先日、岐阜県にある平湯温泉を訪問させていただきました。
平湯温泉は、奥飛騨温泉郷という温泉郷の中の1つで、高山バスターミナルからの直行バスで行くことができます。
東京からのアクセスも良く「バスタ新宿」からは高速バスで直行できるため、リーズナブルに行けてしまいます。
今回、その平湯温泉にある「ひらゆの森」様を取材させていただくことになりました。
実はこの「ひらゆの森」は、普段写真撮影禁止なのですが、営業前の時間ならということで特別に許可をいただくことに。
一体どういう温泉施設なのでしょうか、とてもワクワクしますね!
温泉シニアマイスターの突撃取材をお届けします!
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目次
ついに来訪!平湯温泉「ひらゆの森」
「ひらゆの森」は、平湯バスターミナルからも近く、周辺の景色も山々に囲まれていてとても素敵でした。
温泉マニア的に言うと、平湯温泉自体もかなりすごい温泉地だったのですが、それはまた別記事でご紹介します。
今回は「ひらゆの森」の魅力を徹底的にご紹介することに集中させていただきます!
入り口のモニュメントから癒される?
「ひらゆの森」の入口には、写真のようなモニュメントがあります。
実はこのモニュメント、ただのモニュメントとあなどるなかれ。
そう実は、「足湯」なんです。
いや、モニュメントに足湯って、なんだか嬉しくなりますね。
これがまたきれいな温泉です。
足をつけて良いのかしらと思ってしまうほどです。
温泉成分でしょうか。
そう言えば、炭酸水素系の温泉は、朝の早い時間にこういう状態になることが多いです。
すごいものになると、持ち上げられるほどのかたまりができることもあります。
源泉の様子です♫じっと見ているだけでも癒されますね。
「ひらゆの森」の魅力は温泉だけじゃない!築300年以上の歴史ある佇まい
一見すると神社のようにも見える「ひらゆの森」。
平湯温泉では名前の知れた人気温泉施設で、実は前日にこっそりと取材ではなくプライベートで一般客に混じって入浴させてもらいましたが、魅力的な温泉はもちろんのこと、情緒あふれる空間にとても落ち着きました。
伝統的な日本家屋。
飛騨高山は、県土面積の82%が森林で全国2位の木材の産地。
伝統的な飛騨高山の木材を使用した室内に、どこかほっとします。ひらゆの森は、築300年以上の古民家を移築した施設だそうです。
伝統的な家屋はどこか懐かしくもあり、日本人でよかったと思える瞬間ですね。
玄関では、あまり見かけないぬいぐるみを見つけました。
「さるぼぼ」というこの地方のお守りなのだそうです。
お土産物屋さんも、ちょっとしたお店くらいの広さがあります。
いろいろ珍しいものも手に入りそうです。
あれ?こちらはお土産物屋というより、何と言いますか…。
ですよね。
やっぱり、カフェっぽいですよね。
ソフトクリームやビールって、なんだかワクワクしてきませんか。
私だけかな。(笑)
お子様連れでも安心して楽しめるアイスコーナーも充実しています♫
お土産物屋さんから、少し奥に入るとカフェコーナーがありました。
実はここ、今回ご案内してくださったスタッフさんお気に入りの場所なのだそうです。わかる気がします。
奥の方までずっと椅子があります。
大人数でも問題なく、ゆったり過ごせそうですね!
本があるスペースもあるのですね。
ついつい温泉がらみの本を探してしまうのは、温泉ライターの職業病かもしれません。
一息いれるも良し、外の景色を眺めながらぼんやりするも良し。温泉後のほっとした時間を過ごせるのもひらゆの森の魅力です。
良い眺めですね。
数人様から座るテーブルやソファ付きもあり、ご家族でも安心してゆったりできますよ!
