あらゆるアウトドアアクティビティーにおいて、必需品リストに必ず記されているのが水筒です。
特に、暑い季節は熱中症対策に必ず水分を携帯したいのは、釣りでも同じことでしょう。
釣りに使える水筒をお探しの人のために、数あるアウトドア用ボトルの中からナルゲンを選びました。
ここでは、ナルゲンボトルを5年以上愛用する筆者が、ナルゲンの特徴や魅力を詳しくご紹介します。
ナルゲンボトルは水筒としてはもちろん、以下のような水筒以外のお悩みも解決できる優れ物です。
- エコで使い回しができる水筒が欲しい
- コーヒー豆の酸化を防ぐケースはないの?
- 飲み物や調味料をどこにしまったかわからなくなる
- 飲み物や調味料の残量をすぐ確認したい
- アルコールストーブの燃料の持ち運びに困っている
- 調味料やカラトリーの持ち運びに困っている
- 食べ残し飲み残しをどう保管すれば…
釣りやソロキャンプ 、アウトドアなど水筒選びの参考にしてください。
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目次
nalgen(ナルゲン)とは?
ナルゲンは、1949年に研究用装備品の開発からスタートしました。
その当時は、ポリエチレン製の実験容器を開発していたのです。
ある時、化学者たちがナルゲンの実験容器をアウトドアや旅行で使用しているという噂を、当時の社長が聞きつけました。
そこで、ボーイスカウトに所属する社長の息子や仲間にナルゲンボトルを使わせてみたところ、あらゆるキャンプ用品の保存容器として活躍したのです。
それを機に、ナルゲンはアウトドア分野の保存容器の開発に乗り出し、クオリティーの高いボトルを世に送り出しました。
現在では、世界中のアウトドア愛好家から信頼を寄せるブランドに成長し、アウトドア用ボトルはもちろん、キッチン用品、旅行用品などの詰め替え容器も開発しています。
今回ご紹介するナルゲンのボトルがこちら!
広口1.0L Tritan(トライタン)
商品名 | 広口1.0L Tritan |
容量 | 約1.1L(満水容量) |
重量 | 約180g |
材質 | 本体/飽和ポリエステル樹脂、キャップ/ポリプロピレン、ループ部/ポリエチレン |
耐熱温度 | 本体/100℃、キャップ/120℃、ループ部/110℃ |
耐冷温度 | 本体/-20℃、キャップ/0℃、ループ部/0℃ |
価格 | メーカー公式:1,850円(税抜) |
特徴 | 容量1Lの広口設計!水洗いもラクラク |
「広口1.0L Tritan」は、ナルゲンボトルのベーシックモデルで容量1Lが確保されているため、夏場の水分補給はもちろん、非常に洗いやすく衛生的です。カラトリーを入れて収納するにもGood。
広口0.5L Tritan(トライタン)
商品名 | 広口0.5L Tritan |
容量 | 約500ml(満水容量) |
重量 | 約90g |
材質 | 本体/飽和ポリエステル樹脂、キャップ/ポリプロピレン、ループ部/ポリエチレン |
耐熱温度 | 本体/100℃、キャップ/120℃、ループ部/110℃ |
耐冷温度 | 本体/-20℃、キャップ/0℃、ループ部/0℃ |
価格 | メーカー公式:1,600円(税抜) |
特徴 | 容量0.5Lの広口設計!普段使いに便利 |
「広口0.5L Tritan」は、さきほどご紹介した「広口1.0L Tritan」と構造や特徴は同様です。
しかしながら、0.5Lと普段使いにはぴったりの容量を確保しています。
状況に応じて、1.0Lと0.5Lを使い分けると使いやすいですね。
広口丸形ボトル (125ml)
商品名 | 広口丸形ボトル(125ml) |
材質 | 本体/ポリエチレン、キャップ/ポリプロピレン |
耐熱温度 | 本体/120℃、キャップ/120℃ |
耐冷温度 | 本体/-100℃、キャップ/0℃ |
価格 | メーカー公式:350円(税抜) |
特徴 | アルコール燃料でも侵食しない |
こちらのナルゲンは、「広口丸型ボトル」といって30ml・60ml・125ml・250mlの4サイズの容量に対応した保存容器になります。
ナルゲンボトルで培った密閉性を反映しているため、こぼしやすい調味料の持ち運びはもちろん、後述でご紹介しますが、アルコールバーナー用の燃料を入れても侵食されないポリエチレン製です。
さまざまなシーンで対応するため1つは揃えておきたいおすすめグッズです。
ナルゲンボトルの特徴と魅力とは
数あるアウトドア用ボトルの中からなぜナルゲンボトルを選ぶのか。
ナルゲンボトルの特徴と魅力をご紹介しましょう!
