長崎県の雲仙という場所をご存知でしょうか。
40代以上の方はご存知かもしれませんが、平成の初めに雲仙普賢岳が噴火し未曾有湯の大災害を起こしました。
現在では復興し、温泉地として賑わっています。
そんな雲仙温泉には、地獄めぐりという火山の力を垣間見ることができる場所があります。
地獄めぐりと言えば、大分県別府市の地獄めぐりが全国的に有名ですが、雲仙の地獄めぐりはどのようなものだったのでしょうか。
実際に訪問した体験レポートとともにご紹介します。また記事の後半では、雲仙温泉「雲仙よか湯」の入湯レポートもお届けしますので、楽しみにしてくださいね。
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目次
温泉街の中にいきなり地獄?まずは体験してみよう!
雲仙温泉へ行くには、小浜温泉からのバスが便利です。
この日、実は小浜温泉に到着していましたが、行きたい場所が定休日だったりということもあり、どうやって時間をつぶそうかと考えていました。
そんな時にぶらりと立ち寄った小浜バスセンターで、雲仙温泉行きのバスがすぐ来たということもあり、飛び乗るように乗車しました。
バスに揺られること数十分。
到着した雲仙温泉を待ち受けていたのは、文字通り地獄の入口でした。
と言うわけで、地獄めぐりスタートです。(笑)
入口付近からと言うより、雲仙温泉エリアに入った瞬間から、硫黄の香りが周囲に漂っていました。
地獄周辺はさらに硫黄の香りが濃くなります。
気軽に歩けるように遊歩道が整備されているのが嬉しいですね。
地獄への入口はいくつかあります。
どの入口からも道案内の地図や何という名前の地獄かという説明書きがあるので迷わずに済みます。
写真ではただの水たまりにしか見えませんが、ブチュブチュブチュといい音を立てていました。
こちらは、ボコッボコッとゆるやかに泥から泡が出ていました。
ゆるやかに湯けむりも出ていました。
まさしく地獄です。
あちこちから湯けむりが立ち昇り、かなりの硫黄の香りが漂っているはずですが、地獄に慣れてきたのかあまり匂いを感じなくなりました。(笑)
こんな温泉のような地獄もあります。
いや、地獄って温泉なんですけど、入浴したくなる温泉という意味ですよ。
さすがにこういう観光地では、湯あみ着もないのに野湯よろしく入浴なんてできません。
いや、それ以前に入浴できる温度じゃないでしょ。
地獄と言うのは、蒸気や温泉が勢いよく噴き出している場所の事を言います。
こちらは蒸気が勢いよく出ている地獄です。
雲仙温泉の地獄めぐりは、登りながら巡りますのでこういう展望台のような場所もあります。
地獄のすぐ側にホテルがあるなんて、なんだかすごいですよね。
地獄の中で歌碑を見つけました。
真知子さんと言う方が詠んだのでしょうか。
こちらは雀地獄と言うそうです。
そう言えば、雀さんはあちらこちらの地獄でやられているようです。
熊本県や大分県にも雀さんの地獄があります。
大きな蒸し器に見えたのはわたしだけでしょうか。
地獄めぐりの中には、地獄蒸しの卵が販売されていました。
ゆで卵のはずなのにとてもジューシーでした。
こういう地獄を見ると、火山の力を改めて知ることができます。
地獄によっては硫化水素などが強い場所がありますので、遊歩道がある場合は絶対に柵を越えて中に入ってはいけません。
離れた場所でも大地の力を実感できますよ。
地獄を堪能した後は、ぶらぶらと雲仙の温泉街で温泉巡りをします。
周囲には山が見えていてとてもきれいです。
自然の中にある温泉地ってそれだけで癒されます。
道の途中にこんな看板を見つけました。
「よか」というのは九州地方の方言で、わかりやすく言うと「いいね」です。
雲仙のいいね的な湯ですか。
これは立ち寄ってみなければですね。(笑)
▼雲仙地獄めぐりに関する詳細は以下より。足蒸し(あしむし)などの体験スポットも!
日帰り温泉「雲仙よか湯」の魅力を徹底レビュー!