こういう景色の良い場所で食べるアイスクリームは、いつもより美味しそうです。(笑)
平湯温泉「ひらゆの森」はひろびろ大空間の休憩室も完備
畳部屋って、それだけでも癒される気分になりませんか。
特にお子様連れだと、ゆったりくつろげる空間は貴重です。この大空間はありがたいですね。
あっそうそう、お風呂上がりのちょっと疲れた体にマッサージ機ももちろん完備♫
このマッサージチェアーって、1度始めたらそのままずっとやっていたくなるやつじゃないですか。(笑)
この足つぼタイプも、歩き疲れた時には嬉しいですよね。
ちょっと、痛気持ち良い感覚がクセになります。
囲炉裏端でのんびりと新聞を読みたいお父さんにおすすめです。
お母さんは、お子様が登らないように注意している光景が浮かんできませんか。
飛騨高山の伝統木材を使用した素晴らしい建築です。
初めて見た人でも懐かしく感じるのはなぜでしょうか。
静かな照明が、癒し効果を高めてくれそうです。
ガチャガチャは、今も昔も子供の興味を引きますね。
お母さんに、ガチャガチャやりたいとおねだりしてる子供の姿が想像できます。
平湯温泉「ひらゆの森」日帰り入浴レポート!
建物の中に入っただけで満足してしまいそうですが、「ひらゆの森」は温泉施設です。
その素晴らしい温泉を一挙レポートしますので、ぜひお楽しみください♫
温泉内部にも伝統建築が!御伽の国へタイムスリップ
浴室の造りも和風の雰囲気が漂っています。
「ひらゆの森」の大浴場は、伝統木材を使用した吹き抜けとなっており、その広さたるや…
なんと、優に30人は入れるんだとか。
昭和レトロな雰囲気でこの開放感ですから、温泉通にはたまりません。
ガランもまたきれいに並んでいます。シャンプーやボディソープも嬉しいですね。
泉質は、硫黄成分が含まれていますが、透明感もあり入浴するとサッパリ感もありました。
大浴場から露天風呂が見えていますので、この時点でワクワクしてしまいます。
露天風呂に行く前にあるのが水風呂です。
この水風呂は、飛騨高山の山水を使用しているのだそうです。
どうりで水道水とは違う感触がありました。木材もそうですが、素晴らしい森林がある飛騨高山はお水も素晴らしいのですね。こんなところにまで「ひらゆの森」のこだわりがみえました。
それにしても、飛騨高山の水道水は本当に素晴らしいお水でした。
また別記事でご紹介できたらと思います。
サウナですが、開店前の取材のためまだ電気がついていませんでした。
前日には入れました。
遠赤外線のサウナで、じっくり汗がかけますよ。
「ひらゆの森」名物!森に浮かぶ16の露天風呂
伝統木材を使用した素晴らしい吹き抜け大浴場のあとは、ついに露天風呂です。
みなさん、聞いて驚かないでください。
平湯温泉「ひらゆの森」の露天風呂は、男女合わせて合計16も存在します。
そのうち女湯は、9つの露天風呂があり、それぞれ湯の濁り方や温度が違うんです。
この露天風呂が「ひらゆの森」の最大の特徴といっても過言ではありません。
今回は可能な限り、その露天風呂の魅力をレポートします!ぜひ、温泉そのものだけでなく、自然との調和なども含めてご覧ください。
9つの顔を持つ露天風呂が楽しませてくれる
まずはこちらのなんとも可愛らしい温泉。
こちらの丸い湯船は、他の湯船と泉質が違うなという雰囲気がありました。
実際、温泉成分分析書が2つありますので、2種類の入浴感があっても不思議はありません。
続いて、くの字型の湯船です。石1つ1つに表情があり、まるで渓谷沿いの温泉のよう。
湯船に浸かりながら、きれいな森の景色を眺めることができます。
くの字型ですが、一応2つの湯船になっているようです。
確かに微妙に温度が違いました。
続いて、くの字型の湯船の先にある温泉です。
日によって濁っている事もあります。
前日に入浴した際には、少し薄い白でした。
ちょっと角度を変えると、今度は青に見えてきます。
これはシリカという成分の影響です。
シリカと言うのは、シリカゲルという乾燥剤をご存知かと思いますが、その原料となる成分です。
温泉の場合は、主に白か青に見える働きをしています。
シリカが多いと光の反射により白く見え、少ないと青く見えます。
シリカと言うと、保湿成分であるメタケイ酸と同じものだという人もいますが、これは間違いで全く違う物質です。
温泉マニア以外ではあまり気にしませんが、温泉成分によって上の写真のようなきれいな模様ができていました。
さて続いては、こちら!
