アウトドアでの食事にマグカップは欠かせません。
温かいコーヒーや、お酒をじっくり楽しむ時間は、アウトドアでの至福のとき。
至福の時間を楽しむ相棒として、こだわりのマグカップを持ちたいものです。
しかし、容量や素材、形状の違いなどから数多くのマグカップが存在し、どれを選ぶべきか迷う人も多いことでしょう。
ここでは、マグカップの選択肢として「スノーピーク チタンシングルマグ450」をご紹介します。
チタンシングルマグをアウトドアから日常まで幅広く愛用する筆者が、その魅力をご紹介しましょう!
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目次
snow peak(スノーピーク)ってどんなメーカー?
引用元:snow peak公式ページ
スノーピークは、新潟県三条市に本社をかまえるキャンプ用品、アウトドアアパレル用品を製造販売するメーカーです。
1958年、創業者の山井幸雄が金物問屋を立ち上げたのが始まりで、その後1971年に株式会社スノーピークが設立されました。
新潟の燕三条といえば、日本を代表する金属加工技術の街です。
その歴史は17世紀初頭、毎年のように起こる風水害から三条・燕地域の領民を救うため、三条城に在任していた代官が、農民の副業として和釘製造を奨励したことが始まりとされています。
現在では、機械や自動車部品製造の他、ユニフレーム、パール金属株式会社(キャプテンスタッグ)など多数のアウトドアブランドの製造拠点でもあります。
スノーピークの名前は、日本百名山のひとつ「谷川岳」を由来とし、命名されました。
谷川岳は群馬・新潟県境にある三国山脈の一峰で、頂上はトマの耳(1,963メートル)、オキの耳(1,977メートル)の2峰に分かれ、古くから「耳二つ」とよばれる名峰です。
しかし、その厳しい環境から登山、特にロッククライミングで多くの遭難者を出しました。
1931年から遭難者数累積が805名(2017年時点)と、世界ワースト一位の危険な山として、ギネス世界記録に登録されています。
創業者の山井幸雄氏は、クライマーとして谷川岳に何度も挑戦しました。
その経験をもとに、燕三条の優れた金属加工技術を活かした登山用品を、いくつも生み出してきたのです。
1980年代にはキャンプ事業をスタートし、日本のキャンプシーンを牽引するメーカーとなりました。
今回ご紹介する「チタンシングルマグ450」がこちら
商品名 | チタンシングルマグ450 |
サイズ | φ86.2×91.5mm |
重量 | 70g |
容量 | 450ml |
材質 | チタニウム |
価格 | メーカー公式:2,280円(税別)
Amazon目安価格:2,508円(税込) |
特徴 | 軽量なシングルウォールマグ |
スノーピークのチタンシングルマグは、450mlサイズの他に220ml・300mlタイプと合計3種類ラインナップしています。
たとえば、より小さくパッキングしたいのであれば220mlサイズを、フリーズドライ食品やスープなどクッカーとしても活用したい場合には450mlサイズをという具合に使い分けができます。
▼用途に応じて使い分けができるスノーピーク「チタンシングルマグ」
snow peak(スノーピーク)「チタンシングルマグ450」の特徴と魅力5選!
筆者が、スノーピークの「チタンシングルマグ450」をなぜ愛用するのか。
その理由とともに、チタンシングルマグ450の魅力や特徴をご紹介します!