「今日はあそこにできたスーパーに行ってみようかしら。」
なんて気まぐれで買い物に出かけたお母さんが、思った以上の安さに常連になってしまったなんてことありますよね。
お父さんも会社帰りに、ぶらりと立ち寄った居酒屋が思いのほか居心地良くて、ついつい飲み過ぎてお母さんに怒られたなんてこともありませんか。
「雲仙よか湯」は、スーパーでも居酒屋でもありませんが、そんな香りを醸し出す温泉施設でした♫
「雲仙よか湯」の魅力①リーズナブルな日帰り温泉
温泉地に訪問すると、いつの間にかリゾート化していて日帰りできる温泉施設が少なくなっていて、やっと見つけたかと思ったら1,000円以上があたり前ということはありませんか。
大分県の別府に住んでいると、100円や200円があたり前ですので、500円を超えると高いと感じてしまいますが、「雲仙よか湯」は400円ですので500円でお釣りがきます。
こんなところに顔ハメパネルがあります。
さすがに一人旅ではできませんが、家族で来た時にはやっちゃいますよね。
お母さんは笑いながら、お姉ちゃんは恥ずかしがりながら顔出ししそうです。
受付を終えて中に入ると、結構な広さです。
お土産物屋さんまであると湯上りに物色してみたくなります。
実際、いろいろと物色しました。(笑)
窓際に小さなお子様用の遊具がありました。
こういうサービスは、子育て中のお母さんには嬉しいですね。
浴室に向かう階段です。
上に向かっているように見えますが、地下に降りていきます。
実は上から映すと、日差しの関係で真っ暗になってしまいますので下から撮影しました。
「雲仙よか湯」の魅力②思わずありがとうございますと言いたくなる心配り
階段を降りるといよいよ温泉とのご対面です。
ワクワク感が止まりません。
えっ?私だけですか?(笑)
なんにせよ温泉の前には必ず服を脱ぎましょう。
という事で、まずは脱衣所で見た小さな心配りです。
脱衣所にあったのは、どこか懐かしい木のロッカーです。
きちんと鍵がかかるのでセキュリティーはバッチリです。
ピンクのかわいらしい洗面台も、きちんと掃除されていてきれいです。
管理する方の心配りが随所に見えてきます。
マットを敷いて、足元が滑らないようにしてくれているのもありがたいですね。
手すりもガッチリとしていて安心できます。
「雲仙よか湯」の魅力③思わずうわ~と叫びたくなる湯船
湯船に入る前には、必ず体をきれいに洗いましょう。
実は「雲仙よか湯」のシャワーは温泉でした。
これはマニアには嬉しいです。
白濁した温泉が源泉掛け流しで満ちている内湯です。
硫黄の香りがほんのりと漂います。
露天風呂は2つあり、1つがこちらの写真です。
小さめなので貸し切り気分で入浴できます。
あと1つの露天風呂がこちらです。
野湯感の雰囲気に、思わずうわ~と叫びそうになりました。(笑)
うたせ湯のようでしたが、ただの冷たい水でした。
でも温まった体にかけると気持ちが良かったです。
うわ~と思った露天風呂を少し離れた場所から撮影してみました。
なんとなく神秘的な光景に見えてくるのは、私が温泉マニアだからでしょうか。
「雲仙よか湯」の魅力④小さいお子様がいても安心!家族みんなで楽しめる
こちらは家族湯だそうです。
一人旅でしたので、さすがに家族湯には入浴しませんでしたが、家族だけではなく友人やカップルで入るのも良いですね。
わ~!とかきゃ~!とか言いながら走りまわる小さな子供はいませんでしたが、いてもおかしくない雰囲気です。
可愛らしい小さな家は、大人も入れるなら入ってみたいと思うのではないでしょうか。
温泉の後はのんびり休憩!お風呂上りはやっぱり牛乳?
「雲仙よか湯」の売店の奥には、休憩室がありました。
本を読んだりしてのんびり過ごせそうです。
和室もあります。
温泉に入った後に一気に牛乳を飲んで、こういう畳部屋でごろりと横になってみたくなることないですか。
お茶を置いて席を確保しているようです。
こういう雰囲気の場所でお食事できると最高ですよね。
こちらは喫茶店の雰囲気があります。
牛乳というよりはコーヒー牛乳でしょうか。
いずれにせよ、温泉で癒された後のひと時はたまりません。
「雲仙よか湯」の基本情報
住所 | 〒854-0621 長崎県雲仙市小浜町雲仙380 |
営業時間 | 9:00~21:00 |
営業時期 | 通年 |
電話番号 | 電話:0957-73-3482 FAX:0957-73-2114 |
定休日 | なし |
料金 | 大人400円 子供200円
家族風呂:貸切料1,000円 大人500円 子供200円 |
駐車場 | あり アスファルトの駐車場50台完備。 |
公式URL | 雲仙よか湯 公式ページへ |
泉質 | 単純硫黄泉 |
<雲仙よか湯 詳細地図>
硫黄泉の面白い性質
温泉で硫黄の香りがするものは、硫黄泉という泉質のものが多いです。
この硫黄泉ですが、面白い性質があります。
それは湧き出した瞬間は透明だということです。
空気に触れることでだんだんと白い色になるのですが、硫黄泉によっては青みがかってくることもあります。
実は一説によると、硫黄泉に含まれているシリカという成分に太陽の光が当たることによる反射光の色なのだそうです。
同じ硫黄成分なのに不思議ですね。
「雲仙よか湯」へのアクセス
お車でお越しの場合
国道34号線より矢上大橋有料道路和経由し251号線より小浜へ
小浜より国道57号線を道なりに進む。
バスでお越しの場合
「小浜バスセンター」より「雲仙」行き乗車
「雲仙」にて下車。
まとめ
いかがでしたか。
雲仙地獄めぐりと「雲仙よか湯」について体験レポートとともにご紹介させていただきました。
実は先日、九州圏内の普通電車と快速列車乗り放題の切符がJRから発売されていまして、それを使って佐賀県と長崎県を訪問させていただきました。
今回の記事はその中の一部で、長崎編といったところです。(笑)
切符がまだ使えますので、新たに追加してまた数日間温泉遠征に出かける予定にしています。
何年かかるかわかりませんが、全国の温泉地を訪問できたらと考えています。
もしかすると、あなたの住んでいる近くの温泉地にも訪問するかもしれませんので、その時には「あっ!釣りパラダイスで温泉記事を書いている人だ!」と思っていただけたら幸いです。