こちらの湯船も青白くなっています。本当に「ひらゆの森」の露天風呂は、さまざまな顔をもっていますね。
同じ温泉なのですが、水分の蒸発量や光の加減によって色が変わります。
さらに進むと、奥の方にも湯船がありました。
本当に素晴らしい露天風呂の数々。
檜風呂です。
硫黄の香りと檜の香りがマッチしていました。マニアにはたまりません。
湯船のフチに頭を乗せて、のんびりと浸かっていたい気分になります。
実は前日に訪問した際はそうしていました。(笑)
檜風呂の奥に岩風呂がありました。
こちらも適温で気持ちが良かったです。
ジャバジャバという音がしている方向には、うたせ湯のある湯船がありました。
岩の迫力が良いですね。
うたせ湯はやや熱めでしたが、疲れた肩に染み込みました。
硫黄成分のある温泉ですので、時々休息を入れながらの入浴をおススメします。
そういう風に思った時に、休憩できる場所があるのは嬉しいですね。
まだまだ楽しめる露天風呂!
「この石の上を進んでください」
と、スタッフさんに言われて思い出しました。
実は前日ここも入浴しました。あまりに多すぎて忘れかけてました(笑)
その先には、休憩所があります。
そして…真っ白な岩風呂です。
2つ並んでいました。
どちらも源泉かけ流しで、そこそこ熱めでしたが、気持ち良かったです。
なによりも周辺の景色が良いですね。
本当に森の中の白い温泉というイメージがありました。
山もきれいに見えて最高です。
みなさん、いかがでしたでしょうか。
ここまで、岐阜県・奥飛騨温泉郷 平湯温泉「ひらゆの森」の温泉レポートをお届けしました。
築300年以上の伝統的家屋で、時を忘れ、癒しのひとときを過ごせる「ひらゆの森」。
前半だけで、お腹いっぱいのあなたも、まだまだ魅力的な温泉レポートは続きますよ!
後半では、普段は取材できない禁断の男湯…、そして宿泊もできる「ひらゆの森」の宿泊施設もご紹介します。
乞うご期待!
平湯温泉「ひらゆの森」基本情報
住所 | 〒506-1433 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯763-1 |
営業時間 | 10:00~21:00(最終受付20:30) |
営業時期 | 通年 |
電話番号 | 0578-89-3338 |
定休日 | なし(休館日などはお問い合わせください) |
料金 | 大人600円 子供400円(宿泊代や販売商品などは時期により料金の変動がありますので公式ホームページを参照してください) |
駐車場 | 広いアスファルトの駐車場完備 |
公式URL | ひらゆの森 公式ページへ |
泉質 | カルシウム・ナトリウム・マグネシウムー炭酸水素・塩化物
(硫黄成分が含まれていますが硫黄泉の規定値に達していないため泉質名がつきません。しかし、入浴した感触では硫黄泉に近いものもありました) |
<平湯温泉「ひらゆの森」詳細地図>
平湯温泉「ひらゆの森」へのアクセス
平湯温泉へは、高速・特急バスが大変便利です!詳しくは、「ひらゆの森」公式ページをご参照ください。
平湯温泉「ひらゆの森」の取材は、後半へ続く…