九州地方で最も有名な県と言えば福岡県ではないでしょうか。
芸能人を多く輩出し、博多弁は女性が使うと可愛い方言という事でも知られています。
どちらかと言えば、どことなく洗練された地方都市というイメージが強い福岡県ですが、秘湯と呼ばれる温泉がいくつかあります。
今回はその中でも、訪問した人が いろいろな意味でびっくりしてしまう秘湯 をご紹介させていただきます。
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目次
いつものように「JR別府駅」からスタート!
今回も「 JR別府駅 」からスタートです。
あれ?
いつもの手湯や変なおじさんの像がないと思われた方、本当にいつも読んでくださりありがとうございます。
実はJR別府駅には東口と西口があります。
手湯や変なおじさんの像があるのは東口です。
こちらは逆側の西口になります。
▼こちらがその銅像がある東口です!
西口から見ると、普通のJRの駅に見えてきませんか?
今回もJRの普通電車乗り放題切符で訪問しました。
福岡まではかなり時間がかかりましたが、乗り放題ですので行きたいところで降りる事ができます。
こちらの写真、USAの文字があるのがわかりますか?
ここは大分県にある宇佐(うさ)という場所で、先日電車に乗っていたアメリカの方が、笑いながら眺めていました。
駅の看板にはアメリカの国旗のような絵があったり、自由の女神の像があったりとアメリカを微妙に意識している部分もありますが、歴史ある宇佐神宮がある神聖な場所でもあります。
また、大相撲の大横綱双葉山の生まれた地でもあります。
大分県内はのどかな風景が広がります。
普通電車と快速電車のみ乗り放題なので、途中特急に追い越されることもありますが、のんびりした移動も悪くありません。
田んぼが青々としています。
秋には金色の稲穂が実るんでしょうね。
なんというお米なのでしょうか。
暑い時期には川の流れている光景を見ると、涼しい気分になりませんか。
時々、川釣りをしている人を見かける事もあります。
乗り継ぎなどもあり、無事「 JR博多駅 」に到着しました。
やっぱり博多駅周辺は都会だなと感じます。
現在は大分県の別府市に在住ですが、約20年もこの周辺に住んでいたのかと思うと不思議な気がします。
福岡在住時は、気にも留めていなかったモニュメントですが、周辺にある水がただの水道水なのか地下水なのかすごく気になります。
いや、気になるのそっちですか?
そこの温泉マニアのあなた!
湯けむりではありませんよ。
地面から出ているのは冷たいミストです。
湯けむりのように熱くなく逆に涼しいです。(笑)
ハイカラな時計です。
やっぱり都会の空気が流れていますね。
ここから乗り放題切符で地下鉄に乗って「 西鉄天神駅 」にいきます。
「西鉄天神駅」から「 博多温泉 元祖元湯 」の最寄り駅まで向かいます。
ちなみに乗り放題の切符は、九州内の鉄道系の電車にすべて乗り放題です。
福岡市営地下鉄や西鉄電車も乗り放題ですので本当にお得です。
福岡在住時は、自転車で行っていましたのであまり考えたことがありませんでした。
改めて「博多温泉 元祖元湯」の最寄り駅を考えてみると、「 西鉄大橋駅 」か「 西鉄井尻駅 」です。
場所的にちょうど中間ですので、今回は「西鉄大橋駅」から行くことにしました。
少し静かな駅前と言った雰囲気です。
木陰が涼しそうです。
どことなく懐かしい匂いを感じるのは気のせいでしょうか。
西鉄電車の路線駅は、地元密着感がある場所が多いなと改めて思いました。
この日は7月の最終週でした。
時々雨がパラつくものの、気温がかなり高くすぐに汗だくになってしまいました。
以前、自転車で通っていた場所をぶらぶらと歩きます。
気がつけば、ついさっき購入していたペットボトルのジュースが空になっているほど暑かったです。
一息入れられそうな公園がありました。
遊具も充実していますので、小さなお子様は喜びそうです。
結構広い公園でした。
以前、自転車で通った時にはそう言えばあるかも程度でしたが、歩いてみると改めて新しい何かを発見することも多々あります。
大きな川です。
実はこの川沿いにも温泉施設がありますが、それはまたの機会にご紹介させていただきます。
久しぶりだから、場所を忘れかけていました。(笑)
あの新幹線の高架下をくぐります。
細い道に入ったりして少し迷いましたが、看板がありましたのでこちらでまちがいなさそうです。
あの…住宅街にしか見えませんが、こちらで合ってますか?
久しぶり過ぎて忘れる私も私ですが…。
小さな公園がありました。
こんな公園あったかしら?