独自のキャップシステムで漏れない
ナルゲンボトルは”漏れない”ことで知られており、その秘密は独自のキャップシステムにあります。
通常、水筒には必ずと言っていいほど装着されているパーツが、ナルゲンにはありません。
ナルゲンには、ゴムパッキンがないのです。
キャップを本体にねじ込んで固定しますが、精度の高い大きなネジ溝は気密性が高く、中の液体が漏れず、キャップも空回りしません。
ゴムパッキンは洗いにくく、しばしばカビることがありますが、パッキンのないナルゲンは洗いやすく衛生的です。
漏れないナルゲンボトルを使えば、中身が漏れてバックパックの装備を濡らしてしまった、このようなアクシデントを防げるのです。
優れた耐熱温度と耐冷温度
ナルゲンボトルは沸騰したお湯もそのまま注げます。
また、耐冷温度はマイナス20度以上と凍結にも耐えられるのです。
例えば、水場で煮沸消毒したお湯を冷めるのを待つことなく注げたり、雪山で雪を溶かして水を作ったりと、かなりハードな使用にも躊躇なく使えます。
一般的な釣りやアウトドア用途であれば、十分すぎる性能ですね。
熱湯を注いで湯たんぽ代わりに使用できたり、寒い時期の釣りであれば暖を取ることも可能。
夏場であれば凍結したボトルで熱中症対策にもってこいです。まさに使い方を選ばないボトルといえます。
カラーラインナップが豊富!
ナルゲンボトルの魅力に、カラーラインナップがあります。
たとえば、広口0.5Lには記事公開時点で「13種類」、広口1.0Lには「14種類」ものカラーがあります。
お好みのカラーでアウトドアに出かければ気分も高まりますよね。
また、カラーが豊富なことでボトルにラベルを貼らずとも一目で調味料や飲料水を見分けることも可能です。
さらに広口1.0Lには「グローカラー」もラインナップされており、暗闇でどこにボトルがあるのかすぐに認識できるのです。
夜釣りやソロキャンプ 、車中泊ではどこに何があるのかわからない場合がありすごく便利!
信頼できる耐久性
耐熱温度、耐冷温度とともに、本体の耐久性も優れています。
もともと研究用装備品規格で開発されただけあって、アウトドアでの使用にも十分耐えられる強度を有しています。
筆者のナルゲンボトルは、5年以上愛用し底面は傷だらけ。さらにメモリの印字は消えかけていますが、未だ現役で活躍しています。
これからも壊れるまで使うつもりですが、いつになるでしょう。
壊れる気配がありません。
釣り人であれば、カラビナに吊るして持ち運んでも耐久性はバッチリ!
メモリ付きで計量できる
mlとoz(オンス)の両方のメモリが印字されています。
1ozは、質量単位で「約28.35g」ですので、28gと覚えておくと参考になります。
クッカーやマグカップにメモリがなくても、ナルゲンを使えば簡単に計量できるのです。
水の残量は残り〇mlと数字で把握でき、その後の行動計画にも役立つことでしょう。
ラインナップの多くが中身が見やすい設計のため、一目で残量を確認できるのも使い手に寄り添った設計でしょう。
大口径の注ぎ口はお手入れが簡単
ナルゲンボトルは、ご覧の通り大口径です。
注ぎ口の小さい水筒で、スポンジが奥まで届かず困ったことはありませんか?
ナルゲンの大きな注ぎ口はお手入れも簡単で、清潔さを保てます。
カビやすい梅雨時期にも安心して使えるでしょう。使い勝手は抜群!
また本体には「飽和ポリエステル樹脂」というエコな素材を採用しているのもポイントです。
ナルゲンボトルの水筒だけじゃない便利な使い方
ナルゲンボトルの用途は水筒だけではありません。
もとは研究用装備品として開発された保存容器には、さまざまな使い道があります。
アウトドアライターおすすめの使い方をご紹介しましょう。
フードコンテナとして
ナルゲンボトルの高い気密性や漏れない構造は、食品保存容器としても適しています。
筆者は広口0.5L Tritanボトルを、ハイキングの行動食容器として活用します。
中身はスーパーで手に入るフルーツグラノーラや、柿の種をミックスしたもの。
調理を必要とせず歩きながらボリボリと食べられ、いつでもカロリー補給ができます。
釣りに携行しておけば、小腹が空いた時につまめますよ。
また、家族でキャンプをする場合にはパスタなどはもちろん、お子様が食べ残したお菓子なども湿気を防止する気密性があるため便利ですよ。
さらに、自然の中でコーヒーを堪能したい方にコーヒー豆の保存容器としても活躍します。
高い気密性は、コーヒー豆の酸化を防いでくれるのです。
ぜひ試してみてください。
▼コーヒー豆用のナルゲンボトルも!