マグカップにもクッカーにも使える程よいサイズ感
チタンシングルマグは本来マグカップなのですが、クッカーとして使う方法もあります。
ウルトラライトハイキングが日本に認知されはじめたころ、ミニマルなクッカーとしてチタンシングルマグが注目を集めました。
釣行やキャンプの食事がフリーズドライ食品中心であれば、お湯を沸かせば調理ができます。
そのような場合、大型のクッカーは必要なく最低限お湯が沸かせるクッカーがあれば事足りるのです。
チタンシングルマグには、220ml・300ml・450mlの3つのラインアップがありますが、マグカップにもクッカーにも使いやすいサイズが450mlでした。
コーヒーやドリンクを楽しむだけなら、300mlや220mlのカップが良いのですが、クッカーとしてお湯を沸かすには心もとない。
数年前に筆者が購入した時は600mlも存在しましたが、600mlはマグカップとしては大きすぎました。
450mlであれば、フリーズドライ食品用の200mlのお湯とスープや食後のドリンク用に200mlのお湯を一度に沸かせます。
マグカップとしてもクッカーとしても使えるちょうど良いサイズ。
それが450mlだったのです。
一切ガタつきのない精巧な作り
新潟の燕三条といえば、日本のみならず世界に知られる金属加工産業の街です。
かつてはApple社の「iPod:アイポッド」の背面パネル仕上げを請け負っていたほどです。
チタンシングルマグは、1点ずつ燕三条の職人の手により仕上げられ、実物を手にすれば素人でも工作精度の高さを感じられることでしょう。
硬くて伸びにくく金属の中でも加工が難しいとされるチタンの加工を、職人の技術でカバーしているのです。
ハンドルには一切ガタつきはありません。
ハンドルの付け根には「snow peak」の美しい刻印がキラリと光ります。
燕三条の職人によって支えられる工作精度の高さ。
これがチタンシングルマグを選ぶ大きな理由のひとつです。
軽量・頑丈・錆びないチタン製
アウトドア用マグカップに使われる材質は、アルミニウム・ステンレス・チタン・プラスチックなどがあります。
その中でもチタンは優れた特性を有しています。
まず、チタンは耐久性に優れた素材です。
自重に対する機械的強度比は鉄の約2倍、アルミニウムの約6倍を誇るうえ、耐海水性も高く錆びません。
チタンは酸素に触れた瞬間に、表面にごく薄い皮膜を形成し、海水や外界からチタン本体を保護してくれるのです。
また、熱伝導率や熱膨張率が小さく、航空機、船舶その他の軽量構造材に使われ、化学工業用耐食性容器にも利用されています。
チタンシングルマグは、素材に板厚0.4mmのチタニウムを採用しています。
耐久性に優れる素材だからこそできる、薄さと軽さを実現したのです。
そして先述しましたが、難しいチタン加工を職人の技でクリアしていることを忘れてはなりません。
飲み口が熱くならない
熱い飲み物をいれたマグカップに口をつけた瞬間「あつっ!」となったことはありませんか?
とくにアルミニウムやステンレスのカップでおこりがちです。
チタンシングルマグは、熱伝導率が低い素材の特性上、口元が熱くなりにくいです。
口元は美しく丸みをおびたカール状に処理され、口当たりが優しく、あつあつの飲み物でも安心して楽しめます。
チタンシングルマグは直火にかけられる
スノーピークのチタンマグには「シングルウォール」と「ダブルウォール」の2種類が存在します。
文字通り、シングルウォールは1枚のチタン板から成形され、ダブルウォールは2枚のチタン板の間に空間があります。
その空間が保温効果を生むのですが、その構造上、ダブルウォールは直火にはかけられません。
チタンシングルマグに保温効果はありませんが、直火にかけてクッカーとして使えます。
少しでも荷物を減らしたい釣行や山行で、クッカー兼マグカップとして使うならシングルチタンマグがおすすめです。
snow peak(スノーピーク)「チタンシングルマグ450」を購入するなら気をつけたいポイント!
チタンシングルマグは、チタンの特性や職人の技術により優れた機能を持ちますが、購入前に気をつけたいポイントがあります。
保温・保冷機能がない
前項で説明したように、シングルウォールであるチタンシングルマグには保温・保冷機能がありません。
真空断熱マグのように、冷たいものは冷たく、温かいものは温かくと楽しめるマグではないのです。
また、冷たい飲み物では結露がおきます。
その分、構造がシンプルなチタンシングルマグは、素材の頑丈さもあいまって、少々乱暴に扱った程度では壊れません。
マグカップに保温機能を求めるか、シンプルで長く使えるものを求めるかは、あなたの用途次第です。
熱伝導率が低く調理には向かない
チタンシングルマグはクッカーとして使えますが、熱伝導率が低く調理には向きません。
汁気のないものを加熱すると、火が当たった部分のみに熱が集中し、高確率で焦げ付きます。
クッカーとして使うにしても、お湯を沸かせる程度の簡易クッカーとして考えましょう!
まとめ
スノーピークの「チタンシングルマグ450」をご紹介しました。
チタンシングルマグは、日本の一大金属加工技術の街で製造される製品で、ガタつきのない見事な仕上がりが特徴です。
チタンの特性もあいまって、長く愛用できるマグカップであることは間違いありません。
特に、クッカーとマグカップを兼用したい人におすすめできる製品です。
アウトドア用マグカップをお探しの人は、ぜひスノーピークのチタンシングルマグを手にしてみてください。
▼直火にはかけられませんが保温性を求める方にはダブルウォールタイプを!
▼スノーピーク「チタンシングルマグ450」にスタッキングできるアルコールストーブ!