と、少し不安になりましたが、看板を信じて先に進みます。
駐車場がありましたから、間違いありませんね。
「 博多温泉 元祖元湯 」はすぐそこです。
こちらは泉源だそうです。
道を挟んだ向かい側に「博多温泉 元祖元湯」の建物があります。
看板がなければただの民家にしか見えません。
実は元々民家だったそうですが、井戸を掘ったところ温泉が出てきたので温泉施設にしたそうです。
ご自宅訪問の気分で「博多温泉 元祖元湯」に行ってみよう!
元々が個人宅ですから、ちょっとしたお宅訪問の気分になります。
普通の温泉施設では味わえない、隠れ秘湯感を楽しんでみるのも良いかもしれません。
年季の入った建物!昭和の空気が漂う
昭和の時代、おばあちゃんの家に遊びに行ったときのような懐かしさがある玄関です。
湯元という看板を見て、一瞬表札に見えてしまうのは私だけではないと思います。
普通の温泉施設を想像していると、入口がどこなのかわからなくなるかもしれません。
シンプルなのに安心感がある脱衣所!
実は脱衣所から区切りはあるものの湯船が見えています。
別府市の共同浴場によくある脱衣所浴室一体型とは少し違いますが、入浴中に荷物が見えている安心感があります。
鍵付きのロッカーなどがあった方がセキュリティ的には安心なのかもしれませんが、自分の目で確認できるのも悪くないですよ。
また、「博多温泉 元祖元湯」に来られる常連さんは良い人が多いですので、人の物を取るような人は来ないと信じられます。
超がつくほどアチチ湯なのに!
湯船は1つだけです。
そこに 源泉 がかけ流されています。
そして、30分に1回のペースで勢いよく源泉が投入されます。
飲泉も可能でダシのような塩味がして美味しいです。
※洗い場はなく、ボディソープ類もないため注意が必要です。
予期せぬハプニングも笑い飛ばせる空気!
実はこの日、井戸水が出ないとのことで源泉を冷やすシステムが使えませんでした。
元々 アチチ湯 なのですが、この日は外気温とのコラボでかなりの超アチチ湯でした。
しかし、湯船に浸かって出てくると、逆にスッキリとしてきました。
また、後から入って来たおばちゃんが、熱いでしょと冷たいお茶をくださいました。
人との距離が近い、こじんまりとした温泉ならではのありがたいハプニングでした。
※源泉が高温ですので、お体に不調がある方や高血圧の方などは十分に注意をしてください。
「博多温泉 元祖元湯」の泉質は?
温泉の成分表によると、 単純温泉 なのですがしっかりとした味がついていますので軽さはあまり感じられません。
逆に 塩気が強い ようで、湯船から出ると最初はスッキリしますが、しばらくすると ポカポカ としてきます。
ですが出てくる汗がサラッとしており心地よいです。
単純温泉とは、一言で言えば成分量が規定以下で25℃以上の温泉です。
成分が少ないので、軽さがあるのが特徴です。
福岡の温泉は、濃いめの塩系の温泉が多いです。
「博多温泉 元祖元湯」はその塩系の温泉が地下水で薄まったものだと考えられますが、源泉温度が高いため、どこかの地熱で温められているという事にもなります。
実は福岡の温泉施設の源泉は低いところが多いので、地下がどうなっているのか見てみたい気もします。(笑)
「博多温泉 元祖元湯」の基本情報!
住所 | 〒811-1311 福岡県福岡市南区横手3丁目6-18 |
営業時間 | 13:00~18:00 |
営業時期 | 通年 |
定休日 | 木曜日 |
電話番号 | 092-591-6713 |
料金 | 13:00~17:00(4時間):600円 15:00~17:00(2時間):500円 17:00~18:00(1時間):400円 (子供は半額)※入湯料金は執筆時点での価格になります。 |
駐車場 | あり 砂利の駐車場です |
公式URL | なし |
泉質 | 単純温泉 |
<博多温泉 元湯 詳細地図>
「博多温泉 元祖元湯」アクセス
車でのアクセス
福岡都市高速道路「野多目IC」より那珂川を左手に見ながら進む
大通りに出たら新幹線高架下をくぐり細い道を右折
看板があるのでそこから左折し道なりに進むと駐車場がある
電車でのアクセス
「西鉄大橋駅」または「西鉄井尻駅」より徒歩約15~20分
「西鉄井尻駅」からの方がやや近いが、「西鉄大橋駅」は急行電車も止まるので歩き時間を気にしなければ早く着く
県道31号線を通り那珂川という川を目指すようにするとわかりやすい
まとめ
いかがでしたか。
普通に温泉巡りをしていたら、余程のマニアでもない限り行く機会がない秘湯「博多温泉 元祖元湯」についてご紹介させていただきました。
実は福岡県内には、まだまだ面白い温泉がいくつかありますので、また別記事でご紹介させていただけたらと思っています。
今回の記事で、福岡県の温泉に興味を持ってくださる方が増えてくれれば本当に嬉しいです。
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