いつ頃からスマートフォンの大型化が始まったのでしょうか。
黎明期のスマートフォンは、ポケットに難なく収まり片手で操作できるモデルが中心でした。
ですが、近ごろは両手操作が必要なほどの大型モデルも登場しています。
「もう少し小型のモデルはないだろうか?」
と考える人も多いのではないでしょうか。
釣りやアウトドア分野でもスマートフォンは欠かせないアイテムですが、野外での大型スマートフォンは荷物になり、収納場所に困ります。
そこで、今回は世界最小4Gスマートフォン「Atom」をご紹介します。
ここでは、Atomを3ヶ月以上使用している筆者が、実機の詳細レビューをお届けしますので、小型スマートフォン選びの参考にしてください。
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目次
Unihertz(ユニハーツ )ってどんなメーカー?
Unihertzは中国・上海に拠点をおくモバイルデバイスメーカーです。
”小さいは正義”をスローガンに、小型スマートフォンを開発しています。
現在は「JELLY PRO」と「Atom」の2つのモデルを展開していますが、2機種ともクラウドファンディングサービス「 Kickstarter」で出資を募り、製品化されました。
一昔前の中国製品といえば”安かろう悪かろう”のイメージが付きまといますが、UnihertzやDJI(ドローンメーカーのパイオニア)をはじめ、近年の中国デジタル製品には目を見張るものがあります。
今後どのような製品を開発するのか、注目のメーカーの1つです。
Unihertz(ユニハーツ)のSIMフリースマートフォン「Atom(アトム)」がこちら!
商品名 | Atom |
寸法 | 96*45*18 mm |
重量 | 108g(バッテリーを含む) |
OS | Android 8.1 |
CPU | 4GB |
RAM | 本体/-20℃、キャップ/0℃、ループ部/0℃ |
ROM | 64GB |
バッテリー | 2000mAh |
ディスプレイサイズ | 2.45インチ |
解像度 | 240*432ピクセル |
価格 | 公式価格$ 259.99 Amazon価格目安¥29,399税込 |
特徴 | 世界最小4Gタフネススマートフォン |
▼アウトドアや釣り用のサブ機におすすめ!
Unihertz(ユニハーツ)・Atomの実機レビュー|使い勝手と魅力5選
Atomを実際に使ったからこそわかる、魅力や使い勝手をご紹介しましょう。
ユニハーツ・Atomはこんな人におすすめしたい!
Atomはその性格上、万人受けするモデルではありません。
しかし、その魅力にハマる人には突き刺さる、とがったモデルと言えるでしょう。
筆者はAtomをこのような人におすすめします。
- 最近のスマートフォンは大きすぎると感じる人
- 釣りやアウトドア用途に、なるべく小さくタフなスマートフォンが欲しい人
- スマートフォンは通話と簡単なメッセージのやりとり、SNSができれば十分だという人
とにかく小さい!
