可能。
ピンセットはとげぬきに活用できますし、釣り道具の緩んだネジはドライバーが活躍します♫
ハサミが秀逸
中でも、もっとも出番が多いのがハサミです。
「ハサミでできることはナイフでもできるんじゃないか?」
ごもっともです。
ですが、ハサミの方が適した作業は意外と多く、テーピングテープをカットしたり、釣りではラインをカットしたり、調味料の封を開けたりと非常に重宝しています。
切れ味もよく、なかなか衰えません。
小さいながら使い心地がよく、マルチツールを携帯すれば他にハサミを持つ必要がないほどです。
釣りをしながらソロキャンプ、車中泊という場面でも重宝すること間違いなし!
眼鏡にも使えるプラスドライバー
眼鏡使用者なら経験があると思います。
フレームのネジが緩んでしまったけど、手元に精密ドライバーがない。
そんな時は、ランブラーの「マグネットプラスドライバー」の出番です。
眼鏡のネジは小さく、精度の悪いドライバーを使うとネジの頭がつぶれてしまいます。
しかし、ランブラーのドライバーは精度が高く小さなネジにも対応できます。
もちろん、眼鏡以外にも安心して使用できるでしょう!
軽量コンパクト
ランブラーはキーホルダーサイズ、トラベラーは手のひらに収まるサイズです。
別売のケースもありますが、気兼ねなくポケットに収納でき、携帯に便利です。
安価で惜しげもなく使える
例えば、「トラベラー」は¥3,500程度で手に入ります。
安価ながら優れた機能を持ち、各工具の精度の高さは、さすが精密機械工業国であるスイス製品です。
道具は使ってこそ。
いざ使う時に躊躇(ちゅうちょ)してしまう道具は、その真価を発揮できません。
ビクトリノックスのマルチツールは、例えば研ぎに失敗しても目をつぶれる価格です。
少々ハードな使い方をして傷が入っても気になりません。
実際に筆者のトラベラーは傷だらけですが、10年以上使った現在でも現役で活躍中。
価格以上の価値があると言えるでしょう。
釣りにおすすめビクトリノックスのアーミーナイフはこれだ!
ビクトリノックスのアーミーナイフの中で、より釣りにおすすめのマルチツールをご紹介します♫
基本性能だけでなく、幅広いラインナップが魅力です!
ビクトリノックス アングラー
ビクトリノックスのアングラーは、釣り人に重宝される「うろこ落とし」や「メジャー」、「針外し」、「プライヤー」が標準装備されていて、これ1つ持っておくと多方面で活躍!
魚のイラストもプリントされていてデザインも非常におしゃれ♫
ビクトリノックス デラックスティンカー
「基本性能だけでは物足りないけど、あまり機能が多すぎるともちょっと」という方のためのマルチツールです♫
合計17機能搭載で、プライスドライバーとプライヤーが搭載されているため、釣り人にも便利。
もちろん、これまで通り「マイナスドライバー3mm・6mm」、「はさみ」などもついているためほとんどのシーンで活躍してくれます。
ビクトリノックス スイスチャンプ
「これさえあれば何もいらない」
まさにそう思わせるアーミーナイフこそビクトリノックス「スイスチャンプ」です。
基本性能に加えて、「うろこ落とし」・「プライヤー」・「ルーペ」・「マルチフック」・「加圧ボールペン」・「メジャー」・「ワイヤーカッター」と釣りだけでなくアウトドア全般をカバーする合計33機能搭載!
ビクトリノックスのマルチツールのお手入れ方法
マルチツールは可動部分が多いため、汚れやゴミがたまりやすいのが欠点です。
定期的にメンテナンスを施し、良い状態を保つよう心がけましょう。
よく洗って乾かす
基本はよく洗うことです。
可動部分に溜まった汚れを、ブラシや綿棒でかき出しましょう。
その後はしっかり乾燥させます。
錆びにくいステンレスとはいえ、水分が残っていると錆びてしまいます。
特に海水で使用した後は、入念に洗い流しましょう!
▼黒の綿棒で汚れを確認!
可動部にオイルをさす
よく乾燥させた後、可動部にオイルをさします。
さまざまな刃物用オイルがありますが、食品にも使用するのでサラダ油を使っています。
余分な油はしっかり拭き取ってください。
余計なオイルは汚れの原因になるからです。
▼純正マルチツールオイルならメンテナンスもバッチリ!
切れなくなったら研ぐ
切れない刃物は危険です。
切れ味が落ちたら、オイルストーンや水砥石で研ぎ直しましょう。
ビクトリノックスのマルチツールを購入するなら気をつけたいポイント!
マルチツールを購入するにあたり、気をつけたいポイントがあります。
ナイフとしてはやや使いづらい
マルチツールの利点はナイフ以外に工具が搭載されていることですが、それはデメリットにもなり得ます。
搭載されるツールが増えれば増えるほどハンドルが分厚くなり、ナイフとしては使いづらくなります。
また、搭載される工具にはほとんど使わない工具もあり、写真の「マルチフック」は今まで一度も使用したことがありません。
現在では缶切りの出番もほとんどないでしょう。
用途をよく考えて、搭載される工具を選ぶ必要があります。
刃のロック機構がない
トラベラーやランブラーには、刃のロック機構がありません。
突き刺すような使い方はできず、また、使用中に不意に刃が折りたたまれることもあります。
扱いには少々慣れが必要なのです。
ロック機構がないことが不安であれば、ビクトリノックスの「ラージ・マルチツール」シリーズを選びましょう。
ロック機構が搭載されており、不意に刃が折りたたまれる心配がありません。
調理には向かない
魚をさばいた経験のある人ならお分かりでしょう。
さばく過程で魚の血や脂が刃にこびりつき、匂いがつき、一度洗ったぐらいでは落ちません。
これをマルチツールでやるとどうなるか?
ハンドル内に汚れがこびり付き、メンテナンスが非常に大変です。
また、刃の長さも短いため、基本的に調理には向きません。
魚をさばく、調理するといった用途には、小型の「シースナイフ」をおすすめします。
銃刀法や軽犯罪法の取り締まり対象になる可能性がある
刃物の携帯は銃刀法や軽犯罪法の処罰対象になることがあります。
たとえアウトドドア用途であっても、取り締まり対象になる可能性があるため、詳しくは警察庁のWEBサイトをご確認ください。
まとめ
ビクトリノックスのマルチツールについてご紹介しました。
ナイフとしてはやや扱いづらく、調理にも向きません。
しかし、ハンドル内に搭載されたツールは品質も精度も十分で実用に耐えるものです。
ハサミ、ドライバー、栓抜き、コルク抜きなどをコンパクトに納め、マルチツールがあれば他の道具を持ち歩く必要がないほどです。
キャンプや釣りでポケットナイフをお探しの人、道具をまとめてコンパクトにしたい人は、ぜひビクトリノックスのマルチツールを使ってみてください。
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