アルコール燃料用ボトルとして
アルコールバーナーを使用するときは、広口丸形ボトル(125ml)を燃料容器として使用します。
アルコールバーナー使いの間では定番の方法ですね。
広口丸形ボトルはポリエチレン製で、アルコールを注いでも侵食されません。(※ガソリンには非対応)
1回の食事に必要なお湯の量を400mlとし、それを沸かすのに30mlのアルコールが必要です。
125mlの容量があれば食事3回分のお湯を沸かせ、日帰りの釣行に十分な燃料を運べるのです。
燃料計算にも役に立ちますし、アルコール燃料の持ち運びに困っている方にはぴったりですね。
▼アルコールバーナー用の燃料を入れても侵食されない!
▼筆者おすすめのアルコールバーナーはこちら
保冷剤として活用できる
ナルゲンボトルは、耐冷温度がマイナス20度もありますからボトルごと凍らせてしまっても問題ありません。
ボトルを凍らせることで、クーラーボックスに入れておけば保冷剤代わりになるばかりか、夏場の水分補給にもおすすめです。
ナルゲンボトルをフル活用して、夏場のつらい暑さも乗り切りましょう。
寒い冬は湯たんぽ代わりに
ナルゲンボトルの耐熱温度は100度もあり、沸騰したばかりのお湯を入れても問題ありません。
これにより、寒い冬のソロキャンプや車中泊、釣りにおいても湯たんぽとして活用できます。
暖を取るにも最適で、さまざまなシーンでも活躍します。
食べ残しや飲み残しにも対応!
ソロキャンプ や車中泊時に気になるのがお子様が食べ残したお菓子や、カップラーメンのスープなどの飲み残しですよね。
今回ご紹介しているナルゲンボトルなら、食べ残しや飲み残しに関しても密閉性があり漏れる心配がありません。
自宅に帰るまでがアウトドアですから、ナルゲンボトルの貢献度は大きいでしょう。
ナルゲンボトルを購入するなら気をつけたいポイント
漏れない、壊れない、お手入れも簡単と良いこと尽くめのようなナルゲンですが、やはりデメリットも存在します。購入前に確認してきましょう。
折りたためない
昨今、アウトドアボトルで人気を博しているのが、platypus(プラティパス)に代表されるソフトボトルです。
ソフトボトルの最大の特長は、耐久性に優れながらも、本体が軟らかく使い終わったら小さく折りたためることでしょう。
バックパックの中でそれなりに場所をとるナルゲンと比べ、ソフトボトルは隙間スペースを埋めるように収納できるのです。
容量も300ml程度から2Lと幅広くあらゆる用途に活用できます。
当然のことながら、今回紹介したナルゲンボトルは折りたためません。
ボトル選びにおいて、プラスチックボトルを選ぶか、ソフトボトルを選ぶかが最大の焦点になるでしょう。
保温・保冷はできない
ナルゲンボトルに保温、保冷機能はありません。
別売アクセサリーとして保温・保冷カバーが用意されていますが、それらの機能を求めるのならステンレス真空ボトルを選ぶべきでしょう。
ナルゲンボトルをさらに快適にする便利グッズ
こぼれやすいを解消する内蓋
今回ご紹介したナルゲンボトルの「Tritan(トライタン)」シリーズは、飲み口が広く洗いやすく衛生的である反面、ボトルを勢いよく傾けるとその飲み口の広さゆえ、ドバッとこぼれてしまう場合も。
そのような場合には、ナルゲンから別売で内蓋が発売されています。
この内蓋を活用すれば、お子様でも中身をこぼす心配がありません。購入の際は、0.5Lや1.0Lなどボトルサイズにあった内蓋を選んでください。
洗浄時におすすめの「スクラバーズ」
ナルゲンボトルは、広口設計でパッキンがないためスポンジ等で非常に洗いやすいです。
しかし、さらに洗浄を快適にする便利グッズがあります。
それは、「Fozzils(フォジルズ) スクラバーズ」です。
こちらのボトルクリーナーは、ナルゲンをはじめ水筒に洗剤と一緒に入れて振るだけでボトル内を綺麗にしてくれる優れ物。
もっと片付けと洗浄を手軽にしたい!
このような場合にはおすすめの便利グッズになります。
まとめ
ナルゲンは研究用装備品の開発から始まり、その優れた実験容器をアウトドア用ボトルへと発展させました。
気密性が高く中身が漏れない構造や、高い耐久性はあらゆるアウトドアレジャーで活躍します。
釣りに持ち出すボトルについてお悩みの人は、ぜひナルゲンを手にとってみてください。
きっと気に入っていただけ、何本もそろえたくなりますよ!