Atomの最大の魅力、そして最大の機能は小さいことです。
液晶サイズは2.45インチと、初代iPhoneの3.5インチよりさらに一回り小さなサイズです。
デニムのコインポケットや、シャツの胸ポケットに難なく収まります。
筆者はハイキングの時、スマートフォンをパンツのポケットに突っ込んでいますが、大きなスマートフォンは岩場をよじ登る時、パンツの中でつっぱり、足上げの邪魔になりました。
Atomではそのようなことはありません。
パンツの中でもレインウエアのポケットの中でも、動きの妨げになるようなことはありません。
これは、渓を遡行する釣り人にも、大きなメリットになるのではないでしょうか。
P68防水認証のおかげでこんな状況でも大丈夫
Atomのボディーは、その小さなサイズにタフ性能を詰め込んでいます。
その防水性能はIP68承認を獲得し、最高レベルの性能を有しています。
IP68の”6”は完全な防塵構造であることを示し、”8”は水中でも使用できることを意味します。
水没させても何ら問題はなく、もちろん雨や嵐に襲われようが関係ありません。
しかも、外付けケースを使用せずとも、本体にその性能が組み込まれているのです。
耐衝撃性能においても、本体の4角にバンパーを設置し、抜かりありません。
このようなタフ性能は、全てのアウトドアレジャーの心強い味方になるでしょう。
小さいけど最先端のandroidスマートフォンとして使える
「こんなに小さくて普通のスマホとして使えるの?」
と、疑問をもつ人もいるかもしれません。
AtomはAndroid 8.1 OreoにOcta Core 2 GHzプロセッサーを搭載し、動作にモタつきはありません。
64GBのストレージは、最近のスマホにしては物足りないかもしれませんが、Atomの性格を考えれば十分でしょう。
SIMスロットは、Nano SIMに対応し、デュアルスロット仕様です。
指紋認証やフェイスIDにも対応し、Atomは最新のAndroidスマートフォンと遜色なく使えるのです。
そこそこ使えるカメラ機能
筆者はAtomのカメラ機能には期待していませんでしたが、意外や意外、そこそこ使える絵が撮れます。
バックカメラは1,600万画素、フロントカメラは800万画素のセンサーを搭載し、スマートフォンの画面やPCのディスプレイでの閲覧にたえる画質で撮影できます。
先述の防水機能により、水中写真がとれる点も見逃せません。
拡大プリントをしないブログサイズの写真や、記録写真用途であれば、十分に使えるでしょう。
ツールボックスが面白い
Atomに内蔵されるアプリに「ツールボックス」があります。
ここには、懐中電灯、コンパス、虫眼鏡、高さ測定、歩数計などの機能が搭載され、アウトドアで使いたくなるアプリが数種類詰め込まれています。
その中から、筆者は歩数計を愛用しています。
WEBライターという職業上、数時間座りっぱなしのことも多く、健康管理のため、Atom片手に散歩やランニングを楽しんでいるのです。
Unihertz(ユニハーツ)・ATOMを購入するなら気をつけたいポイント!
Atomはやはり万人受けするスマートフォンではありません。
主に、画面が小さいことによる使いづらさがあり、使う人を選ぶスマートフォンです。
筆者はメインスマホとして使っていますが、Atomの正解はサブ機として使うことでしょう。
購入前にデメリットも確認しておくことが大切です。
画面が小さい
スマホでゲームを楽しみたい。迫力ある映画や動画サイトを視聴したい。
そのような用途には向きません。
また、SNSに投稿された写真も、画面が小さく見づらい場合があります。
思ったより文字入力はやりやすいのですが、長文を打つのは難しいでしょう。
一部のアプリやWEBサイトで表示が崩れる
アプリに中には、2.45インチの画面サイズに対応していないものがあり、一部表示が崩れるものもあります。
筆者の愛用する地図アプリ「ジオグラフィカ」もその例外でなく、高度表示のレイアウトが正しく表示されません。
使いたいアプリがある場合は、画面サイズに対応しているか確認しておきましょう。
おサイフケータイ・モバイルSuica非対応
NFC(非接触型ICカード技術)は搭載していますが、おサイフケータイ・モバイルSuicaともに非対応です。
今後対応することを期待しましょう。
ちなみに、QRコード決済の「Pay Pay」には対応していますが、Atomを店員さんに差し出すと「小さすぎて大丈夫か?」とだいたい怪訝な顔をされます。笑
サブ機としての利用がおすすめ
日常生活でスマートフォンを積極的に活用したい人は、メイン機を別に用意すべきでしょう。
AtomはSIMフリーですから、アウトドアを楽しむ際にSIMカードを入れ替え、アウトドア用としてAtomを使うのがおすすめです。
まとめ
中国・上海のメーカーのUnihertz(ユニハーツ )が世に送り出した、世界最小4Gタフネススマートフォン。
サイズ、防水、耐衝撃性能とアウトドアスマートフォンに求められる性能を、小さなボディーに凝縮しました。
決して万人受けしないとがったコンセプトは、魅了される人には突き刺さる、唯一無二のものでしょう。
スマートフォンのサイズに疑問を感じる人。
釣りやアウトドア用途に小さくタフなスマホをお探しの人は、ぜひAtomを手にしてみてください。
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